タイヤの寿命と劣化|3つのチェックポイントで交換時期を見極める


ガソリンスタンドに行くと、簡易点検を一通り行ってくれることがあります。
「エンジンオイルがもう真っ黒になっていますので、早めに交換してください」
「オートマオイルも劣化しているので交換を」
「タイヤにひびが入っているのでそろそろ交換時期です」
「ブレーキの残量が残りわずかですので交換を」
「ボディにコーティングを」
「ヘッドライトのレンズを磨くと今より明るさを取り戻せますよ」
などなど。
説明されたことはありませんか?見積もってもらうと諭吉先生が何人飛んでいくような金額を提示されますよね?

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確かに自動車は時速60キロで走る鉄の塊です。メンテナンスをおろそかにすると、いざという時『ブレーキが効かない』とか『タイヤがパンクしちゃった』とか、色々と不具合が出てくるでしょう。
なので助言して頂けるのは本当に有り難い事だと思います。

でもですね、なんでもかんでも「すぐ交換しないとこんな事が起きます。あんな事になり兼ねない」とドライバーに不安感や恐怖心を煽るような言い方をされると、『売上を上げたいだけなんじゃないの』と疑いたくなるものです。

そこで今回は、タイヤの交換時期についてまとめてみました。
親戚や友人が整備士だったら信用できるけど、いい顔して近づいてくるスタンドのお兄ちゃんは信用したくても出来ない、と悩んでいる方へ。愛車のタイヤの状態を自分で把握していれば、そのお兄ちゃんが親身になって対応してくれているのか、はたまたセールスなのかをも見極められるのではないでしょうか。

目 次

タイヤ交換のチェックポイント

どの自動車にも必ず4本のタイヤがついています。同じ『タイヤ』がついていても、乗り方で全然寿命が変わってきます。ということは、一概に「〇年で交換です」とは言えないのです。

① スリップサインが出ているか
② タイヤにひびが入っていないか
③ タイヤの使用年数
一つずつ見ていきます。

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① スリップサイン

タイヤの、地面との接触する面の溝の深さを測ります。
新品のタイヤの溝は約8mmあります。使用している内に摩耗してタイヤは擦り減っていき、使用限界値である溝の深さ1.6mmをさすスリップサインまで摩耗していると、早急に交換が必要になります。
スリップサインはタイヤの肩に▽印があり、溝の中の少し盛り上がっている部分を言います。この盛り上がった部分がタイヤの表面と同じ位置に現れていると、交換が必要というサインです。ただし、ここまで摩耗した状態だとタイヤの性能はほとんど失われていますので、溝を2mm残した状態で交換するのがベストです。

② ひび

タイヤの側面はゴムが薄い部分になっていますので、ひびが大きく深くなっている場合は交換が必要になります。
自動車の使用状況などにもよりますが、前回の交換から4~5年が経っているとひびが現れている可能性があります。
ひびが酷い場合にはバースト(破裂・走行不能)してしまう危険性がありますので、必ず交換するようにしてください。

③ 使用年数

ゴムの劣化から考えると3~4年程度で交換時期がきます。
タイヤには『ひび割れ劣化剤』という油分が入っていますが、それがだんだんと抜けていき劣化します。
タイヤの側面には製造年月が刻印されています。例えば【1912】という数字なら、2012年の19週目という意味になります。(下2桁が製造された年、前2桁が製造された年週です)つまり、2012年の5月くらいのタイヤということがわかります。
購入日とは異なりますが、おおよその目安になると思います。

まとめ

いかがでしょうか。
タイヤの知識があるだけで、ご自身で交換時期の判断が容易に可能になりますね。思わぬアクシデントに遭わないように、普段からタイヤのチェックをしてみてください。
そして、ガソリンスタンドのお兄ちゃんがオーバー気味に言っているのか、真剣に対応して下さっているのか、観察してみてください。

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