七五三の千歳飴に願いを込めて!袋にもこんな意味が!発祥は浅草!?

秋に関すること


七五三といえば、切っても切れないのが縁起物の『千歳飴』ですね。
いつもと違う和服に身を包んだ幼い子供が千歳飴の袋を抱えている姿は、何とも言えない程可愛らしいものです。微笑ましいですよね。

この千歳飴、七五三詣で祈祷をすると授与品として頂くことが出来るものなのですが、実は、ただ子供を喜ばせるために配っている、というものではありませんでした。
独特の形をした『千歳飴』には、子供の成長を願う思いがたくさん込められています。

ということで今回は、貰って嬉しい『千歳飴』には、こんな思いが込められているのですよ!をお送りしたいと思います。
千歳飴の始まり・由来にも「なるほど」が隠されています。

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千歳飴とは

千歳飴の千歳には『千年』『長い年数・月日』という意味があります。

昔の子供の生存率は非常に低いもので、『七つまでは神のうち』という言葉があったほどです。7歳までは神様からの預かり物で、いつでも神様にお返ししますという意味でした。
『この世』と『あの世』の狭間を生きていた子供ですが、無事に7歳を迎えると現世に生まれ変わり、自分の力で生きていくことを決意することになります。

親としては子供に『無事に育った長生きをして欲しい』と願うのは当たり前です。その思いを形に表し千歳飴は『粘り強く細く長く』という、皆さんご存知のあのような形状になりました。
紅白に染め抜いた理由も、縁起が良いことからきています。

千歳飴の規格は決まっていて、直径が15㎜くらいで、長さが1ⅿ以内となっています。これは粘り強さと長さのバランスを考慮した寸法になっています。
千歳飴には、子供の成長と将来の健康と長生きをして欲しいという願いが込められています。

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千歳飴の袋のデザインにもこんな意味が


千歳飴の袋に描かれているデザインにも子供の成長と健康を願う意味が込められていました。

【鶴と亀】
『鶴は千年、亀は万年』という言葉があります。長寿の象徴としてとてもおめでたい縁起物となっています。

【松竹梅】
『冬も青い葉を付ける松や竹、寒い冬に花を咲かせる梅』には力強さや健康を願う気持ちが込められています。
○○松・・・一年中緑を失わず、神が宿る木とされ『不老長寿』を意味します。
○○竹・・・松と同じく常緑樹で、真っ直ぐ伸びる様子から『子孫繫栄』を意味します。
○○梅・・・厳しい寒さに耐え凌ぎ、美しい花を咲かせることから『生命力・気高さ』を意味します。

【寿の文字】
『寿』は一文字でおめでたい事柄と命が長い事を表します。

千歳飴の由来

千歳飴の始まりは浅草の浅草寺が発祥とされています。

時は江戸時代、5代将軍綱吉の長男は体がとても弱い子供でした。綱吉が長男の七五三のお祝いをしたことをきっかけに、浅草で飴売りをしていた七兵衛という男が紅白の棒状の飴を売り出したのが千歳飴の始まりとされています。当時は未だ『千歳飴』という名称ではなく『千年飴』や『寿命糖』と呼ばれていました。

また、1615年大坂夏の陣のあった頃、大阪の平野甚左衛門が江戸に出て、浅草寺の境内で売り始めたという説もあります。

神田明神が発祥という説も有力です。江戸時代の千歳飴は、お祝いのお返しに親が近所や親戚に配って歩いていたそうです。千歳飴は紅白で縁起が良い事から、神社でもお参りにきた子供に縁起物としてあげるようになったそうです。

千歳飴のまとめ

ようやく社会の一員になった節目の7歳は、子供の厄除けとして七五三のお祝いでした。
現代とは違って甘いものが高級品だった江戸時代、子供のこれからの健康と長寿が込められた何よりも嬉しい贈物だったに違いありません。

様々な思いが込められた千歳飴。無邪気に喜ぶ子供がいつまでも元気に明るく生き抜いてくれることを願い、そして、無時に成長してくれた感謝の気持ちを込めてみんなで美味しく頂きたいものですね。

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