エンジンオイルの役割を解説!定期的に交換する理由とオイルの性能

ガソリンを入れに立ち寄ったガソリンスタンドで、「無料でエンジン周りの点検を行っています。お時間5~10分程度で終わりますよ」なんて、スタッフさんに声を掛けられることがありませんか?

無料で、しかも10分足らずで自動車の状態を見てくれるのですから、多くの人がこのサービスに応じるのではないでしょうか。

特に機械類に疎い女性にとっては有り難いサービスですよね。

点検をお願いして、待つこと数分。

ガソリンスタンドのスタッフが駆け寄って来ます。

しかし、「エンジンオイルが汚れていますね~。前回の交換から5,000kmを超えているので今回交換しておきませんか?」と、サービスがセールスに変わった瞬間・・・身構えてしまいます。

これまでも順調に走ってくれていた愛車。

不具合を見せる様子もなく今後も絶好調で走ってくれそうなのに、交換の必要なんてないよ・・・って、思います。

正直、エンジンオイルの交換にどれほど重要性があるのかがわからないと、ガソリンスタンドさんのセールスは鬱陶しく感じるだけ。

そこで今回は、エンジンオイルの交換が必要な理由を紹介していきます。

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エンジンオイルの役割を解説!

エンジンオイルはエンジンが動作する上では必須なものであり、エンジン内の各部へ行き渡ることで様々な機能を果たしています。

自動車を人間に喩えるならエンジンは心臓で、エンジンオイルは血液の役割を果たしているのです。

心臓が正常に動いていないと心不全を起こしたり、ドロドロ血液が血管に詰まったりして何かと不具合を起こしますよね。

自動車も同じでエンジンオイルの定期交換を怠れば、人間でいう『脳梗塞・動脈硬化・心筋梗塞』などなど、あらゆる症状を引き起こし兼ねないのです。

エンジンの命と言っても過言ではないエンジンオイルは、主に5つの役割を担っていますのでご紹介していきます。

潤滑作用

エンジンの内部では、クランクシャフトやカムシャフトなどが高速運動をしています。

その金属がスムーズに動くようにエンジンオイルで油膜を張り、高速で動き続ける時の摩擦を軽減したり焼き付いたりしないようにしています。

一般的にどんなオイルでも、この潤滑に関してはクリアはしています。

密封作用

エンジンの内部にあるシリンダーとピストンによって、取り込んだ空気を圧縮させ爆発させています。

このシリンダーとピストンは完全に密着しているものではありません。

熱膨張に対応する面とピストンが運動できるように隙間が設けてあるのですが、その隙間をエンジンオイルで塞ぐことで爆発エネルギーが逃げないようにしているのです。

エンジンオイルは、潤滑するとともにエンジン内の気密を保っているのです。

もし気密が不十分だと、爆発で作られたエネルギーが隙間から逃げてしまい、本来の力を発揮できなくなります。

冷却作用

エンジン各部は燃焼や摩擦によってとても高温な状態になっていますが、エンジンオイルが熱を吸収してくれる役割を果たしています。

これによってエンジンの温度が上昇し続け、オーバーヒートを起こすことを防いでくれています。

洗浄作用

エンジンオイルは、エンジン內部の様々な汚れを特定の場所に溜まらないように自ら汚れを吸着したり、汚れを分散させたりします。

エンジンオイルが黒く汚れるのは、洗浄作用が正常に行われている証拠だったのです。

エンジン内部をクリーンに保ち、エンジン機能低下とエンジン寿命低下を防いでいます。

洗浄性の高いオイルは汚れやすいと言えるのです。

防錆作用

エンジン内は燃焼の熱により高温な状態となっているため、外部との温度差などによって水分が発生しやすくなります。

それが原因でサビが発生してしまうと、エンジン性能低下とエンジン寿命を短くする元になってしまいます。

サビを防ぐためにエンジンオイルで金属の表面に膜を張って、水分などが直接触れないようにしています。

以上のようにエンジンオイルがなければエンジンは壊れてしまいますし、汚れていればエンジンに負担をかけてしまいます。

エンジンオイルは、エンジンがかかった状態の時は常にエンジン内部を循環し、止まっている時でも重大な役割を果たしているのです。

エンジンオイルを定期的に交換する理由

エンジンオイルの5つの役割の中で、特に重要なのが『洗浄作用』です。

エンジンの中で金属同士が擦れて出るカスが、再び金属にくっつかないようにエンジンオイル自身が取り込んで汚れていくのですが・・・。

エンジンオイルにも汚れを吸収できる容量というのがありまして、その許容範囲を超えてしまうとエンジン内部に汚れが溜まっていきます。

エンジンオイル交換の料金をケチって管理を怠っていると、長年かけて蓄積されたエンジン内部のカスによって根詰まりとか、潤滑・密封作用の低下とか、馬力が出ないとか、燃費が悪いなどの症状を見せ始めます。

不完全燃焼で発生したカスが詰まることでエンジンオイルの循環を妨げるだけでなく、エンジンの焼き付きを起こし火災を発生させるかもしれません。

ほんの数千円のために、自分の命を危険に晒すのかと思うと・・・非常に怖いと思いませんか?

更に!

メンテナンスを怠っている人に多い勘違いが、「オイルエレメントが汚れを取ってくれるから、多少交換時期が伸びても平気でしょ?」です。

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先程も述べた通り、エンジンオイルが取り込める汚れの量が決まっていますので、それ以上の汚れによって根詰まりを起こします。

すると、カスがオイルエレメントに到達することがそもそもなくなるのです。

オイルエレメントが機能する機会を失うほどエンジンオイルが汚れていて、その汚れたオイルがエンジンを循環しているって、考えただけでゾッとしますね。

走行距離が伸びない場合でも

例えば、主婦の買い物だけに使っているチョコチョコ乗りをする自動車というのは、自宅から2kmも離れていないスーパーまでの往復だけですので、走行距離が伸びませんよね。

自動車を動かさないわけですから、当然エンジンオイルの汚れは目立たないでしょう。

だからといって、交換時期を伸ばすのは危険です。

エンジンをかけて暖気をせずに発進し、エンジンが温まりきらない内に目的地に着きエンジンを切るといった低温状態で乗り続けていれば、エンジン内やオイルパンに水分が混じり込みます。

この混じり込んだ水分が、エンジンオイルを乳化させて劣化を早めるのです。

「そんなに乗っていないから、エンジンオイルを変える必要はありません」と思っている人は、考えを改めた方がいいでしょう。

めったに動かさず走行距離が伸びない車両ほど、エンジンオイルの定期交換は必要なのです。

オイルランプの警告灯が点灯

メーターパネルには様々な警告灯を点灯させてドライバーに知らせてくれます。

その中の『オイルランプ』の警告灯は、エンジンオイルの交換時期を知らせるものではありません。

例えばガソリンが減ると、給油の警告灯が点灯して給油を促してくれますが、『オイルランプ』の警告灯はそんな優しいものではないのです。

オイルランプの警告灯が点灯する時はエンジンオイルの油圧が低下して、「このまま走行するとかなり危険ですよ」という状態になった時です。

とは言うものの、オイルランプ警告灯が点灯する時は、エンジンオイルだけが原因とは限りませんので、せめてエンジンオイルのコンディションだけでも良くしておきましょう。

因みに

オイルランプの警告灯を点灯させたまま走行すると、エンジンが焼付き火災に繋がる可能性が非常に高く、危険です。

安全に停車できるスペースに停め、エンジンを切りましょう。

エンジンオイルの交換基準とオイルの性能

だからといって、エンジンオイル交換に神経質になる必要もありません。

・走る車両は3,000km・5,000km・10,000kmといった距離で

・あまり動かさない車両は6ヶ月・1年といった期間で

取り扱い説明書通りに、定期的に交換していれば心配は要らないでしょう。

基本的に新車から50,000キロ・或いは5年位は、ディーラー推奨のエンジンオイルで交換していても問題はありません。

ただし、(乗り方・地域などで変わりますが)古くなった車両に対してはグレードの優れたオイルに切り替えることをおすすめします。

純正のオイルを使い続けるのがダメだというわけではありませんが、長年使っていると金属同士が擦れて摩耗していますので、その広がった隙間を埋めるために粘度の高いオイルを入れてあげる必要性が出てくるのです。

安いエンジンオイルをまめに交換するのは賢い?

安いエンジンオイルをこまめに取り替えるというのは一見すると、オイルが綺麗になるので良さそうにも思えます。

しかし、安いオイルというのは安いなりの理由がありまして、オイルに配合されている添加剤が少なめになっているのです。

添加剤が少ないということは洗浄作用が非常に弱く、エンジンオイルがすぐに汚れてしまいます。

汚れを吸着する容量が少ないためすぐにヘドロのようになり、結果、エンジン内部にどんどん汚れがこびり付いていくのです。

そうなると、エンジンに負荷がかかり→燃費が悪くなり→カスが出て→エンジン内部は更に汚れがこびり付くといった悪循環を招いてしまうのです。

安いエンジンオイルはおすすめできません!

エンジンオイルの役割を解説!定期的に交換する理由とオイルの性能のまとめ

エンジンオイルには、大切な仕事を担っていました。

・潤滑

・密封

・冷却

・洗浄

・防錆

命を預かって走行しているのですから、メンテナンスに多少の費用が発生することは肝に銘じておきましょう。

エンジンオイルは6ヶ月に一度・5,000km走行に一度、どちらか早く到達した時点での定期的な交換が必要です。

取り扱い説明書に1年に一度・10,000kmに一度などと記載されているのであれば、それに従って問題はありません。

エンジンオイルは、ディーラー推奨の純正オイルを入れていれば、壊れる心配はありません。

自分で、カー用品店などで購入する場合は、指定グレード・指定粘度のものを使用しましょう。

目安は、純正オイルと同じグレード・同じ価格くらいのものを選び、それ以下のオイルはおすすめできません。

逆に、高いオイルだからといって10,000kmも20,000kmも走ってはいけません。

快適なカーライフを楽しむためにも、メンテナンスを怠らないようにしたいものですね。

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