母の日・父の日・敬老の日におめでとうはおかしい?正しくは・・・

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母の日 父の日 敬老の日 おめでとう おかしい

5月の母の日、6月の父の日、そして9月の敬老の日。

 

それぞれのイベントで求められているコンセプトは、『日頃の感謝を伝えましょう』ということですよね。

 

両親や祖父母のように関係が近ければ近いほど、感謝の言葉は照れくさくて口にするのが恥ずかしくなってしまいます。

 

喉まで出かかった「ありがとう」を、つい飲み込んでしまうことありませんか?

 

これは日本人独特なもので、どんなに生活習慣が欧米化したとしても相手を敬う言葉や感謝する言葉、労いだったり謝罪だったりは時代が変わってもなかなか言えるものではありません。

 

日本人って不思議ですね。

 

そこへ来て『母の日・父の日・敬老の日』は、日頃伝えられていない言葉を伝えるのにとても好都合なイベントですよね。

 

さて、早速メッセージカードを書こうと思うのですが、あなたはなんという言葉で書き出しますか?

 

『お母さん、母の日おめでとう』でしょうか?

 

なんか、違和感に気付きませんか?

 

そこで今回は、母の日・父の日・敬老の日に、おめでとうがおかしいと言われる原因についてまとめました。

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母の日・父の日・敬老の日に『おめでとう』が相応しくない理由

『お母さん、母の日おめでとうございます

いつも子どもたちを可愛がってくださり、ありがとうございます!

いつまでも元気でお父さんと仲良く暮らしてくださいね。

また遊びに行きます』

 

この文面は、弟夫婦から私の母あてに届いた母の日のメッセージです。

 

出だしが、ちょっと変だと思いませんか?

 

『おめでとう』とは本来、慶事・祝事・新年などを祝う挨拶の言葉です。

 

『めでたし』の連用形である『めでたく』が変化したのが『めでとう』となり、『お』を加えることで丁寧さを表現しています。

『あなたは非常に祝福すべき状態です』という意味となります。

 

また、愛おしいものに対して『愛(め)でる』と言いますが、『愛でる』の程度を強めた『甚(いた)し』をくっつけた言葉が『愛で甚し(めでたし)』という説もあります。

意味は、『これ以上ないほどに愛おしくも素晴らしい』といった愛情の深さが表れた言葉となっています。

 

ここで、母の日・父の日・敬老の日に話を戻してみましょう。

 

『母の日おめでとう』は、次のように解釈することができます。

 

『母の日を迎えたあなたは、祝福すべき状態にありとても素晴らしいことです』

 

ちょっと、モヤモヤしませんか?

 

これが、新年を迎えた時や結婚した時、表彰される時などにはピッタリ当てはまる言葉ですが母の日には似つかわしくないですよね。

 

それは『おめでとう』の言葉には、感謝するという意味がないからです。

母の日・父の日・敬老の日は感謝する日であって、お祝いをする日ではありませんよね。

 

母の日・父の日・敬老の日に伝える言葉は『ありがとう』

母の日・父の日・敬老の日に『おめでとう』はおかしいことがわかりましたね。

 

ではどんな言葉が相応しいのでしょうか。

 

それは、冒頭にも登場しました『ありがとう』です。

 

『ありがとう』は、色々なランキングで一位に選ばれることが多い言葉であることをご存知ですか?

 

21世紀に残したい言葉ランキング 第一位

彼氏に求めている言葉ランキング 第一位

自己肯定感を育む言葉ランキング 第一位

子供が大人から言われて嬉しい言葉ランキング 第一位

 

『ありがとう』はとても不思議な言葉で、言った自分のことも受けた相手のことも認め安心させてくれる言葉なのです。

 

『ありがとう』を漢字に変換すると『有難う』と書きますよね。

 

これは、『あなたも相手も今ココに存在すること事態が難しく貴重なことだ』という意味です。

 

『ありがとう』の反対語は『当たり前』という言葉で、存在自体が奇跡ではなく当たり前なのだと解釈するわけですから感謝する気持ちはありませんね。

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普段お母さんがご飯を作ってくれることに、感謝していますか?

お父さんが毎日残業で遅い時間まで働いてくれることに、感謝していますか?

おじいちゃんやおばあちゃんがいつも笑顔でいてくれることに、感謝していますか?

 

改めて口にすると照れくさくなりますが、気持ちはストレートに恥ずかしがらずに伝えましょう!

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、「いつもありがとう」!

 

母の日と父の日とはちょっと違う特殊な敬老の日

というのも、敬老の日だけは『祖父母と孫』という関係だけでなく、『施設のおじいちゃんおばあちゃんと近所の小学生』『施設に入寮しているお年寄りとスタッフ』などの、血の繋がりがない関係も成立つ特殊なイベントです。

 

お年寄りを敬う日にメッセージを添えるのに『敬老の日おめでとう』はもちろんおかしいですが、『いつもありがとう』もちょっと違う気がします。

 

そんな時には『いつも素敵な笑顔をありがとう』や『楽しいお話ありがとう』などして、そのお年寄りにしてもらって嬉しかったことや場が和んだことなど、その人に合う文言を使うことで喜ばれます。

 

寝たきりだったり反応が少ない人にも『来年も一緒にお花見に行きましょうね』とか『今年も一年、お元気にお過ごし下さいね』と、スタッフの思いや願いを込めたメッセージにするといいですね。

 

表情がない人や失語症の人には、メロディーの出るカードや絵が飛び出すカードに言葉を添えるといいですよ。

 

母の日・父の日・敬老の日におめでとうはおかしい?正しくは・・・のまとめ

母の日・父の日・敬老の日に相応しい言葉は『ありがとう』です。

 

『おめでとう』ではありませんので、意味を履き違え内容にしたいものです。

 

『ありがとう』にしても『おめでとう』にしても、どっちもしっくりこないという事がありますが、それは『父の日』や『母の日』の文言を無理に入れようとしているからこんがらがってしまうのです。

 

『母の日ありがとう!』では言葉の言い回しがおかしくなります。

 

だから『母の日おめでとう!』としてしまいがちですが、『母の日』や『父の日』を使わずに感謝の気持ちを言葉にしてみるとしっくりするはずです。

 

「お母さん、いつも美味しいお料理を作ってくれて“ありがとう”」

「お父さん、家族のためにいつもお仕事頑張ってくれて“ありがとう”」

「おじいちゃんおばあちゃん、いつまでも元気でいてくれて“ありがとう”」

 

母の日・父の日・敬老の日という特別な日だけでなく日頃から、どんなに小さく些細なことにでも「ありがとう」が言えると素敵ですよね!

 

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