年のはじめのためしとて~♪
終わりなき世のめでたさを~♪
もうすぐ今年も終わります。
来年は今年よりも良い年にしたいですね。
その前におせち料理を完成させておかなければ、1月1日を迎えることができませんよね。
でもいざ作ろうと思ったら、何を詰めたら良いのか、どのように詰めたら良いのか・・・いつ詰める作業をしたらいいのかって、迷いませんか?
毎年のことなんですけどね・・・。
そこで今回は、今年から迷わなくていいように、おせち料理の詰め方ルールをご紹介します。
目 次
おせち料理の詰め方ルール!全部教えます!
おせち料理って何?
おせち料理とは、めでたさを重ねる・福を重ねるといった願いが、ふんだんに込められている正月料理のことをいいます。
年神様にお供えするとともに、家族の幸せを願う料理ですから、縁起の良い食材を使った料理をたくさん詰め込みます。
また、おせち料理は食積(くいつみ)とも呼ばれていて、新年を迎える祝い膳に用いられていた料理なんですよ。
季節の変わり目を祝う様々な行事の中でも最も重要とされているのが正月ですから、その食材に込められた意味も、格別におめでたいものばかりを取り揃えられているのが特徴です。
保存がしやすいということもあり、年賀の挨拶に来られたお客様にも振る舞える料理なんですよ。
・節句の中でも最も重要
・保存がきく料理
・年賀の挨拶に来訪された方へ振る舞える料理
おせち料理のルール
お重に詰められるおせち料理には、多くの料理がところ狭しと詰められていますが、詰めていい品数は奇数と決められています。
偶数にするのは絶対にNGです。
なぜなら偶数という数は2つに割れる数字なので、別れを連想させてしまうからです。
正月早々、お別れって、縁起が悪いですよね。
なので、お重に詰めて良いのは2つには絶対に割れない、奇数の品数にするのが吉なのです。
また、陰陽道でも奇数が『陽』で、偶数が『陰』とされていることからも、やっぱり奇数が良い数字ということになりますよね。
同じおめでたい料理を作るなら、品数にこだわりましょう!
一般的に、おせち料理の定番とされている品数は11品なのですが、家庭によって10品~30品と幅があります。
そして、おせち料理を詰めるお重の段数は、五重のものを使うのが正式とされているのですが、四重や三重のお重を使う家庭もあります。
品数・お重の段数は、家族の人数によって決めてOKです。
・料理数の基本は11品
・正式には五重のお重を使う
それでは、一段一段どのような料理を詰めていくのか、お重のルールをご紹介していきます。
おせち料理の一の重ルール
一番上の段にあたる一の重は『祝の肴』といって、前菜となる料理を詰めていきます。
数多くの具材を、彩りよく隙間なく詰めるのがポイントです。
クリスマスが終わったら、29日までの間に料理を完了してしまい、冷蔵保存しておきましょう。
お重に詰めるときのポイントは、こちらです。
・お重に隙間がないように詰める
・具材は寝かせず立てて詰める
・似た色味の具材は離して詰める
・汁気のものはカップに入れて詰める
・仕切り色味に笹の葉やバランを使う
・しっかり冷ましてから詰める
黒豆
黒豆には、まめまめしく健康に良く働ける・丈夫で元気に暮らせるといった願いが込められています。
ふっくらとしたハリのある皮の様子から、シワがよらず、長生きできるという意味もあります。
黒豆の黒色には、邪気を払う魔除けの色ともされています。
数の子
数の子はニシンの卵ということから、二親健在という意味に通じています。
卵の数が非常に多いことから、子孫繁栄と子宝に恵まれるようにという願いが込められています。
田作り☆
カタクチイワシを田畑の肥料として使い、田を作って豊作となったことから、五穀豊穣や豊年豊作が願われています。
豊作祈願・健康・子孫繁栄の意味が込められています。
たたきごぼう☆
ごぼうは地中深くに根が入っていくことから、家系の土台がしっかりしていて代々続くことや、家の基礎が頑丈であることを願っています。
ごぼうをたたいて開くことから、たたいて身を開く開運が願われています。
他にも、豊作や新年の健康と延命長寿の願いが込められています。
一の重に詰める料理としてご紹介した以上の4品を『祝の肴三種』といいます。
正月料理の中でも最も重要とされている料理で、祝の膳の前に出す酒の肴となる料理のことです。
お重がなくても、以上の3品とお餅が揃えばおせち料理として形が整い、正月が迎えられるメニューとされています。
関西は・・・黒豆・数の子・たたきごぼうの3品
おせち料理の二の重のルール
お重の2段目に詰める料理は、酢の物・口取りといった日持ちする料理となります。
27日~29日までに作り、冷蔵保存しておく料理です。
三段重を使う家庭では、一の重で詰める祝の肴と一緒に詰めるようにしてください。
かまぼこ
かまぼこの形が日の出(年神様)を表していますので、新しい門出を象徴し新年にふさわしい一品です。
元旦には必ず口にしなければならない料理とされています。
色にも理由があり、赤は魔除け、白は清浄を表しています。
伊達巻
伊達巻の形を巻物や掛け軸に見立てることができるので、知識が増えるようにとか、文化の発達を願うなどを総称して学問成就を表しています。
また、伊達の文字通り、おしゃれや華やかなという意味も込められています。
栗きんとん
栗きんとんは漢字で栗金団と書き、金団は『金色のだんご』や『金色のふとん』という意味を表します。
金団とは金塊や小判にたとえられることから、商売繁盛や金運をもたらす縁起物として正月料理の定番となっています。
栗も、勝栗といわれる縁起物とされています。
昆布巻き
よろこぶに通ずるとされており、縁起の良いものとして重宝されています。
また、昆布は別の漢字で子生とも書き表すことから、子孫繁栄や子宝の願いも込められています。
酢蓮根
れんこんの穴を覗くと、まっすぐに空いているので非常に見通し良いですよね。
将来や明るい未来を見通せるという意味を持ち、縁起がいいとされています。
また、れんこんは種が多い植物ということから、子孫繁栄といのちの豊かさへの願いが込められています。
紅白なます
紅白なますの、食材となる人参と大根を細く切った姿が水引をかたどっており、平和と平安を願う象徴とした縁起の良い料理とさています。
人参と大根のように根を張って、家族の土台を築くという願いが込められています。
ちょろぎ
ちょろぎは漢字で長老喜と書き表すことから、長寿を願う料理として用いられています。
おせち料理の三の重ルール
お重の三段目には、おせち料理のメインとなり、且つ、縁起が良い海の幸の焼き物を詰めます。
品数を多く詰めるというよりも、一品一品の量を増やすほうが食べごたえがあります。
海の幸以外でも、肉やフライなどもここに詰めるようにしましょう。
30日までに下ごしらえをして、31日に完成させる料理となります。
鯛の焼き物
鯛は、めでたいの語呂合わせからおめでたい席には欠かせない一品です。
恵比寿天さまが左手に抱えている魚であることからも、晴れの食卓にふさわしい魚です。
鰤の焼き物
鰤は、大きさによって呼び名が変わる出世魚ということから、立身出世を願う意味が込められています。
冬の鰤は脂が乗って旬ということもあり、おせち料に使いやすい魚です。
エビ
茹でた姿の、腰が曲がった姿と長いひげの様子から、長生きしますようにという長寿の願いが込められています。
脱皮をして出世をするという意味もあります。
茹でた赤い身は、魔除けの意味を持ちます。
おせち料理の与の重ルール
お重の四段目は死を連想させるので、四ではなく与の字を当てて『与の重』とします。
与の重には、山の幸たっぷりの煮物を詰めます。
煮物は全体的に茶色になってしまいますので、彩りとして葉物やバランを敷いたりちらしたりするのがポイントです。
31日に炊き込んで、1日に火を通してお重に詰める料理です。
がめ煮
れんこん・ごぼう・里芋・こんにゃく・しいたけなど、子孫繁栄や末永い幸福を願う意味の食材がたっぷりと入れる、縁起の良い料理です。
家族が末永く、一緒に仲良く結ばれるという意味を表しています。
おせち料理の五の重ルール
お重の五段目は、控えの重となります。
年神様から授かる福を詰め込むために、五の重には何も詰めずに空けておくのがルールです。
四段のお重を使う場合は、この五段目がない状態でおせち料理を完成させましょう。
おせち料理に詰め方ルールがありました!具材の意味も一緒に教えますのまとめ
一年を通して最も重きを置く料理、それがおせち料理です。
一年の始まりに、家族や仲間同士で幸せを分かち合って食べる食事ですので、お重の中身も幸せをいっぱい詰め込むようにしたいですよね。
おせち料理のルールを窮屈に感じるのではなく、大好きな人の幸せを思い描きながら愛情といっしょに詰めるようにしましょう。
それに、おせち料理のルールは簡単です。
・お重は五重が基本だが四重・三重でも可
お重への詰め方ルールも簡単です。
・お重に隙間がないように詰める
・具材は寝かせず立てて詰める
・似た色味の具材は離して詰める
・汁気のものはカップに入れて詰める
・仕切り色味に笹の葉やバランを使う
・料理はしっかり冷ましてから詰める
お重の何段目に何を詰めるのかも、簡単なルールでした。
・二の重・・・酢の物・口取り
・三の重・・・海の幸・メインの料理
・与の重・・・山の幸・煮物
・五の重・・・年神様から授かる福を詰める場所
以上のポイントをおさえて彩り豊かなおせち料理を作り、一年間を健康で幸せに過ごしましょう!