桜が緑色をつける種類?花びらの変化を楽しむ名所!福岡ではどこ?

緑 桜 名所 福岡春に関すること

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桜の代表的な種類といえば『ソメイヨシノ』ですよね。

3月中旬頃になると、あちらこちらで薄ピンク色の小さな花が開花し始め、日本列島を西からゆっくりと北上していきます。

桜の美しい時期は一週間ととても短く、その儚さに人々は魅了され各地の『名所』と呼ばれるところへと足を運んでしまいます。

そんな、日本人なら愛してやまない桜ですが、とても珍しい色の花をつける品種があることをご存知でしょうか。

桜といえば愛らしいピンク色、濃淡があるとしてもフワフワの花びらはピンク色か白色が常識と、誰もが認識していることでしょう。

そんな常識を覆していまう色とは!

そうです。タイトルの通りの『緑色』なんです。

「緑色の花やったら、葉っぱも緑やけん、面白くもおかしくもないやん!」

そんな事はありません。

知って得する・見て感動する『緑色の桜』を今回はご紹介したいと思います。

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桜に緑色の花を咲かせる種類がある!?

桜の花が一輪、二輪と開き始めると春の訪れを感じずにはいられません。

桜の名所で咲く桜の品種は、8割がソメイヨシノなんですね。

その他にもシダレザクラ・ヤエザクラ・カンザクラなどが有名ですが、ダントツでソメイヨシノが咲き誇っています。

桜は自生種9種類を始め、変種・交配種をなどを合わせると、実に600以上もの種類が存在します!

その600種類の中にたった一種類だけ『緑色の花』を咲かせる桜がありました。

名前は『御衣黄桜(ぎょいこうざくら)』です。聞いたことありませんね。

御衣黄桜はソメイヨシノが散った後、2周間ほど遅れて咲き始める品種です。

御衣黄桜の情報

品種/ サトザクラの品種のひとつ(オオシマザクラと何かの掛け合わせではないかと言われている)
一輪の大きさ/ 直径2~2.5cm(京都)・直径4~4.5cm(北海道松前町)
花びらの枚数/ 10~15枚
花びらの特徴/ 八重咲きで一枚一枚が肉厚、外側に反り返る
開花時期/ 4月中旬~4月下旬

御衣黄桜のつぼみは、他の花と同じで緑色をしています。

これが膨らんでくると一般的に中の花びらが姿を見せるのですが、御衣黄桜の花びらが緑色をしているので、開くのかどうかがわかりにくいです!

当然花が開いても緑色ですから、遠目に見ると花が咲いているとは気付かれにくい桜だったりします。

そんな御衣黄桜は開いてからが本領発揮!非常に個性的な色の変化で私たちを楽しませてくれます。

咲き始めが濃い緑色をして、だんだんと薄くなっていきます。黄緑色から黄色になると、今度は花の中央から筋状に紅色が入ってきます。

開花時は葉っぱの色に同化して全く目立たなかったものが、散る頃を迎えると花びら全体がきれいな紅色へと変化しているのです。

この変化、毎日見ないと分からない楽しみ方じゃないですか?

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そして香りもまた独特ですよ。

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御衣黄桜の花が開き始めると、辺りは青野菜の葉っぱの香りに包まれるそうです。それもちょっと強めに。

うーーん。これは若干、迷惑かもしれませんね。

気になる花びらの緑色の正体ですが、実は『葉緑素』の色が出ており、花びらの裏側には『気孔』も存在するというから驚きです。

気孔というものは葉っぱの裏側のみにある、と、理科の時間に習ったことを信じてきましたので、花びらに気孔は想像もしていませんでした。

しかし、実は花びらに気孔があってもそんなに驚くことではないようです。

花びらどころか植物の種類によっては、茎・果実・根っこなどにも気孔は存在したのです!

花びらの気孔
花の部分の気孔に比べると、葉っぱの気候の密度が高いようです。

花の気孔にもデンプンが含まれていることは確認されましたが、その他の、光合成に必要な二酸化炭素を取り込んだり酸素を出したりする機能、蒸散して温度調節する機能はないそうです。

植物って本当に不思議ですね。

桜が緑色の花をつける名所ってどこ?

緑色の桜の存在を知ってしまうと、『一生に一度は見ておきたいものベスト5』にランクインしませんでしたか?

一体どんな場所に咲いているのでしょうか。

京都

江戸時代、京都の『仁和寺』で栽培されたのが御衣黄桜の始まりです。

人為的に交配されたと考えられていますが、江戸時代にも交配を考えるような人が存在していたことに驚きてしまいました。

他にも『京都御苑』『平野神社』などにあります。

東京

皇居
浜離宮恩賜庭園
国営昭和記念公園
多摩森林科学園

神奈川

神奈川県立フラワーセンター大船植物園
こどもの国

大阪

大阪造幣局の桜の通り抜け
大阪市立大学理学部付属植物園

島根

三刀屋川河川敷

御衣黄桜の数は少ないのですが、沖縄を除く全国各地・100ヶ所以上で観桜することが出来るのです。

桜で緑色の花びらがみられる場所は福岡にもあった!

前章の通り、沖縄以外だとその姿を見ることが可能な御衣黄桜。

もちろん福岡県にもありましたよ!

早速ご紹介致します!

福岡市動植物園 (福岡県福岡市中央区南公園1番1号)

地行中央公園 (福岡県福岡市中央区地行浜1-9)

下長尾八幡宮 (福岡県福岡市城南区長尾5丁目1-32)

花畑園芸公園・催し広場北側 (福岡県福岡市南区柏原7丁目571-1)

北九州市立白野江植物公園 (福岡県北九州市門司区白野江2丁目)

勝盛公園 (福岡県飯塚市片島1丁目7)

久留米城跡 (福岡県久留米市篠山町444)

福岡市内だけでもこんなにたくさん見られる場所があっただなんて・・・。

絶対に見に行くしかありませんね!

 

時を超えて静かに佇む三大桜をご紹介しています。合わせてご覧ください。『日本三大桜は最高の花見スポット!樹齢1000年以上の巨桜は一見の価値!』

緑色の花を咲かせる桜のまとめ

緑の花を咲かせる不思議な桜・御衣黄桜は、他にも緑桜・黃桜・浅葱桜などとも呼ばれています。

御衣黄桜は、ソメイヨシノが散った約二週間後が開花時期となっていますので、見頃が予測しやすく予定が立てやすいのがありがたいですね。

見どころはなんといっても、緑から紅色へと変わりゆく花びらではないでしょうか。

色の変化を見届けたいところですが、働いている社会人にとってはとてもちょっと難しいかもしれません。

花の大きさや色の濃さ、花びらの枚数などは咲いている場所によって異なりますので、時間に余裕のある人は、色々な土地の御衣黄桜を訪れてみてはいかがですか。

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