今年『七五三』を迎える3歳・5歳・7歳の皆さん、おめでとうございます。
子供が健康に成長することを願わない親はいませんよね。生まれてこれまで転んでケガをしたり、高熱で一晩中寝ずに看病したり、色々あったことでしょう。
そして七五三を元気に迎えることが出来る節目に、子供が無事に成長したことを神様へ感謝し、これからの健康と長寿を願ってお祝いする日、それが『七五三』です。
祈祷して頂くことが七五三の儀式のように思われている人が多いですが、本当にそんな必要があるのか?と疑問に感じる人も存在すると思います。
写真撮影は形として残るけど、神社で祝詞を頂くとこがそんなに大切とは思えない、という人に『七五三』をどのようにお祝いするのが正しいのかや、御祈祷を受けると決めた時に神社への予約はどうするのか、そして祈祷料の相場などをご紹介致します。
是非とも参考になさってください。
七五三には祈祷は必要?
『7歳までは神のうち』という言葉をご存知ですか?昔は子供の生存率がかなり低く、7歳までは神様からの預かり物として今でいう『戸籍』に登録をしていませんでした。7歳を迎えることでやっと一人の人間として生まれたとされていました。
親は、今まで生きてくれて「ありがとう」と「これからもずっと健康で長生きを」願い、氏神様に感謝するとともに、心を込めてお祓いを受けていました。
このことからも分かるように、本来七五三のお参りは氏神様(家の近くの神社)に行くものです。しかし現在では、神社が家の近くになかったり、神職の方が常にいない神社が存在したり、お参りに困ることが多くなりました。
さて食べ物も豊かになり、子供の生存率も低いということもなくなった現代、七五三の祈祷は必要なのでしょうか。なんとなく「どうしようかな」と迷っているのであれば、是非祈祷することをおすすめします。
祈祷はしてもしなくても、子供の将来を左右することはありませんが、厳粛な式の時間が気持ちの切り替えになるはずです。子供の健やかな成長を願い、穢れを払いのけ、家族みんなで祈ることで、家族だけで七五三の節目を有意義に過ごすことが出来るからです。七五三の時だからこそ経験出来るものであり、日本の伝統を学ぶ良いチャンスではないでしょうか。
家庭の事情で祈祷は受けずお参りだけと考えているなら、それでも大丈夫です。先ほども申しましたが、祈祷を受ける・受けないで子供の将来に差はありません。気持ちの問題ですので、子供の成長の感謝を表す行動が大切なのです。
七五三の祈祷は予約が必要?
殆どの神社で祈祷をあげてもらえます。受けることを決めたら早めに予約をしておきましょう。予約する神社は①お宮参りをした神社②地元の神社③有名な神社の3社から選ぶことが多いようですが、別の神社でも予約は可能です。
事前に予約をしておけば安心ですし、なにより参拝後の予定が立てやすくなりますよ。どこの神社も混雑するので3ヶ月くらい前には電話で予約をしておきましょう。「七五三の祈祷をお願いします」と伝えると、子供の年齢や祈祷希望日を聞かれて予約は完了します。
もし、参拝当日に予約をしないでいきなり行くと、非常に待たされるか断られる可能性があります。
また、ある程度の規模の神社になると予約を受け付けていないところがあります。七五三シーズンになると祈祷を希望する家族が殺到しますので、現地で直接申込という形も多いようです。
混雑を回避するために、人気の曜日を避けたり時間をずらしたりするなどの対策も考慮してみてください。
予約が必要なのか、不必要なのか、受け付けていないのか、神社によって様々ですので、予めホームページでリサーチしてみましょう。
七五三の祈祷料の相場と封筒の書き方
必ず確認しておきたいのは『祈祷料』です。一般的には5,000円~10,000円くらいが相場となっていますが、神社によっては金額が決まっている場合があります。予約をする際に直接確認しておいてください。
納める金額で祈祷が変わるわけではありませんが、参拝時に頂くお札のグレードに違いがある場合があります。
祈祷料は、赤白蝶結びの水引の祝儀袋で納めるようにしましょう。
水引の上部に『御初穂料』又は『御玉串料』と書き、水引の下部には子供の名前をフルネームで記入します。兄弟姉妹で一緒に祈祷を受ける場合は、子供の名前を連名にします。
中袋の表中央には、納める金額を『金 ○○円』と書き、裏には住所と子供の名前を書きます。
金額の数字は旧字体で書きましょう。
当日に用意をしようとすると、どうしてもバタバタしがちになるので前日までは準備をしておくようにしてください。
七五三の祈祷のまとめ
七五三は11月15日なので、10月中旬から11月下旬の土日祝日や吉日から埋まっていきます。子供がこれまで無事に成長したことを感謝する儀式ですので、スムーズにお祝いが出来るように、早めの予約をおすすめします。
因みに、祈祷の時間はだいたい20分から30分程度となっています。受付や待ち時間を含めて1時間と考えておいてください。
この日の主役は子供自身です。子供が負担に思うようなスケジュールの組み方は極力避け、今後も伸び伸びと成長出来るように祈り、素敵な七五三をにしてあげてくださいね。