鯉のぼりがマンショントラブルの元に?夜や雨の日など正しい飾り方

鯉のぼりひな祭り・こどもの日

鯉のぼり

5月5日はこどもの日。

ですが、マンションやアパートなど、集合住宅に住んでいると悩まされるのが、鯉のぼりをあげられるのかどうかと言うことではないでしょうか。

鯉のぼりは、生まれてきた子供が長い人生を健やかに、そして健康に成長してもらいたいという願いが込められてあげるものです。

一昔前までは空を見上げると、どこの家の屋根の上でも雄大に泳ぐ鯉のぼりの姿を多く見かけました。

しかし時代といいましょうか、現在では鯉のぼりの姿を見るほうが珍しくなってしまいましたね。

ちょっぴり寂しさを感じます。

そこで今回は、マンションやアパートなどの集合住宅で、鯉のぼりトラブルを起こさないためのマナーやルールについてご紹介いたします。

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鯉のぼりがマンショントラブルの元になるって本当?

お子さんの健やかな成長を祈願して空高くあげられる鯉のぼりですが、実はご近所トラブルの原因になってしまうことがあります。

戸建ての敷地内ならいざ知らず集合住宅ともなると、他人の家から発せられる音や影などは迷惑以外のなにものでもありません。

近年では実際に、マンションのベランダで鯉のぼりを泳がせることを禁止するといった規約が増えてきているのも事実なのです。

禁止する多くの理由は以下の通りです。

・鯉のぼりのはためく音がうるさい

・矢車の回転する音がうるさい

・高級マンションの美観を損ねる

こどもの日の風物詩である鯉のぼりなのですが、風になびくバサバサやカラカラといった音は、一度耳についてしまうと気になってしまいますもんね。

更に、あげた鯉のぼりがはためくことで、ご近所さんのベランダに影を作って洗濯物が乾きにくくしてしまったり、設置している衛星放送やケーブルテレビのアンテナに当たって受信妨害をしてしまったり・・・なんてことになり兼ねません。

例えばあなたも、こんなことを感じたことはありませんか?

・ドラマを見ているとき、せっかくの良いシーンに限って二階の住人がかける掃除機の音で台無しに・・・。

・ペット禁止のはずなのに、二階の飼い猫が部屋を走り回る音でイライラと・・・。

・夜中、ちょっと寝付きが悪い日に限って、響く隣の人の話し声が・・・。

・パソコンの作業している時、部屋の空気が悪くなったと思ったら隣人のタバコの煙が充満して不快な思いをする・・・。

要は、第三者にとって鯉のぼりは、それと非常に似たことなのです。

また、こんな事例もあります。

とあるアパートの一階には、共用の庭がついていました。

その庭というのは特別に何かが置いてあるわけでもなく、また、何をするというわけでもない、ただの庭だったそうです。

隣のお宅も鯉のぼりを出しているし、我が家も共用スペースを利用しても問題ないだろうと、管理人に許可を取ることもなく勝手に鯉のぼりを立てたところ苦情が出てしまったというものです。

日光を遮るとか、アンテナに鯉のぼりが絡まって妨害すると言ったトラブルが起きそうにない場所ですが、単純に他人の気分を害することがあるのです。

避けられるトラブルは、未然に防いでおきたいですよね。

鯉のぼりはあげてもいいのか、あげる際はどのようなことに注意すべきかなどを、お住いになっている管理人・管理会社・オーナーなどに確認するようにしましょう。

禁止されてなくても、近隣住人に迷惑がかからないように配慮するのも、集合住宅における基本的なマナーではないでしょうか。

鯉のぼりは夜にしまうのが常識?

基本中の基本となりますが、鯉のぼりは日の出とともに飾り、日中は気持ちよく泳がせておいて、日没の時間になったら片付けるのが常識です。

例えば帰宅途中、真っ暗な夜の空をバサバサと音を立てて泳ぐ鯉のぼりの姿を見たことがあるでしょうか。

これまでの人生を振り返っても、こんなシュールな風景に出会ったことはありません。

というか仮に夜の鯉のぼりに出くわしたとして、逆に怖くないですか?

鯉のぼりの影というのは独特で、暗闇に何だかよくわからないでっかい布が風にユラユラしていたら、人影のように見えてしまうものなのです。

集合住宅で揺らめいていると、不法侵入する不審人物と見間違えてしまいギョッとします。

また、バサバサと布が風になびく音やカラカラと回る矢車の音が、風が吹くたびに静かな夜を台無しにしてしまいます。

それが止まることなく、一晩中なり続けるのです。

自分の家の音はそんなに気になることはありませんが、他人の発する音というのは、本当に我慢が出来ないほど耳障りなんですよね。

今年が終わってもまた来年、再来年と、ずっと続くのかと思うだけでノイローゼ級です。

鯉のぼりは朝出したら、日没には必ずしまうようにしましょう。

鯉のぼりのためにも夜は片付ける

昼間は直射日光で紫外線を浴び、夜の冷え込みで夜露にあてられることを繰り返していると、鯉のぼりは一気に劣化してしまいます。

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お子さんのために購入した鯉のぼりですので、少しでも状態良くきれいに長持ちさせる意味でも、夜は片付けるようにしましょう。

他にも、お天気はとても変わりやすいもので、寝ている間に強風が吹くこともありますよね。

朝起きてベランダをみると、鯉のぼりがいなくなっている可能性も否定できません。

強風で飛ばされて行方不明になるだけならいざ知らず、飛ばされた鯉のぼりが原因で歩行者を怪我させたり事故を発生させたり、しないとも言い切れませんよね。

更には、夜中は突然の雨が降り出すこともあります。

暗い中で人知れず、雨にシトシト当てられる鯉のぼりはとても可愛そうになります。

寝ている間はなにが起きるか分かりませんし、対処のしようもありません。

何より、夜の空を舞う鯉のぼりの姿に、『不気味で怖い』や『だらしない』という意見も多く聞かれます。

地域によっては、こどもの日の期間中はずっと出しっぱなしというところもありますが、安全を考慮する意味でも、鯉のぼりを守るためにも、夕方には片付ける事をおすすめします。

鯉のぼりは雨の日や強風の日はどうするもの?

雨の日や強風の日は、もちろん家の中に入れてあげるのが一般的です。

最近の鯉のぼりの素材はナイロンやポリエステルなどを使っているので、雨への耐久性は問題ないとされています。

だからといって、雨に晒すのは良くありません。

酸性雨などの影響で鯉のぼりに汚れが染み付いてしまうと、洗濯してもきれいになることはありません。

雨が降り出したらすぐに取り込んで、極力濡らさないようにすることと、濡れても早めに乾かしてあげることが長持ちさせる秘訣です。

雨に濡れた上に風が加わると、鯉のぼりにかかる風圧が意外と大きいです。

鯉のぼりが破れたり摩耗したりする恐れがありますので、雲行き怪しい日はあげないようにしましょう。

お天気のいい日だけにあげた鯉のぼりと、こどもの日の期間中ずっと出しっぱなしにした鯉のぼりとでは、劣化する度合いが明らかに違ってきます。

ポールもサビが来ないように、袋などを被せるなどして雨に当たらないようにしてください。

鯉のぼりの寿命を少しでも長くするためにも、晴れた気持ちの良い日に泳がせるといいでしょう。

鯉のぼりがマンショントラブルの元に?夜や雨の日など正しい飾り方のまとめ

一昔前は当たり前のように上がっていた鯉のぼりですが、色々と状況が変わってきましたね。

住み方が変われば、鯉のぼりのあげ方も変わってきます。

集合住宅ともなると、鯉のぼり禁止令を発動せざるを得ないのかもしれません。

近隣住民への配慮とマナー・エチケットを守り、初節句が嫌な思い出にならないようにしたいものです。

雨の日・風の日・夜・天候が微妙な時は、鯉のぼりのためにも外に出すのはやめておきましょう。

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