
「やだーー!『凶』を引いてしまったぁ。もうすぐ魔術1級の試験だっていうのに」
「わたしなんて『大凶』よ!きっと不吉なことが起きるわ・・・」
おみくじで『凶』や『大凶』を引いてしまったら、いい気持ちがしないわよね?
受験生や就職活動生みたいに、大事な局面に立たされていればなおさら・・・今後が心配になっちゃう。
せめて『小吉』や『吉』が出てほしいという願望から何度おみくじを引きなおして、『凶』を帳消しにする人もいるはずよ。
でも、考えてもみて。
現実的に、一度は手にした『凶』よ。
すでに出てしまった『凶』の効果って、いつまで続くの?
引き直すことで、すぐに運勢は変わってくれるの?
・・・って、心配にならないかしら?
「なりますぅ。試験を控えてるんだもん、『凶』の運勢を消したい!」
それじゃあ今回は、おみくじで凶を引いて落ち込んでしまっている人たちへ、「実は凶を引くことって最高に運がいいんですよ」ということをお伝えしていくわね。
おみくじの引き直しや、凶を引いたあとで悪いことが起きてしまうかどうかなどについても、まとめて話していくわね。
『大凶』は、最高にラッキーなんだぜ。
目 次
おみくじの凶は運がいいです!落ち込む必要はありません
「『大凶』が最高にラッキーなんて思えません!」
そうね、普通の感覚の人なら「やったー!凶がでた!」なんて、ぜったいにならないわね。
おみくじで凶を引いてしまったら、これからの運勢が急下降して悪いことが起きてしまうのではないかと心配になってしまうんじゃないかしら。
人によっては、絶望的に落ち込んでしまうかもしれないわね。
でも、おみくじというのは、あくまでも現在の運勢が出ているにすぎず、今後の運勢を占うものじゃないの。
おみくじは、占いじゃない。
おみくじを引いた、正に今の瞬間がどのような状態にあるのか、が、結果として表れているだけにすぎないのよ。
いうなれば、人間ドックのようなものね。

人間ドックは、受診した現在の自分の状態を知ることはできても、明日や明後日、一ヶ月後や半年後までの健康を保証するものではないわよね。
おみくじの結果も、現時点での自分の状況を表しているけど、明日や明後日、一ヶ月後や半年までの状態が継続しているものじゃないのよ。
でもひとつだけ、『おみくじ』と『人間ドック』との決定的な違いをあげるなら・・・。
おみくじは、結果をしっかりと自分の中に落とし込んで謙虚な気持ちで行動することで、未来を良い方向に導くことができるのよ。
おみくじは神さまからいただいた手紙
おみくじの結果は、凶でも大吉でも関係ないんだ。
「今のあなたがこんな状態にあるわよ」って教えてくれる存在ってだけなの。
そこには「こんなふうにしましょう」「こうしたら、このような未来が待っているかもしれませんよ」という、神さまがあなたを幸福へ導く道しるべが指し示されているわ。
決して「大吉だから、あなたの幸せを約束します」という意味でも「凶だから、明日からのあなたは苦難に見舞われます」という意味でもないのよ。
おみくじは神さまからの手紙であり成約ではない。
だから凶を引いたからといって、落ち込む必要は全くなくってよ。
おみくじに書かれている内容をしっかりと読み込んで、神さまがどのように見守っていてくれているのか、どのように指し示してしてくれているのかを読み解くようにするのが正解。
神さまからの手紙を素直に受け止めて謙虚な気持ちで行動することで、あなたの未来を二倍にも三倍にも良い方向へ導くことができるわ。
「おみくじは神さまからのお手紙だったのね」
おみくじの凶は大吉よりもラッキー!
「でも『大凶』って最下位であることには違わないわよね?」
たしかに、順番に並べると『大凶』がおみくじの最下位であることは間違いないわ。
でも、凶や大凶を引いた時点がどん底っていう意味なんだから、あとは上向きになるしかないわよね。
大凶ならなおさら、それ以上悪くなることはないんじゃないか。
それは、漢字の形にも表れているわよ。
『凶』という漢字を、よーく見てみて。
=『メが箱から出たがっている』
=『メが出たい』
=『め、でたい』
=『めでたい』
これは、今から先の未来が良い方向へ伸びるという予兆なのよ。
「それっ!なにかのアニメで見たことある!」
また凶を引くことで人は悪いことが起きないようにと警戒をするので、むしろ災から逃れられるとも言えるわ。
逆に大吉を引くことは、そこで運を使い切ってしまったという考え方もできるので、実はあまり良くなかったりするのよ。
実際に大吉を引いた年が、あまりツイていなかった・・・なんてこともよく聞く話でしょ。
・大吉を引いた年は気を良くすることなく、油断せずに頑張ること
おみくじの結果に一喜一憂して、落ち込む必要はないわ。
おみくじの凶が出ても連続で引き直すのはNG!
おみくじで引いてしまった凶を帳消しにしようと、二度三度と同じ神社でおみくじを引き直す人を見かけることないかしら?
「いるいる。気持ちはわかるわぁ、わたしも引き直したい気分だもの」
「でも、おみくじは神さまからのお手紙だわ」
そのとおり、おみくじに書かれている内容は神さまからのメッセージよ。
現状を大吉や凶で表したうえで、今後の行動についてアドバイスをしてくれているのがおみくじだったわね。
それを引き直すというというのは、アドバイスを下さっている神さまに対して、こんなふうに言っているも同然だわ。
「そのメッセージはひどすぎるから、なかったことにしてください」
「こんな都合の悪い内容じゃなくて、もっと良いことを言ってください」
この行為は褒められたものじゃないことくらい、わかるわよね。
たとえて言うなら、白紙の答案用紙に100点満点を求めているのと同じくらい、幼稚でワガママな行為なの。
おみくじは、自分が気に入るアドバイスが出るまで引き続けるというゲームではないのよ。
神さまからの言葉を真摯に受け止めることができないのならば、まだまだおみくじを引くレベルには達してないわね。
修行のし直しよ。
とは言いつつも、神さまはその程度のことで、怒ったり嫌ったりすることはなさらないわ。
相手を思いやることができない自己中心的な姿勢を改めたとき、神さまは心からあなたのことを良い方向へと導いてくれるはずよ。
しかしながら、いつまでも幼稚なことをしていると「そのていどの人間なんだな」と失望し、不快感を抱いてしまわれるかもしれないわね。
おみくじで凶を引いたその後の運勢は・・・?
実際におみくじで、凶や大凶をひく確率は約3割弱なんだ。
そのうちの1割も満たない人数しか、悪いことに見舞われていないのよ。
すなわち凶や大凶を引いてしまったことが必ずしも悪いことじゃなくて、何事もプラス思考で考えることが大切なの。
だから、そんなに気にする必要はないわ。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。
たとえばここに『穴に注意』という看板があったとして、穴を避ければ事なきを得るものを・・・穴を避けることをしなければ落ちて大怪我をしてしまうでしょ?
そういう、当たり前の努力をすることで、未来を変えられるということよ。
あなたの人生において、凶が大きく影響することはないわ。
おみくじの凶は結ばずに持ち帰る
「おみくじは持ち帰り、定期的に読み返して生活の指針にすべきもの」
これは、おみくじを発行している女子道社さんが回答していることばよ。
「神さまからいただいたお告げを持ち帰って定期的に読み返し、そのときの気付きを忘れないようにする」という意味合いなの。
なので、凶を引いても大凶を引いても現状を表しているにすぎず、おみくじの内容をよく読んで慎重に行動すれば吉にも大吉にも転じるということ。
逆に大吉を引いたことで気を緩め、なんの努力もせずボーッと過ごしてチャンスを掴まなければ小吉にも凶にもなってしまうものなのよ。
おみくじの凶は運がいい!連続で引きなおさなくてもその後は悪くないのまとめ
今回は、おみくじで凶を引いてしまっても落ち込む必要はないというこを伝えてきたわ。
おみくじは、『神さまからのお手紙』だもんな。
ええ、そうよ。
おみくじは現在のあなたの状態と、そのあとどのように行動すべきかを指し示した大切な神さまのお言葉なの。
『凶』や『大凶』が出た瞬間は落胆するかもしれないけど、その後の運勢は上昇するしかないんだから・・・ポジティブに捉えるようにしてね。
「わたしはおみくじを引き直さないわ。神さまからの大切なメッセージだもの」
「わたしなんか大凶なんだから!超ラッキーじゃん♪」
ただし、神さまは常に私たちの行動を見守っていて下さっている存在よ。
大吉だろうと、大凶だろうと・・・なんの努力もせず堕落していれば、救いの手など差し伸べてはくださらないってこと、肝に銘じましょう。
素直に前向きに真っ直ぐに努力を積み重ねて、日々、精進することを忘れずに行動するようにしましょうね。