今まさに、歯磨きに必要不可欠である歯ブラシに革命が起きています。
長年愛されてきた普通の歯ブラシは、電動歯ブラシ誕生を機にそちらを利用する人が増え、需要が傾いてきたのです。
ブラシ部分であるヘッドが超高速で動き、普通の歯ブラシでは味わえない歯の表面のツルツルピカピカ体験談を耳にすると、電動歯ブラシに魅力を感じないほうがおかしいですよね。
改良に改良を重ねてきた電動歯ブラシは、まさに歯磨き界の救世主!
「歯磨き苦手だから、電動歯ブラシにしようかな?」
「高速運動で歯磨きの時間を縮められたらラッキー!」
そうそう。
完璧に磨き上げてくれる上に、時間短縮までもたらしてくれるんだったら本当にラッキーとしか言いようがありませんよね。
でもそんな安易な考え方で電動歯ブラシを使っていると、知らず知らずの内に虫歯を作ってしまうかもしれませんよ。
そこで今回は、電動歯ブラシの良いところと悪いところをまとめました。
電動歯ブラシの購入を検討されているあなた!
一長一短を把握し、今一度考えを改めたほうが良いかもしれませんよ。
●『歯磨きのタイミングと回数が多すぎ?寝る前が最重要で時間は30分後』も併せてご参照ください!
目 次
電動歯ブラシってどうなの?いいの?
あなたは、歯科定期検診を受けていますか?
定期検診を受けている人はその都度、気付いていない磨き残しや磨きにくい部分の指導やちょっとしたコツなどを教わるので、歯磨きのレベルを格段にあげていくことができ、正しい磨き方が身についていきますよね。
しかし、どんなに褒められる歯磨きをしていても、電動歯ブラシの素晴らしさを聞きつけてしまうと気持ちが揺らいでしまうものです。
「普通の歯磨きよりも、もっとキレイに磨けるんじゃないかな」
結論からすると、普通の歯ブラシで磨くよりも電動歯ブラシで磨いたほうが圧倒的にキレイに磨けます。
歯の表面の磨きに関して、電動歯ブラシは本当に優秀です。
人の手では出来ない仕事をしてくれるので、ツルツルピカピカにしてくれます。
種類によっては音波や超音波を発して、虫歯の原因となる虫歯菌の膜を破壊しながらぬめりを取り除いてくれるので、徹底的にキレイにしてくれるスグレモノなのです。
使い方は普通の歯磨きと違って、ブラシで軽く歯に触れるだけ。
あとは数秒ごとに、隣の歯へ隣の歯へと移っていくだけでピカピカに磨いてくれます。
機種によっては、力が入りすぎていたらランプが点灯し回転速度を落としたり、また、磨く時間もタイマーでお知らせしてくれたりと、充実した機能が搭載していますので、これまでの歯磨きが楽になります。
なんと言ってもグレードの高い超音波を発する電動歯ブラシは、歯垢を剥がすだけでなく、虫歯菌同士の連鎖を断ち切ってくれるので、歯垢がつきにくい歯にしてくれるって言うんだから、一度は使ってみたいと思いますよね。
電動歯ブラシってどうなの?悪いの?
歯の表面の磨きに於いて称賛される電動歯ブラシですが、得意分野がある反面、不得意分野も存在します。
電動歯ブラシの不得意分野とは、歯と歯の隙間や歯と歯茎の間などの狭い部分なのです!
電動歯ブラシはとても便利な歯ブラシではありますが、まだまだ発展途上が故に万能とまではいきません。
広い面をざっと磨く分には優れていますが、細かい場所までブラシが届かないため、従来通り歯間ブラシやデンタルフロスを併用することをオススメられています。
電動歯ブラシは完全に磨ききると言うよりは、磨き残しを少しでも減らすようにと開発されたもので、歯と歯の間までは完全に磨けないですし、歯と歯の間が広めだと磨き残し部分が多くなってしまうのです。
そして高速で磨いてくれているので歯磨き終了時の爽快感がハンパないです。
これが、キレイに隅々まで磨けたという錯覚を引き起こしてしまっています。
更に、電動歯ブラシの弱点は磨き残しだけではありません。
モーターでヘッドを動かしているので、電動歯ブラシの持ち手にかなりの振動を感じます。
歯を磨いている最中も歯を伝って頭まで音や振動がするので、それが苦手という人も多いようです。
普通の歯ブラシと歯間ブラシを併用した歯磨きが面倒になった事を理由にして、電動歯ブラシ一本変更するのはあまりにも無謀な考えと言えます。
電動歯ブラシは完璧ではないため一本に任せきりにするのではなく、細かい部分には歯間ブラシやデンタルフロスを用いるようにしてください。
電動歯ブラシってどうなの?いいの?悪いの?
電動歯ブラシは、広い面を磨く分には非常に優れており、普通の歯ブラシ以上にピカピカに磨き上げてくれます。
その一方で、細かい部分にはめっぽう弱く、歯と歯の隙間などには従来通りの歯間ブラシやデンタルフロスと言いたケアが必要です。
これまで歯科衛生士に褒められる歯磨きをしている人にとっては、磨くポイントなどが身についているので電動歯ブラシは有効と言えますが、歯磨きが苦手な人にとってはそもそも歯磨きがなっていないので磨き残しはなくならないでしょう。
電動歯ブラシで磨いた後の爽快感から「しっかり磨けている」と勘違いさえさせてしまい、逆に虫歯を作ってしまう可能性もあるのです。
電動歯ブラシは使い方によって有効な歯ブラシですが、正しく使用しないと無効どころかマイナスともなり得る歯ブラシなのです。
現在、普通の歯ブラシでしっかり磨けているなら、無理して電動歯ブラシに移行する必要ないと思われます。
電動歯ブラシってどうなの?いいの?悪いの?購入前の事前チェックのまとめ
電動歯ブラシは、普通の歯ブラシでしっかりと磨けている人にとっては、磨くポイントを抑えているので最強の武器になるでしょう。
歯医者で治療を受けているような感覚があるので、それが苦手でなければ使ってみる価値はあると思います。
ただし、歯と歯の隙間など細かい部分までは磨ききれていませんので、是非、歯間ブラシなどの併用をするようにしてくださいね。
逆に歯磨きが苦手な人。
歯磨きの手抜きのみを考えている人にとっては、諸刃の剣となり得る電動歯ブラシです。
爽快感に騙されて磨けたつもりになってしまうので、あまりおすすめできません。
今一度、歯磨きという作業に向き合って、根本的なところを見直してみてはいかがでしょうか。