9月と言えば敬老の日ですが、下旬には『秋の全国交通安全運動』が実施されますね。皆さんは安全運転を心がけていることでしょう。
この期間は街に警察官が溢れています。どうやら、警察官一人一人に検挙のノルマが課せられているそうです。ですので、普段なら余裕(時にはギリギリ)で捕まらない行為も赤切符を切られる可能性が高くなっています。
ドライバーの皆さん、『秋の全国交通安全運動』では警察官が躍起になってあなたのちょっとした行為を狙っています。点数とお金の無駄遣いだけは避けなければなりません。
今回は、『全国交通安全運動』の始まりや実施期間、捕まったときの処分についてまとめていきます。
目 次
全国交通安全運動の始まり
この運動には歴史があります。1948(昭和23)年11月15日が始まりです。
第二次世界大戦中は減少していた自動車事故が戦後を迎え徐々に増えつつあり、国家地方警察本部長の通達により実施されるようなります。その後、自動車の普及に伴って交通事故も増加傾向になり、1962(昭和37)年からは、政府の重要施策として交通対策本部が中心となって実施しています。
全国交通安全運動の目的
交通ルールを守り、正しい交通マナーを身に着け実践する。
道路交通観賞の改善に向けた取り組みを推進し、交通事故防止の徹底を図る。
全国交通安全運動の期間
全国交通安全運動は、秋と春に実施されています。
秋は・・・日が落ちる時間がだんだんと早くなってくる時期です。自動車など早めにライト点灯を促し交通事故防止の呼びかけや犯罪防止のために実施されています。
【9月21日~9月30日の10日間】
春は・・・卒業や入学などで環境が新しくなる節目の季節です。気持ちが浮ついたお子さんには気を引き締めてもらい、交通事故に遭わないように実施されています。
【4月6日~4月15日の10日間】
交通事故死ゼロ運動の日
秋・・・9月30日
春・・・4月10日 (5月20日)
『交通事故死』の『ゼロ』を目指す日ですので、それぞれの期間の日にちの末尾が『0』になっている日を採用しています。
全国交通安全運動の重点
(1) 歩行中・自転車乗用中の交通事故防止(自転車については,特に自転車安全利用五則の周知徹底)・・・交通ルールの順守と交通マナーの向上に対して関心が高まっていること。
(2) 後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底・・・シートベルト・チャイルドシートの使用率の低さ
(3) 飲酒運転の根絶・・・重大事故による悲惨な交通事故が後を絶たないこと
全国交通安全運動が始まって約70年の月日が経ちますが、現在では、1日に平均11人の人が事故で亡くなっています。
今日という日に、日本のどこかで約11人もの人が交通事故によって命を落としているのだと思うと・・・。とても切なくなります。
予期せぬ旅立ちを強いられ、遺された人は気持ちが着いていけず、ただただ悲しみに打ちひしがれる事になります。
起きてからでは遅いのです。
ハンドルを握るドライバーさんには「ねずみ取り?面倒くさい」などと思わずに、気持ちに余裕を持って運転を心掛け頂きたいと思います。
そして、歩行者や自転車に乗車している人も、危険な行動は今後改めて頂きたいと思います。音楽を聴きながら・傘さし・並列運転など、本当に危険です。
全国交通安全運動中の点数や罰金
巷では「期間中は倍のペナルティが課せられる」と噂されていますが、そんなことはありません。交通違反などの罰則は法律で決められています。
きっと誰かを驚かすために言った誰かの言葉が一人歩きし、広まっていったのだと思います。
全国交通安全運動のまとめ
普段からしっかりと交通ルール・交通マナーを守っていれば、街中に立っている警察官の姿やパトロール・白バイを見かけても怖くはありませんよね。
自分だけは大丈夫。運転に自信があるから事故は起きない。そんな過信した気持ちでいるから事故に遭遇するのです。
ぜひ、この期間だけではなく、普段から安全を心掛けてください。