11月と言えば、子供のこれまでの成長を神様へ感謝し、これからの健康と長寿を祈る日『七五三』ですね。
七五三の準備は進んでいますか?
3歳は『髪置きの儀』5歳男の子は『袴着の儀』7歳女の子は『帯解きの儀』という儀式が由来しています。子供の成長の節目として、この瞬間しか出来ないお祝いを行ってあげましょう。子供自身もきっと、社会の仲間入りするこの日から、色々なことを学び歩き出していくことでしょう。
このような大切な日に着る正装を購入するか、レンタルで借りるかで悩むお父さん、お母さんが沢山いらっしゃると思います。
そこで今回は、着物の購入とレンタルした時のメリット・デメリットをそれぞれ紹介したいと思います。一度きりの『七五三』ですので、着物の柄の選び方にも拘りたいですよね。そして、もし子供が着物を拒んだ時の対応のしかたにもふれたいと思います。
是非、参考にしてみてください。
目 次
七五三お参りの着物はレンタル?
私個人の考えを述べさせて頂き恐縮ですが、レンタル貸衣装は手元に衣装が残らないのに高い料金が発生するので、もったいないと感じてしまいます。誰が着たかも分からない物にお金は払えません。
でもですね。頑なにレンタルを嫌うのも逆にもったいないとも感じる時があるのも事実です。
購入とレンタルのメリット・デメリットをみて比較してから決めても良いのではないでしょうか。
レンタルのメリット
レンタルすると購入するより費用が安くあがります。その後の保管や管理に手間がいりませんし、なにより、着付けがセット料金に含まれている場合があります。
レンタルのデメリット
天候不良や体調不良などアクシデントがあっても日程の変更は利きません。料金を支払っているとはいえ、汚れには気を使わなければなりません。予約制なので七五三当日に気に入った着物が借りられないという可能性があります。
購入のメリット
急な家庭の都合が入っても、お参りの日取りに自由が利きます。兄弟で着回すことが出来ます。丁寧に保管をしておけば自分が大人になった時に子供へ、そして孫へと引き継ぐことが出来ます。
購入のデメリット
レンタルよりも費用がかかります。正絹となればかなりの高額になるでしょう。着付けも自分たちで行うか、別途手配が必要になります。その後も自宅管理する場合は、虫食いや日焼けなどの注意が必要です。
七五三の着物の柄選び
着物の柄には華やかさや気品、気高さなどの願いが込められています。今後どんな風に成長して欲しいのかを、模様で表します。
【鷹】は、先を見通せる眼力・物事の本質を見通せる眼力を持って欲しいという願いと、幸運をがっちり掴んで離さないという願いが込められています。出世や権威の象徴とされています。
【兜】は、邪気や災厄から身を守り元気な成長を願うお守りの役割を果たすとされています。権威や地位の高い出世や大成する人生を歩めるようにとの願いが込められています。
【束ね熨斗】は、多くの熨斗を束ね、多くの人たちから祝福を受けその幸福を周囲の人たちと分かち合って欲しいという願いが込められています。
【松】は、長寿と節操の象徴です。一年を通して青々としていることから、威厳・子孫繫栄などの意味が込められています。
【鯉】は、急流を昇りそののち龍になるとされ立身出世の象徴です。苦難を乗り越え飛躍して欲しいという願いが込められています。
【龍】は、天に昇る姿から強くたくましく、そして出世や飛躍するようにとの願いが込められています。
【鶴】は、長寿の願いが込められています。
【桜】は、日本の国花で、稲作の神が宿るという五穀豊穣の意味があります。
【毬】は、平安時代の貴族の遊びでした。その気品の高さと、何事にも丸く収まり、健やかに成長することを願っています。
【鈴】は、獣や魔物などを追い払い、神や縁起のよいものを引き寄せる力があると信じられており、神様に呼びかけて祈りや願いを届けることを意味しています。
七五三のお参りに着物を着ない?
ここまで色々とリサーチされて、いざとなると子供がぐずついたり拒んだりすることがあります。そんな時のためにも、洋装でお参りすることを念頭に置いておかれると良いかもしれません。
あくまでも主役は子供なのですから。
御祈祷は和装が好ましいのですが、洋装だからと参加出来ないということはありません。お参りにふさわしいスーツやワンピースで臨まれると良いでしょう。
子供の成長は早いのですが、七五三の一度だけしか着ないというのももったいない話です。
少し大きめのサイズを準備して、その後に控える小学校入学式や発表会などに着まわせるようなデザインをイメージしながら選ばれることをおすすめします。
七五三のお参りの準備のまとめ
着物というものは保管が大変になりますので、レンタル貸衣装を早めに予約するのが賢い選択かもしれません。レンタルだとその時々の流行りのデザインが用意されているので、選ぶのが楽しいですよ。