生前親しくしていた友人の訃報は、これ以上ないショックを受けてしまいます。
あの時一緒に過ごした日も、泣いたり笑ったりした日々も、全て思い出となってしまいました。
そんな友人を温かく送り出す『通夜』と『葬儀・告別式』に参列するつもりでいるのだが、時間の都合で最後まで見届けることが出来ないかもしれませんよね。
そもそも『通夜』は近親者のみで執り行い、友人という立場であるなら『告別式』で故人を送り出すのが順当なのですが。
そこで今回は、大切な友人の通夜と葬儀・告別式に参列するにあたり、式の流れや故人との最後の時間の過ごし方、参列する時のマナーについてまとめました。
目 次
通夜式の流れとは?
通夜はもともと、本葬が行われる前夜を夜通し故人に付き添い、ご遺体に邪霊が侵入しようとするのを防ぐためのロウソク火やお線香の煙を絶やさないためのものでした。
故人を邪霊から守っていたのです。
それが時代とともに、本葬と同じように儀式化されるようになることで、僧侶に読経してもらい、会葬者の式に参列する現在の形へと変化していきました。
通夜式が夜に執り行われるのも、『夜通し故人に付き添う』と言うところから来ているのですね。
生前の付き合いが深ければ深いほど、亡くなった友人との最期という時間はとても貴重で大切なものですよね。
時間が許されるならば、通夜にも葬儀にもどちらにも参列したいと思うのが当然だと思います。
訃報の知らせとともに通夜式の時間が記されていますので、遅くとも10分前までには受付を済ませるようにしましょう。
お香典は、受付で芳名帳を記入する前に渡すようにしてください。
僧侶が入場されると間もなくして焼香を案內されますので、指示に従い焼香を済ませて席へと戻ります。
僧侶が読経を終え退場すると、通夜式が終了となる流れとなっています。
通夜式の所要時間は約30分程度です。
現在は仕事などの都合で、平日の昼間に葬儀・告別式に参列することが困難という人が多くなりました。
そんな人は通夜式に参列し、友人とのお別れの時間をゆっくりと過ごされても良いのではないでしょうか。
葬儀・告別式の流れで友人を弔う
葬儀・告別式に参列するにあたり、どんな流れで、どれくらいの時間を要するのかは事前に知っておきたいですよね。
故人の亡くなった時間にもよりますが、通夜式当日、もしくはその前日には火葬場の炉が確保されます。
その時間からさかのぼって、本葬の日の全ての時間が決まっているのです。
葬儀式当日は、開式の1時間前から会葬者の受付が始まりますので、5~10分前には式場に入場して会葬者席に座り開式を待ちます。
定刻になると葬儀担当者アナウンスでしめやかに執り行われます。
葬儀式は通夜式の流れとほとんど同じです。
僧侶が入場し読経が始まるとほどなくしてお焼香が案内されますので、その指示に従い焼香所にてお焼香を済ませ席に戻ります。
読経が終わると僧侶が退場。
ここまでが葬儀式となり、このあとの弔辞や弔電拝読などが故人とのお別れの儀、告別式となります。
お棺の蓋を開けて、献花をしたり話しかけたりできるものこの瞬間が最期となり、再びお棺の蓋が閉じられると間もなくして出棺となります。
霊柩車が斎場をあとに出立して告別式が終了します。
葬儀・告別式の流れで所要時間はどれくらい?
前章でご紹介した通り、『葬儀式』と『告別式』は全く別の儀式となっています。
土地柄も関係してくるでしょうが、だいたい葬儀と告別式は30分ずつくらいですので、所要時間は1時間と考えておいてください。
9時開式される場合は、10時頃には霊柩車にてご出立される予定になっています。
読経の時間が長く感じられるので2時間も3時間も参列しているイメージがあるかもしれませんが、だいたい1時間で終了します。
通夜・葬儀・告別式に参列するマナー
男女ともに喪服を着用することが一般的です。
地味で黒っぽい色の洋服でも構わないとされていますが、生地に光沢のあるものや派手なデザインのものなどは避けます。
一連タイプ・一粒タイプのパールのネックレスやイヤリング、結婚指輪、派手でない腕時計以外は身につけないようにしてください。
冬場のコートは革・毛皮を避け、会場に入る前に脱ぐようにするのですが、屋外の場合は焼香の時以外は羽織っていても問題はありません。
お香典は、通夜・本葬のどちらかに渡せば問題なく、どちらも渡す必要はありません。
念珠はなくても構いません。
ハンカチが必要な場合は、白・黒の無地のものを選びましょう。
どうしても参列することができそうにない場合
弔電をうつ・・・お悔やみの意思を伝えるために利用してください。
供花を依頼・・・あなたの一基で祭壇周りが華やかになります。
葬儀告別式の流れとは?友人との最期の時間に参列するためのマナーのまとめ
大切な友人が亡くなって、故人に出来ることと言えば安らかなる冥福を祈ることだけですね。
遺族を慰めるため、心を込めて合掌しましょう。
通夜・葬儀・告別式は、それぞれが30分くらいの儀式であると考えておいてほぼ間違いはないでしょう。