ライダーにとって最も天敵となるのがお天気ではないでしょうか。
休日にライディングを楽しむ程度ならまだしも、バイクを通勤に使っている人にとっての雨や嵐といった天候は致命的ですよね。
ココ最近は異常気象により『ゲリラ豪雨』が頻繁に発生していますので、通勤時間や帰宅時間に重なったときほど迷惑なことはありません。
バケツをひっくり返したような勢いの強い雨が街や道路を一気に襲い、体感温度もグッと奪ってしまうゲリラ豪雨。
30分や1時間も待っていれば雨はすっかりあがり、さっきまでの強い雨は何だったのかとさえ思えるほど穏やかな天気になるのですが、こと通勤となるとそんな悠長に待っていられません。
通勤時間とは1分1秒を争う大事な時間なのに、小止みになるまで待っていたら完全に大遅刻となってしまいますもんね。
働き者の日本人にとって、遅刻は大打撃となってしまいます。
危険を承知でゲリラ豪雨の中をバイクで飛び出すより方法がない場合、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
そこで今回は、ゲリラ豪雨時の雨や寒さから身を護るための格好と走行時に注意する点をまとめました。
目 次
ゲリラ豪雨でバイク通勤する時の雨対策はコレ!
雨降りの中のバイク走行には、断然バイク用のレインウェアを着用することをおすすめします。
バイク用というだけあってレインウェアのパンツは、バイクを跨ぎやすいように股下が長めに作られています。
更に、法定速度で走行して風を受けても裾がハタハタとはためかないようにもなっているのも、バイク用の良いところです。
登山用やスノーボードのウェアで代用できそうな雰囲気はありますが、晴天の時には防寒してくれても、こと雨降りとなると雨水が簡単に浸透して体温を奪っていきますので、全く役に立ちません。
そもそもなんですが、バイク用レインウェア以外のものは走行していると前ファスナーの部分から雨が入って来てしまいます。
雨降りでバイクに乗るなら、バイク用のレインウェアを着用するに越したことはありませんね。
バイク用レインウェアはどんなものを選ぶ?
レインウェアを購入するときは、冬に使用することも考慮して大きめのサイズにしておきましょう。
冬はインナーからセーターからジャケットから着込みますので、その上からでもすっぽり着込めるようなサイズを選んでおかないと、いざ冬の雨降りの時に着ようとしても小さくて入らない!なんてことになります。
レインウェアはそこそこ良いお値段のするものの方が安心ですよ。
しかし高いものだからと言っていつまでも防水してくれるわけではないので、数年経ってちょっと雨がしみてきたなと思ったら、撥水スプレーでコーティングすると新品同様水弾きが良くなります。
ただし、『ゲリラ豪雨』への対応となると上半身はともかく、下半身の方が流石のバイク用レインウェアでも裾から水が入ってくることを避けることが難しそうですね。
足元は断然長靴が最強で、なかでもバードウォッチングブーツを組み合わせると浸水被害も最小限に抑えられます。
おすすめするメーカーは『GORE-TEX』ですので、チェックしてみてください!
ゲリラ豪雨でバイク通勤する時の防寒対策はコレ!
バイク走行中の防寒対策として『ウインドシールド』と『ハンドルカバー』を付けることで、防寒と雨よけになります。
『ウインドシールド』は、体に受ける雨風の直撃が減るので体感温度はガラリと変わってきます。
『ハンドルカバー』は、素手で突っ込んでみても温かさを感じるものです。
しかし走行していると冷たさをかんじてくるので、せめて夏用の薄いグローブくらいは付けておいた方が良いでしょう。
夏用グローブとハンドルカバーの合わせ技は、一度心地よさを知ったらやめられなくなります。
グローブはもちろん防水タイプです。
若しくは、インナーグローブの上からゴム手袋を使うと、雨風をしのげる上に温かさも確保できます!
※バイク用の薄手のグローブなら、Komine、elf、RS TAICHIがおすすめです。
冬用のグローブは10,000円以下のモノだと大抵寒さを感じますし、仮に暖かいモノがあったとしても寒さを凌ぐために厚みを持たせてあるので操作性が悪いはずです。
操作性も!暖かさも!といった良いとこ取りのリーズナブルなグローブは・・・なかなかないと思っておいたほうが良さそうです。
※パワーエイジの、ナイロン製のロンググローブはおすすめです。
革製は暖かくても硬さがあり、ナイロン製は柔らかいが耐久性は低いという特徴を持っていますが、悪天候に強いのは断然ナイロン製です。
グリップヒーター+ナックルガード+安物冬用グローブの組み合わせも、直接風を受けない方法なのでかなり違いますよ。
ハンドルカバーは、見栄えが悪くなりダサいから付けたくないという人がいますが、ダサさはアイテムで決まるものではありません。
バイクの乗り方次第ですので、見た目を取るか暖かさを取るかで考えると、どちらを選ぶかは火を見るより明らかですね。
ゲリラ豪雨でバイク通勤する時の走行中の注意点とは
ゲリラ豪雨や台風の中をどうしてもバイクで走らなければならない時は、スピードは時速40km以上出さずゆっくり走行することを心がけましょう。
並走車に注意
交通量が多い道路では、傍を走っている車の視界もまた悪くなっているので並走するのは非常に危険です。
交通量が多い道路は避けて走行することで、事故に巻き込まれるリスクが減少されます。
水たまりに注意
できるだけ水たまりは走行しないようにしましょう。
5cmくらいの深さになるだけで、ハンドルが取られるしブレーキが効かなくなります。
並走する車の水しぶきを浴びてしまうと視界を取られてしますし、仮に単独で走行していたとしても、フルフェイス型ヘルメットのシールドに水滴がつくことには変わりはありませんので視界が確保できません。
打ち付けてくる雨と、自分の水しぶきで前が見えにくくなっています。
夜間でも並走する車は容赦なく水しぶきを浴びせてきます。
冠水に注意
冠水状態になると道路の路面状況がわからなくなります。
車線がわかりにくくなっていることで車がいつもと違う位置を走ってくることが多いですし、バイクが走行する車道の歩行者寄りの部分の段差やわだちも見えないので、とにかく神経をすり減らします。
冠水がひどくなると根本的にバイクは走行できなくなります。
エアクリーナーの高さまで水位が上がると、キャブレターに水が入りエンジンが止まります。
マフラーの出口まで水位がきてもエンジンが止まる可能性がかなり高いです。
オフロードバイクなら50cmくらい、スクーターは30cmの深さの冠水では走れなくなるということは念頭に置いておきましょう。
とくに海沿いの冠水は通行できなくなる事がありますので、迂回などをしていたら通勤時間が普段の4倍ものかかることがあります。
雷に注意
雷が近くで鳴ったら落雷の直撃を避けるために、建物に退避しましょう。
実際にバイクや自転車を走行していて落雷の遭い、命を落としたケースが発生していますので「自分に限って」という考えは捨てて下さいね。
ゲリラ豪雨でバイク通勤する時の雨や防寒対策はコレ!走行中の注意点のまとめ
通勤した時に着替えられるように、ロッカーには下着や靴下の替えなどがあると良いですね。
雨とは状況が変わってくるゲリラ豪雨や台風の場合は、通勤が命がけとなるので『ゲリラ豪雨の時の走行の注意点』などのアドバイス参考にするよりも、会社を休む選択肢もあるのではないでしょうか。
どうか、ご無理だけはなさなないで、気をつけて通勤なさってください。