車に乗るときや降りるとき、ドアを開けようとノブを触ったとき、人と握手したときなど、何かに触れた瞬間にバチッと来ることがあります。
静電気です。
静電気は目に見えるものではないので、溜めないように溜めないようにと気にしていてもいつの間にかに溜まっているものです。
自分が静電気を帯びていて痛い思いをするならいざしらず、握手を求められてバチッとなったときほど気まずいことはありませんよね。
できることなら、静電気なんて溜めたくない!
どうにかして静電気をなくす方法はないの?って、思いますよね。
実は、静電気を完全になくすことはできないのです。
そこで今回は、なぜ静電気をなくすことができないのかについてまとめました。
体に溜めこんだ静電気をそのままにしておくと悪影響であることと、上手に除去する方法も一緒にまとめました。
目 次
静電気をなくす方法はありません!
静電気を完全になくす方法は、現在のところありません。
なぜなら静電気は、2つ以上の物質が存在する限り必ず発生するからです。
2つ以上の物質が接触したり衝突したり、何かしらのアクションを起こしたときに静電気は発生するのです。
何かしらのアクションとは、大きく4つに分類されます。
摩擦帯電・・・異なる2つの物質が擦り合わさって発生
剥離帯電・・・重なり合った2つの物質を離すときに発生
衝突帯電・・・衝突したときに発生
人間が生活し行動する中で、だいたいどれかに該当しています。
静電気はどんなときに発生している?
例えば『歩く』という行動だけみても、身につけている洋服が体と擦れ合います(摩擦帯電)。
そして、足元は地面を蹴り出し(剥離帯電)と着地(接触帯電)を繰り返しています。
ね?
・着替えようとして、セーターを脱ぐとき
・スカートが足にまとわりつく
・マフラーを外すとき髪の毛が吸いつく
・ブラシで髪の毛をとくとき
日常生活で、何気ない行動でバチバチと静電気を感じることがありますよね。
人間が非常に帯電しやすい物質であるという証拠です。
こうして発生した静電気を、人間はどんどんどんどん体内に蓄積しているのです。
その他にも静電気は潜んでいます
・シールを台紙から剥がしたら、その台紙がまとわりつく
・両面テープの紙が指にまとわりつく
・新しいビニール袋を開いて床に置いたら、髪の毛やほこりがすいつく
・雑誌のカラーページが開きにくい
気持ちにゆとりがあればいいのですが、不安定な状態のときはイライラしますね。
静電気は生活の中で活躍もしている
静電気はとても厄介者ではありますが、実は私たちの身の回りで大活躍もしてくれていることをご存知でしょうか。
フローリング掃除などで使うモップは、摩擦帯電を利用した静電気でほこりや髪の毛を絡めとるという仕組みになっています。
料理に使うラップは、剥離帯電を利用した静電気の力で、お皿にはり付けています。
空気清浄機も静電気を発生させて、空気中を浮遊する塵やゴミを引き寄せてキレイにしてくれます。
事務所などで活躍するコピー機も、粉末インクを静電気の力でくっつけているのです。
いい面も悪い面も持ち合わせる、静電気。
どちらにも共通して言えるのは、2つ以上の物質のアクションで発生するということです。
2つの物質がアクションを起こす限り、静電気はなくならないのです。
静電気は健康に悪影響を及ぼす悪いもの
先ほどもお伝えしましたが、人間は帯電しやすい物質です。
洋服と擦れ合ったり空気に触れたりするだけでも、簡単に静電気を発生させてしまいます。
しかし、静電気をなくす方法がないからといって、体の中にそのまま帯電させておくわけにはいきません。
なぜなら、静電気は人間の健康に悪影響を及ぼすからです。
静電気で筋肉がかたくなる
例えば、電気を利用して筋肉にアプローチする筋肉増強マシーンがありますよね。
電気を流して強制的に筋肉を収縮させ、電流をきって筋肉を緩めるという腹筋効果をもたらしてくれる装置です。
適切な電気信号をおくっているから、筋肉運動になるのですが・・・。
一方で静電気の方はというと、溜め込んだ電気が体内をぐるぐる巡っている状態なので、ずっと電気が流れている状態ということになります。
=ずっと筋肉が縮んでいる
=ずっと力がはいっている状態をキープ
=筋肉がかたくなる
筋肉がかたくなることで引き起こす症状が、肩凝りや腰痛や冷え性などです。
静電気が溜まっているということは体の中がプラスとなっているので、血液のマイナスイオンが不足でドロドロの状態になります。
そして長く続くと、慢性疲労や睡眠不足といった症状が表れます。
無意識に緊張状態を続けているので、わけもわからずリラックスができません。
強い静電気を溜め込んだ体は、とんでもないものを引き寄せます。
空気中を浮遊している、ゴミやウィルスです。
なので静電気持ちの人が、ほこりに反応するアレルギーを起こしたり、肌が痒くなったりするのです。
ドアノブとか人との接触とかでバチバチきている人は、要注意です。
静電気を除去する方法とためない方法
まずは、体の中に溜めっている静電気は頻繁に除去するように心がけて、同時に溜め込まない体作りが必要です。
静電気を除去する方法
静電気はなんといっても乾燥が大好きなので、生活の中に潤いを取り入れましょう。
肌が乾燥していると静電気は逃げ場を失いますから、体から放電せず帯電してしまいます。
部屋の湿度は、加湿器などを利用して50~60%をキープするようにします。
のどが渇いていなくても、こまめに水分補給をしましょう。
洗濯物に柔軟剤を使うことで、界面活性剤という成分が洋服の表面をなめらかにし摩擦が起きにくくしてくれます。
静電気防止スプレーを使うことで、柔軟剤と同じ効果があります。
しっとりタイプのハンドクリームやトリートメントで、肌や髪の毛に保湿を与えてくれます。
洋服の組み合わせも、プラス同士・マイナス同士というように性質が同じもので揃えることで静電気の発生を抑えます。
静電気をためない方法
静電気をためやすい体質の人の特徴といえば・・・こんな人が多いです。
ストレスの状態が長く続いている人
病気がちの人
乾燥肌の人・・・など
不健康であるがゆえに静電気をためやすい体質となり、ためた静電気で筋肉を収縮し更に不健康に・・・。
非常に悪循環です。
栄養バランスのいい食事とストレスの解消を、徹底的に心がけてとりいれましょう。
まずは、体が疲れているなと感じたらシャワーで済ませずに、40℃くらいの湯殿にゆっくりつかりましょう。
体を温めると血流がよくなりますし、温めた体を適度に冷やして布団に入ると、質のよい睡眠を取ることができます。
食事は、欧米化が進んでしまった昨今、肉やジャンクフードといったものが中心となり、糖質・脂質を摂りすぎてしまっています。
血液がドロドロにならないように、アルカリ性を積極的に取り入れるようにしてください。
アルカリ性の食品とは、豆・牛乳・野菜・果物・キノコ類・海藻類などとなっています。
適度な運動で爽やかな汗をかき、湯殿につかってユッタリまったりしたら、ぐっすり眠りましょう。
野菜や果物を積極的にとりいれ、バランスの良い食事を心がけましょう。
健康な体を維持することが、静電気をためない秘訣です。
静電気をなくす方法はありません!健康に影響するから上手に除去するのまとめ
静電気の正体というのは、はっきりとは解明されていません。
しかし、2つの物質が接触することで確実に静電気は発生しています。
静電気は、生活していく上で必要な部分もありますが、やはり体に溜め込むのはよくありません。
百害あって一利なしです。
適度な運動やリラックスでストレスをためないようにして、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
要するに、健康が一番ということですね。
静電気のせいでウイルスを引き寄せてしまっては、元も子もありませんからね。