訃報は突然訪れます。
自分が幼い頃、いっつも味方してくれていた優しいお祖母ちゃんが亡くなるなんて、とても信じられませんよね。
それでも通夜や葬儀は、無情にも執り行われるのです。
自分の身内のことですから早速実家に帰る準備をするのですが、あなたの夫はどうしても仕事が休めそうにない状況ですので、今回のあなただけが参列することになったのですが・・・。
お香典は一体いくら包めばいいのでしょうか?
一般的に孫が包む金額は10,000~30,000円と言われていますが、夫婦となった今の場合は二人分として高い金額を包まなければならないのでしょうか?
香典袋の表書きも家主の名前のみを記載するとなっていますが、参列しない夫の名前だけで出すのって変じゃないのでしょうか?
そこで今回は、自分の祖母へのお香典について金額と表書きについてまとめました。
何かと気を使ってしまう夫の両親にも、『祖母』という微妙に遠い親戚の訃報は連絡した方が良いのか?についてもまとめましたので、ご参考ください。
目 次
自分の祖母への香典は夫婦だといくらが本当?
まず、お香典の考え方を述べます。
お香典とは、『個人から個人へ』ではなく『家から家へ』という考え方をしますので、あくまで一家で一つとします。
ですので、今回の場合『「私からお祖母ちゃんに」と「私の夫からお祖母ちゃんに」』と分けるのではなく、『私の一家からお祖母ちゃんの一家に』と考えるようにしてくださいね。
孫の立場からの祖父母への一般的なお香典の金額は10,000~30,000円となっていますので、お一人で参列しても夫婦で参列しても、お香典の金額に差をつける必要はありません。
ただしお祖母ちゃんに他にも孫がいる場合、包む金額が他の孫たちよりも多いと後々面倒になりますし、逆に少ないと当日焦ったり恥をかいたりしてしまいます。
お香典は予め多めに用意しておいて、葬儀会場でお母さまや他の孫同士で相談して金額を合わせておくのが後腐れなくスッキリします。
しかし、例えばあなた方夫婦にお子さんが3人いたとして、家族5人で葬儀に参列するとなると、その分料理も多く準備しなくてはならなくなりますよね。
こういった大所帯で参列する場合は、他の孫たちよりも多めに包むという場合はあると認識しておいて良いでしょう。
お香典以外にも、供花や盛籠などを孫一同として出す必要があるかも知れませんので、その辺も合わせてお母さまと相談して決めましょう。
自分の祖母への香典は夫婦だと表書きは連名にしていいの?
お香典は『個人』で出すのではなく『一家』で出すものとして考えるものですので、親兄弟や親戚に渡すお香典の表書きはご主人の名前のみということになります。
妻側の親戚の葬儀に妻のみが参列する場合でも、夫の参列する・しないに関係なく香典袋の表書きは、世帯主である夫の名前を書くようにしてください。
結婚して名字が変わっていることを喪主が知らないという心配があるのなら、内袋にその旨を書き記しておけば問題はありませんよ。
最近は、結婚されてもお勤めを辞めずに続けられる女性が多くなりましたよね。
奥様の会社関係者が亡くなられたような場合、奥様個人の名前でお香典を包まれても宜しいのですが、それ以外の親族や知人の葬儀などにはご主人の名前で包むようにしましょう。
一般的に夫婦の場合は連名にすることはありません。
お香典は『個人から個人へ』ではなく『家から家へ』が大前提です。
自分の祖母の訃報は夫の両親に連絡すべき?気を遣わせないだろうか?
妻側である自分の親・兄弟姉妹・祖父母の訃報は、夫の両親にも知らせるべきことです。
喪主の意向で『内々で送りたい』『密葬を望んでいる』『外部をシャットアウトしたい』などとしていない限りは、必ず伝えるようにしましょう。
知らせた後で葬儀に参列するとか、お香典を包む・お供花を出すなどは、旦那さまのご両親が判断することです。
お祖母ちゃんを送る葬儀場が遠方だった場合は、お香典を預かったり立て替えたりすることも考えられますので、その指示に従うようにすれば良いわけです。
あなただって、自分の息子のお嫁さんのお祖母さん亡くなったことを、後になって知らされたら疎外感を感じると思いますよ。
それと同じですよね。
「気を使わせてしまうのではないか?」と考えるよりも伝えるべきことは伝えて、あとは夫の両親の意向を仰ぐようにしてください。
連絡は旦那さまから入れてもらい、その際、葬儀に参列するのは妻だけで自分(夫)は失礼する旨も伝えておくようにしましょう。
自分の祖母への香典は夫婦でいくら?表書きは?夫の両親に連絡は?のまとめ
いかがでしたでしょうか。
振り返ると私は、香典袋にしっかりはっきりと自分の名前を連名にして出してしまいました。
知らなかったとは言え、あの時受付に立っていた親戚の人が『おいおい連名にしたのかよ』って、ツッコミ入れていたかも知れないと思うと顔から火が出る思いです。
法事で会う勇気が湧きません・・・。
そうならないためにも、お香典の最低限のマナーとして学習しておきましょう。
●お香典は個人から個人へ渡すものではありません。
●独身だろうと夫婦だろうと、金額を人数で変える必要はありません。
●香典袋の表書きは世帯主となる夫の名前のみを書くこと。
以上のことを踏まえたお香典なら、葬儀の受付でもスマートに堂々と渡すことが出来ますね。
幼い頃可愛がってくれていたお祖母ちゃんが、安心して天国に旅立てるようにお祈り申し上げます。