やっと寒さが和らいだこの時期、今年も薄ピンクのアレが見頃を迎えますね。
『桜』です。
桜と言えばお花見ですが、いつも同じような場所で済ませていませんか。
どの桜もそれぞれの美しさを放ち私たちを魅了しますが、今年はちょっと思考を変えて『日本三大桜』・『日本五大桜』の一つ『根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)』を愛でて見ませんか?
根尾谷淡墨桜は、福島の『三春滝桜』・山梨の『山高神代桜』・静岡の『狩宿下馬桜』・埼玉の『石戸蒲桜』とともに、1922(大正11)年10月12日に国の天然記念物に指定された巨桜です。
岐阜県の中西部に立つ一本桜の淡墨桜は、その圧倒的な存在感でその場にいる観光客を深い歴史へと引き込みます。何が起きても人々を静かに見守る、そんな雰囲気漂う巨桜だからこそ、開花シーズンには一日に8000人もの観光客が訪れるのですね。
今回はそんな『根尾谷淡墨桜』の特長や見頃、アクセスや駐車場についてご紹介いたします。
根尾谷淡墨桜とは
樹齢1500年以上といわれる古木で、樹高16.3メートル・幹囲9.9メートル・幹から広がる枝は30メートルにも達しています。
桜の種類は江戸彼岸(エドヒガン)で、彼岸の頃に花を咲かせる事から名付けられました。
花を咲かせる前の蕾の時は薄い桃色ですが、満開すると艶やかな白色に。そして散り際になると特異の淡い墨色を帯びる特長を持っています。『淡墨桜』の名は、この散り際の花びらの色に因んでいるのですね。
淡墨桜を中心に周囲は公園として整備されているので、「寂しい場所にひっそりと咲いている」という印象を受ける人もいますが、日本一大きい桜と言われる巨木は見応え十分!思わず驚嘆してしまいますよ。
淡墨公園の広場で、よく晴れた気持ちの良い日はレジャーシートを敷いてお弁当を食べるのもいいですね。
日没を迎えると、樹勢に影響を与えないLED照明に照らされ、闇夜に浮かぶ姿がとても神秘的です。昼間とはまた違った、力強くも儚げな淡墨桜の美しい世界観を体感することができます。
桜の本数/ 淡墨桜は1本・園内に4本
見 頃/ 4月上旬~4月中旬(ライトアップは3月下旬~4月下旬)
観桜時間/ 24時間(ライトアップは18:40~21:00)
※軽食店や土産物の出店が出ます。
根尾谷淡墨桜へのアクセス方法
電車
樽見鉄道・大垣駅から乗車、樽見駅を下車して徒歩約15分。
樽見鉄道は一時間に1本の運行頻度となっておりますが、見頃時期は観光客の便宜を図って樽見鉄道が4月1日から15日までは『特別桜ダイヤ』で運行します。
1両編成で乗車率120%の樽見鉄道の所要時間は約一時間と、身動き取れない状態で一時間揺られるのはかなりハードではないでしょうか。
多くの人が押し寄せる時間帯を避けるためには、午前中に現地に到着するように行動すると良いですよ。
樽見駅から淡墨桜の周囲は交通規制がかかり、車両は一方通行になっていますが、歩行者はどちらからでも入れるようになっています。ただ、歩道がない道路もありますので、道中注意が必要です。
車
●名神高速道路の岐阜羽島ICを降りて、県道46号→県道18号→県道219号→県道23号→国道157号で約80分。
●名神高速道路の大垣ICを降りて、国道258号→国道21号→県道23号→国道157号で約80分
●東海北陸自動車道の岐阜各務原ICを降りて、国道21号→県道23号→国道157号で約80分
●東海環状自動車道の関広見ICを降りて、国道418号→国道157号で約70分
桜満開時期は周辺道路に交通規制がかかりますので、実質一方通行になります。
駐車場に入るための渋滞が国道157号に何キロも渡って影響し、観光バスでさえ数時間の到着遅れを余儀なくされる状況です。
☆カーナビでルート案内を設定する場合は『根尾分庁舎(ねおぶんちょうしゃ)』を目的地にするとスムーズな案内をしてくれます。
☆根尾地域にはガソリンスタンドが一つしかなく、日曜日は定休日です。ガソリンは入れられるタイミングに入れるようにしましょう。
根尾谷淡墨桜付近の駐車場状況
利用時間/ 24時間
利用料金/ 自家用車500円・マイクロバス1000円・大型観光バス2000円・バイク200円
駐車料金徴収時間/ 8:00~20:30 ※それ以外時間帯は無料
混雑を極力避けるためには、早朝に現地に到着するようスケジュールを組むか、公共交通機関を利用するかのどちらかをオススメします。
帰りも混雑が予想されますので、早めに現地を離れるようにしてくださいね。
岐阜の根尾谷淡墨桜のまとめ
1500年以上の時を超えて、今もなおその美しさを保ち私たちを魅了し続けます。
日本三大桜・日本五大桜である、日本一大きい一本桜に、一度会いに行ってみてはいかがですか。
公共交通機関を利用しても自家用車でも、混雑するのは明らかです。
太陽をいっぱいに浴びる姿も生命力溢れ素敵な光景ですが、早朝の澄んだ空気の中に存在する巨桜の凛とした姿に触れてみるのも良いのではないでしょうか。