あなたの自宅にも眠らせている雛人形はいませんか?
その雛人形はお母様やお祖母様からあなたへ、健やかなる成長や長寿などの願いが込められ贈られた大切な人形です。
幼い頃のあなたは、そんな願いが込められた雛人形に守られながらすくすくと育ち、やがて成人しました。
結婚して家族を持ち立派な大人になった今、あなたの雛人形は役目を果たし終え、部屋の片隅で静かに眠っています。
娘が誕生すると新しい雛人形を飾って桃の節句を過ごすので、あなたの雛人形が飾られることはもうなくなりました。
御役御免となった雛人形ですが、やはり大切な願いが込められ贈られた雛人形ですので、どうしていいか困ってしまいます。
ずっとこのまま置いておく? それにはスペースがなさすぎます。
じゃあ捨てる? そんな可愛そうなことは出来ませんよね。
一体どのようにするのが、ベストな方法なのでしょうか。
そこで今回は、飾らなくなった雛人形の処分方法を伝授します。
これでスッキリ!万事解決です!
目 次
雛人形七段飾りの処分方法伝授!人形供養でスッキリ!
飾らなくなった雛人形は押入れの一角を占拠しており、意外とスペースを取ってしまうものです。
このスペースが空いたら、居住スペースにゆとりが出てもっと広く使え快適に過ごすことが出来るのに。
そんなふうに思っているのであれば、自分が気持ちの上でストレスを感じるし、雛人形も可愛そうです。
そこでおすすめしたいのが『人形供養』です。
人形供養とは寺院や神社に奉納し、これまでの感謝を込めて住職に読経などを賜り、お焚き上げをしていただくことを言います。
雛人形に魂は宿ってはいませんので本来はゴミとして処分しても構わないところではありますが、贈り主の思いが込められた品物ですし、顔や瞳がついて人形(ひとがた)をしているものなので粗末に扱うことはあまりよろしくありません。
寺院や神社に奉納し手厚く供養することで、雛人形を手放すことに対して心の引っかかりを残すことなく気持ちがスッキリしますよ。
奉納方法
神社に、参拝客が自由に奉納することが出来るお焚き上げ用の箱が設置されていることがあります。
そこに納めるのが一番良い方法ですが、寺院や神社によっては自由に奉納するのではなく、引き受ける日時などが決まっている場合がありますので、ホームページなどで事前に調べておくと戸惑うことがありません。
その際、意外にも自宅近くの神社で人形供養をしているなんてことがありますので、まずは近隣の神社を調べてみると良いでしょう。
最近よく見かけるようになったのが、人形と供養料を一緒に郵送するスタイルです。
人形を箱に詰めて発送するだけですので、供養の日時とスケジュールが合わず納められないという問題点も解消されますね。
『送料無料』や『道具など一式引取OK』という寺社もあります。
似たようなサービスで『人形供養代行』という業者があり、自宅まで引き取りに来てくれるとても便利な業者もいるようです。
葬儀社でも行ってくれる場合があるようですよ。
男雛女雛だけ残す
現在は昔と違って住むマンションのスペースを考えると、昔ながらの7段飾り一式は部屋の一角を占拠してしまうものです。
飾る意思はあるもののスペースがなくて、泣く泣く処分を考えているのであれば、最上段の男雛女雛だけを残して、他の人形を供養するという選択もあります。
もともとこの男雛女雛の一対が完成形で、道具はおろか三人官女などの人形も本来必要のない添え飾りなのです。
「7段飾りはちょっと・・・」とお困りでも、二体だけなら手軽に季節飾りとしてお雛様を楽しむことが出来きますよ。
9月9日の「重陽の節句」には大人となった自分の雛人形を飾って、健康と長寿を願う「後(のち)の雛」という行事があります。
春は娘の雛人形を飾り、秋には母となった自分の雛人形を飾れば、人形も喜びますよ。
雛人形七段飾りの処分方法伝授!寄付やオークションという方法も
せっかくこの世に存在しているのに燃やすのは忍びないとお考えであれば、ひな祭りを実施している自治体や福祉施設などに寄付をされてはいかがでしょうか。
場合によっては保育園なども引き取ってくれる可能性があります。
7段飾りの雛人形はとても高価なものですので、引き取った先でも大切に飾って楽しんでくれます。
オークションやメルカリなどに出品すると、高額で取引できたりもします。
無理に『供養』という形で燃やしてしまうのではなく、できるだけ人形の存在を残してあげられる方法を考えてあげましょう。
雛人形に魂は宿っておらず、込められているのは贈り主からの願いと持ち主の思いだけと考えるのが一般的です。
子供が成長してしまえばお役御免になり手放したからと言って、雛人形から呪われると恐れることはありません。
持ち主の手を離れた瞬間その思いも消えてなくなるものです。
雛人形七段飾りの処分方法伝授!道具はどうするの?
寄付やオークションなどで手放す場合は、飾り付けに必要な道具一式も譲ることになるので問題はありません。
最初にご紹介した『人形供養』を選ばれる場合、寺社が供養するのは人形だけですので、道具・屏風やひな壇などは受け付けてもらえないことが殆どです。
手元に残った道具類は単なる装飾品にすぎませんので、各自治体のゴミのだし方に添って捨ててしまって構わないですよ。
雛人形七段飾りの処分方法伝授!供養や寄付で感謝の心を!道具は?のまとめ
本来役目を終えた雛人形たちはゴミとして処分してもいいのですが、大切にしてきたからこそ処分に困るものです。
雛人形は子供の成長を祈願したもので、一人一代で役目を果たし終えます。
手放したからといって人形の災いが降りかかるようなことはありませんが、王道として『人形供養』に出すことが最も適した処分方法と言えそうです。
これまであなたの成長を見守ってきてくれた雛人形に、感謝することを忘れないようにしてくださいね。