梅雨が明けて夏を感じると、アイスクリームやかき氷の冷たいスイーツが恋しくなりますよね。
夏祭りや花火大会に出店しているかき氷屋さんのかき氷は、格別にヒンヤリとしていて甘くて美味しいんですよ。
あまり美味しさに夢中で食べると頭がキーンとなってしまいますが、それもまた、夏の楽しい思い出です。
ところでかき氷を買う時、何味にしようか迷ったことありませんか?
イチゴ・メロン・レモン・ブルーハワイ・・・。
赤や黄色や緑といった色鮮やかなシロップが店頭に並んでいると、どれにしようかなぁなんて、迷いますよね。
しかし実は、かき氷のシロップって、全部同じ味って知っていましたか?
そこで今回は、味が違うかき氷のシロップが、実は全部味が一緒という衝撃の事実に迫ります。
目 次
かき氷シロップは味一緒って本当?
屋台のかき氷屋さんに並んだら、何味を選びますか?
私はイチゴ味です。
メロン味が大好きだったのですが、食べた後に舌が緑色に染まって笑われるのが苦手なもので、無難にイチゴ味を選んでいました。
しかし、あれだけ迷っていたかき氷のシロップが、全部同じ味だというのです。
「いやいやいや、そんなわけない」と、思いますよね?
しかし、そうでもないのです。
最近のお高めのかき氷シロップには、『果汁をふんだんに使った無添加シロップ』というのも販売されていますが、スーパーなどで良く見かけるかき氷シロップには『果汁』を使っていません。
果汁の代わりに『果糖ぶどう糖液糖』や『甘味料』が含まれていて、これが甘いと感じる『甘味成分』の正体です。
これに『香料・酸味料・着色料』を加え、香りと色を付けたものが良く口にするかき氷シロップなのです。
ここで原材料を確認していきましょう。
原材料名:砂糖混同ぶどう糖果糖駅糖、酸味料、香料、増粘多糖類、保存料(安息香酸Na)、着色料(赤色40号)
原材料名:砂糖混同ぶどう糖果糖駅糖、酸味料、香料、増粘多糖類、保存料(安息香酸Na)、着色料(黄色4号、青色1号)
原材料名:砂糖混同ぶどう糖果糖駅糖、酸味料、香料、増粘多糖類、保存料(安息香酸Na)、着色料(青色1号)
三種類とも無果汁で、違いは着色料の番号のみですね。
なるほど。
成分表示をしっかり確認してみると、かき氷のシロップに含まれる成分が全く同じものだということが分かりましたし、同じ味であることは明白ですね。
かき氷シロップは目隠しすると同じ味に感じる驚愕の事実!
かき氷のシロップが同じ成分であることは分かりましたが、ではなぜ「違う味だ」と感じるのでしょうか。
実はその味の差を生んでいるのが、『香料の匂い』と『着色料の見た目』だったのです。
例えばイチゴ味は、イチゴっぽさを出すために酸味料を加え、着色料でシロップを赤く染めることで『これはイチゴ味だ』と、脳が勝手に錯覚を起こすのです。
人間の味覚というものは不思議なもので、本来の味以外でも、香りと色と思い込みでそのものの味を変化させる事が出来るのです。
ですので、目隠しをして鼻をつまんで食べ比べてみてください。
視覚と嗅覚を封印し香り・色・思い込みを伏せることで、脳が錯覚を起こすことがなくなるので、かき氷のシロップが全て同じ味だということが理解できると思います。
かき氷のシロップというのは、こうした複数の情報が脳によって組み合わせて作られた『幻覚』だったのですね。
かき氷シロップは味一緒?必ずしもそうではない!
かき氷のシロップが全部同じ味です!と、ご紹介してきましたが、必ずしも全てのシロップが同じ味というわけではありません。
もちろん、きちんと味が違うものもあります。
コーヒー味・宇治金時・カルピス味など、味が特殊なものに関しては同じ成分では出来ていませんし、高いお値段のついた自家製シロップを使ったお店のかき氷は、ちゃんとフルーツなどで作られていますよ。
かき氷シロップは味一緒?目隠しすると同じ味に感じる驚愕の事実!のまとめ
お祭りに行って食べる、美味しいかき氷。
あんなに「メロン味にしたいのに、舌が緑になるからイチゴ味にしよう」と葛藤していたのに、まさか全て同じ成分で作られていたなんて驚きでした。
しかしこれからは、何も迷うことなく葛藤することもなく、イチゴ味を選べば良いのですから、それはそれで良かったと思います。
それにしても人間は、実際に口にしたことがない食べ物もイメージで味を作り出すことが出来る能力を持っているのですね。
本当に不思議ですね。