ソフトコンタクトレンズは進化を遂げ、今や『一日使い捨て(ワンデータイプ)』『二週間使い捨て(2WEEK)』『1年~1年半(長期)』と、様々なタイプが当たり前のようにでまわっています。
中でも『一日使い捨て(ワンデータイプ)』は手軽さが人気を博し、歴史は浅いもののソフトコンタクトレンズ使用者の約70%の人が利用しているそうですよ。
眼鏡だと、鼻が低い人にとっては鼻あてが滑って、何度も位置を正さなければなりません。
長期タイプのコンタクトレンズだと、使用後は擦り洗いが必須で面倒ですし、汚れも少なからず溜まっていくので装着感が微妙になってきます。
その点ワンデータイプは、毎回新品で清潔なものをつけるので、装着感が半端ないです。
正にワンデーの狙いはそこにありました。
コンタクトレンズという名の『異物』を、目の中に入れるわけですから、とにかく安全に使用することが目的です。
しかし悲しいかな、中には『もったいない』という理由で、使用方法を無視している人が存在るのが現状です。
これはかなり危険行為だと、早急に気づく必要があるでしょう。
そこで今回は、ワンデーコンタクトレンズについてまとめていきたいと思います。
一日170円程度のために、あなたは視力を失いますか?
その先の、失明を選びますか?
目 次
ワンデーの再利用は可能?不可能?
ワンデーコンタクトレンズとは、一日使い捨てなので洗浄する必要がありません。
毎回清潔な新品を入れるので、目の安全を第一に考えて製造されています。
ということは、いくつも種類のあるコンタクトレンズの中でも、ワンデータイプが最も衛生的なレンズであることがお分かり頂けるでしょうか。
今までのコンタクトレンズに比べると、比較的安価で購入出来るようになったので、仮になくしてしまったり破損させてしまっても、大きな損失になることはありません。
『使い捨てる』が前提ですので、『擦り洗い』と『保存』の概念は一切なく、耐久性と汚れにくさを犠牲にしたコンタクトレンズといえます。
ペラッペラの薄いレンズに、擦り洗いには耐えられませんし、ゴシゴシ擦ろうものなら破損してしまいます。
擦り洗いの概念がないわけですから、当然といえば当然ですね。
使い終わったコンタクトレンズは処分し、再利用はしないようにしてください。
ワンデーを繰り返し使うとどうなる?
コンタクトレンズの装着時間は、一般的に12~16時間が目安とされています。
レンズを直接乗せる角膜は呼吸をしています。
角膜には、酸素を取り込む役割を果たす血管が存在しないため、寝ている間などは涙などを通して必要な酸素を取り込んでいます。
もし酸欠状態が続くと、抵抗力が弱まり感染症にかかりやすい状態になってしまいます。
さて、ワンデーの使い回しですが、先程も紹介した通りで『洗浄』『保存』が出来ないコンタクトレンズとなっています。
にも関わらず、二日・三日は当たり前のように使用している現状に驚きを隠せません。
3ヶ月や半年使い続けるという人もいる中で、1年以上入れっぱなしという強者もいるようです。
武勇伝のように語っていますが、全く自慢するところではありませんよ。
一日しか有効期限のないコンタクトレンズを、一年間ずっと一度も出すことなく使用している事実に驚愕します。
酸素を欲している角膜にレンズで蓋をし続けるということは、目は酸素を求めて白目の血管を膨張させ充血します。
レンズの汚れは、角膜を傷つけ感染症にかかる原因になり兼ねません。
目ヤニや痛みなどが出ます。
稀に、何の症状も出ず絶好調という人もいますが、そのような『奇跡』のような事がいつまでも続くとも考えられません。
入れっぱなしにしているコンタクトレンズは、目の中で乾燥して、角膜に貼り付いてしまいますよ。
そうなると、眼科で取り除いてもらうより方法はありません。
場合によっては、コンタクトレンズが使えなくなるどころか、高額な治療費がかかるようになる恐れもあります。
治療で治らな場合は『失明』という可能性もありますよ。
ワンデーの上手な使い方
ワンデーコンタクトレンズは、ケア用品を揃えなくても良いことを差し引いても、2WEEKや長期のものより少々割高になってしまいます。
ですので、仕事や学校といった普段使いには長期のコンタクトレンズを使い、ココぞという時にワンデーを使いましょう。
使い分けることで経済的に負担軽減させ、衛生面でも安心して装着することが可能になってきます。
ワンデーの再利用はありえない?!繰り返し使うリスクと上手な使い方!のまとめ
ワンデーは、一日限定の使い切りタイプのコンタクトレンズです。
「まだ使えるのに、もったいない」という気持ちはわかりますが、たった数百円のために大切な視力を失うかもしれませんよ。
一度死滅した角膜細胞は、再生することはありません。
一生ものの目を大切にしてくださいね。