通勤・通学中に見える桜の気に、花が咲き始めると「今年もお花見の時期だな」「お花見しに行かなきゃ」なんて思う人が多いと思います。
その一方で「花見って結局何をする日なの?」「何をすることがメインなの?」「会社の人とどんちゃん騒ぎして何が面白いんだろ?」と、お花見が良くわからないという人もいるのではないでしょうか。
お花見とは読んで字のごとく『花を見ること』がメインです。
決して、夜遅くまでお酒を飲んでお肉を焼いて食べることではありませんね。
平安時代の昔は、桜の花が咲くと、詩を詠み、宴を開き、桜に思いを馳せていました。
その名残が今の宴会という形で残っているだけのことです。
桜の花を愛でながら「今年も見事な桜が咲きましたね」「暖かくなってきたね」などと世間話に花を咲かせることもお花見と言ってもいいのではないでしょうか。
何をするでもなく、ただ意味もなく桜を愛でる・・・それがお花見です。
桜の木の寿命は約60年、花を咲かせるのは一年の内でもわずか一週間と非常に短命だからこそ、日本人は『儚い美しさ』や『儚い命』を感じ、桜という花に魅了されるの
でしょう。
さあ、冬は終わりました!凍えきった心を、桜の美しさに溶かしてもらいましょう!
でもちょっと待って!
お花見するときに、やってはいけないことがありますよ。
お花見はあなただけが楽しければ良いというものではありません。周りには多くの人がいますし、桜の木だって精一杯花を咲かせて頑張っています。
そういった周囲に迷惑をかけるような行為こそ、やってはいけないことであり、マナーです。
そこで今回は、お花見をする時に気をつけたい行動などについてご紹介していきます。
基本的なマナーばかりですのでしっかり守っていきましょう。
桜の木に対するマナー
桜の木というのは、とてもデリケートなのです。
桜の木の根元は占拠せず、少し離れた場所から楽しむようにしましょう。
敷物も、ビニールシートを敷くと桜が呼吸困難を起こして仕舞います。ゴザのような通気性の良いものを敷くようにしてください。
飲み物(ビールやジュースなど)・汁物(おでんの汁・豚汁など)を地面に流さないようにしましょう。
植物にとって根っこはとても大切な場所です。栄養や水分を吸い上げる役割を果たし、広く深く根を張ることで倒れないようにしているのです。
その根っこの土を踏み固めたり、汚染したりすることで桜の木の成長に悪い影響を及ぼすことがあります。
そして最近問題なっている、「花びらを一枚」なんて言いながらちぎる人が続出する事件。これは立派な『器物損壊罪』が成立します。
あなたのやっていることを周りの人がマネをすると、どれだけの被害が出るか、考えて行動するようにしてくださいね。
周囲の人に対するマナー
お花見を楽しんでいるのはあなただけではないですよね。
近
所や地元だけでなく、名所と呼ばれるような場所になればなるほど遠方から足を運んでくる観光客もいます。
周りの人への配慮を心がけるようにしましょう。
良い場所を広く確保したい気持ちはわかります。だってみんな同じことを考えていますからね。だからといって必要以上にスペースを取るのはマナー違反ですよ。
それ以外にも、テントを張ったり、シートで屋根を作ったり、紐で周りを囲うようなこともしてはいけません。
お花見にはアルコールが付きものですが、正体をなくすほど飲んでバカ騒ぎをしてはいけません。
静かに雰囲気を味わいたい人や穏やかな時間を過ごしたい人、或いは近隣住人に迷惑をかけるような行為をしてはいけません。
アルコールに関するマナー
この時期に多いのが『急性アルコール中毒』に陥る人です。
アルコールの強要は『アルコールハラスメント』飲食にまつわる人権侵害にあたります。アルコールは飲まされすぎないようにすること、飲ませ過ぎないことが大切です。
その他にも、一気飲み・意図的な酔い潰し・飲めない人への配慮不足・体質などを無視する侮辱行為・飲酒による迷惑行為などがあたりますので、注意してくださいね。
ゴミに関するマナー
自分たちが出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
近年、あちこちで見かけるポイ捨てですが、あなたが捨てることで、誰かが拾って処分しているのです。
ベテラン社会人でも新社会人でも変わりません。
楽しくお花見を過ごした後までが『お花見』です。せっかくの楽しい気持ちを台無しにしないためにも、ゴミは忘れずに持ち帰るのがマナーです。
ポイント 食器類やお絞りなどを、使い捨てのものにせずプラスチック製のものにするだけでも、ゴミを減らすことが出来ますね。お花見のマナーのまとめ
お花見は、騒ぐためのイベントではありません。
ゴミを散らかす選手権でもありません。
一人ひとりが、優しい気持ちでマナーを守ればきっと、綺麗な思い出を作ることができますよ。
ゴミの不始末のせいで今後お花見が出来なくなく可能性だって考えられます。
今後、いつまでもお花見が出来る環境を、私たちは守っていく義務があると思いませんか。