歯石取りを経験したことのある人はこんなふうに思ったことありませんか?
「機械も使わず、カリカリ引っ掻いて取る歯石って、自分でも取れるんじゃないか」って。
要は、歯石取りのセルフケアです。
私自身の話で恐縮ですが、下の前歯裏に付いている歯石がザラザラして気になり集中力を欠いたので爪で引っ掛けてみると、簡単にポロッと取れたことがありました。
また別の日は、思いっきり吸ったことで歯石が剥がれた・・・なんてこともありました。
わざわざ歯科に出向きお金を払って除去してもらわなくても、自分で取ることが出来たらいいなと思いませんか?
そこで今回は、歯石を自分で取る方法や必要な道具についてまとめました。
最後は、歯石取りセルフケアのデメリットもまとめておきますので、ご検討のほどよろしく願致します。
目 次
歯石を自分で取る道具はコレ!
歯石がついてしまうと、どんなに優秀な歯ブラシを使っても、どんなに優秀なブラッシングテクニックを持ってしても、歯磨き程度で取れることはありません。
歯石を取るにはどうしても、専用の道具が必要になってきます。
冒頭で『爪で引っ掛けたら取れた』と述べましたが、引っかかる部分がなければ取れることはなかったと思います。
「もしかして・・・」と、思われた方は鋭いですね。
そうです。
歯科医が使っているあの道具が必要となるのです。
やはり歯科治療に特化した道具ですので、あの道具を使わない手はありません。
歯科医が治療に使っている、鉛筆サイズの先端が釜のような形をした道具を『スケーラー』と言います。
スケーラーは、巷のドラッグストアや100円ショップなどでも手に入れることが出来るそうなのですが、個人的に見たことがありません。
そんな時に便利なのが通信販売です。
アマゾンや楽天でも出店されていますので、検索窓に『スケーラー』打ち込めば簡単に検索することが出来ます。
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お店を渡り歩き探している暇がないという、忙しい人にはとても便利ですね。
歯石除去の方法伝授
歯石を取るのに必要な道具は手に入りました。
次は、ご自身の歯や歯茎の状況をチェックしていきましょう。
歯をキレイに磨くだけでなく、歯茎マッサージを行いしっかりと引き締めておきましょう。
歯茎マッサージを正しく1~2週間続けることで、みるみる状態が良くなっていくのがわかると思います。
歯石を取る道具と、歯や歯茎の状態を良くしたところで丁寧に歯石を取っていきます。
順番は、歯石を確認しやすい外側から内側の前歯を中心に取っていきます。
スケーラーの先端が歯茎に触れないように1mm程度上の、歯の表面についている歯石に細かくうごかしながら削っています。
硬くなっている歯石は性質上、スケーラーの先端で少し削るようにアプローチすることで、簡単にポロッと取れることがあります。
歯の表面は滑りやすく細かい作業になるので、スケーラーの先端が歯茎を傷つける恐れがあります。
スケーラーの柄の部分を三本指でしっかり持ち、一本の指は歯に固定させるように添えて除去して行きましょう。
ポイント
しっかり口を開けて鏡で歯石を確認するようにしましょう。
絶対に勘や感覚で歯石取りをしないようにしてくださいね。
歯石を自分で取るセルフのデメリットとは?
歯石取りのセルフケアは根気のいる作業となります。
歯科に行けば口を開けているだけで済むところを、歯の表面や歯茎を傷つけるリスクを背負って行っているので、それだけ神経を研ぎ澄ませなければなりません。
にも関わらず、完全にすべての歯石を自分で取り除くことが出来ないのが現状です。
ご存知ですか?
歯科医や歯科衛生士さんでさえ、自分の歯石をセルフケアで取ることをしないそうです。
健康な歯を傷つける恐れがある
取り残しある上に、歯茎まで傷つける
そもそも取りきれる自信もない
歯石には、歯の表面につく縁上歯石と、歯茎の内側につく縁下歯石の二種類あり、セルフケアで取れる範囲の歯石取りは縁上歯石がせいぜいです。
歯石除去の難しさがわかっている歯科医だからこそ、敢えて自分では取らないのですね。
こんな事例もありました。
『100円ショップでスケーラーを買って自分で歯石を取った患者の口の中は、歯茎が傷だらけとなり歯石も残っていた』
多少の時間やお金を費やしたとしても、歯科衛生士にクリーニングしてもらうのが一番の最善策ではないでしょうか。
歯石を自分で取る道具はコレ!除去方法とセルフのデメリットとは?のまとめ
自分で歯石を取る方法、セルフケアについてまとめました。
歯科医が治療に使っているスケーラーや小さい鏡を購入することができるとは思っていませんでした。
しかも購入価格が1,000円程度ととてもリーズナブル。
使用方法も、歯茎に刺さらないように気をつけていれば、使えなくもなさそうです。
ただし、鏡で見える範囲しか自分では歯石が取れず、歯茎に隠れた部分にまで手を出してしまうと歯茎を傷つけ出血させてしまう恐れがありました。
長年蓄積してきた歯石や、見えにくい場所・力を入れにくい場所はプロに任せることでスッキリ除去してもらえますし、歯磨きや歯茎マッサージなどの指導もしてもらえます。
因みに
歯と歯の隙間にある歯石だと、デンタルフロスや歯間ブラシを通した時、ポロッと取れてくれることがありますが、それは一部であって、完全に落とすことは出来ません。
日頃から正しい歯磨きを心がけるようにして、なるべく歯石の元になる歯垢を取り除くようにしておきましょう。
●『歯石とは?わかりやすく教えて!放置するとどうなる?取る必要ある?』も合わせてご参照ください。