なにわ淀川花火大会は平成元年から開催されて、毎年多くの観覧客が来場する日本屈指の花火大会です。
花火のパフォーマンスは毎年グレードアップしていて、間近に迫る花火の迫力とその素晴らしさに感動し涙する人もいる程なんですよね。
観覧客数55万人を導引する大規模な花火大会ゆえに、たとえ開催当日が朝からシトシトと雨が降りしきっていたとしても中止することはありません。
ホームページにしっかりと記載されている通り、なにわ淀川花火大会は『雨天決行』されるのです。
「観覧客のことを考えて中止しないの?」
「来週に延期しないのはなぜ?」
様々な疑問の声が上がりますよね。
そこで今回は、なにわ淀川花火大会が雨天決行される理由や観覧する時の注意点、花火大会が中止になる時の条件についてまとめました。
目 次
なにわ淀川花火大会は雨天決行!その理由は?
なにわ淀川花火大会は、ちょっとやそっとじゃ中止にはなりません。
雨天強行決行します!!
ただ私たちの思い描く『雨天決行』って、霧雨程度だったり、降ったり止んだりのイメージじゃないですか。
小規模の花火大会だったら、傘が必要となる程度に降ると中止になることがあるのですが、なにわ淀川花火大会はその程度では中止にはしません。
流石に土砂降りの雨だったら中止されるんじゃないの?と思われるのですが、結構強く雨が降りしきっても雷が鳴っていても中止になることはありません。
嘘のように聞こえますが、ゲリラ豪雨が降ってもなにわ淀川花火大会は開催されます!!
めちゃくちゃ気合が入っていますよね!
私たち観覧する側からすると、「もう中止でも良いよ・・・」「来週の晴れている日に延期って出来ないの?」なんて簡単に考えてしまいがちですが、主催者側にも強行開催せざるを得ない理由があったのです。
その理由を一言で表すと、『大きな損害が生じてしまうから』です。
花火大会を中止にする大きな損害とは?
その日打ち上げる予定となっていた花火玉に使われている『火薬』です。
花火玉は2.5号玉(リンゴくらい)から40号玉(軽自動車くらい)と様々な重要の玉があり、一晩で大小合わせて約20,000発が上がります。
40号玉を一発分に含まれる火薬の量は80kgにも及び、十発で800kgとなります。
花火大会を中止にすることで、この火薬が全て廃棄処分となるのです。
中には花火玉を解体して使用されるようですが、ほとんどの花火玉は来年まで保管していても湿気て使い物ならないことから処分となります。
また、有料シートとして販売していた分のお金も入ってこなくなりますし、観覧客ように準備したお弁当も廃棄となります。
更には、来週に・・・再来週に・・・と延期することは、また一から計画を練り直す必要があり、これは時間と労力を費やすことになるので現実的ではありません。
花火大会の『開催』や『中止』などは、主催者・花火師・警察や都道府県とも相談して決定していることなので、「明日の予報が雨だから、よし!中止にしよう」「いや中止にしたけど雨雲がかからないから、やっぱり花火大会を開催しよう!」などと、容易に決定事項を覆すことが出来ないようになっているのです。
様々な事情によって雨での延期は基本的にありませんし、多少強く降っても簡単には中止することをしないのです。
なにわ淀川花火大会は雨天決行!観覧する時の注意点は?
2008年に開催された『第20回なにわ淀川花火大会』は、かなりの大雨に見舞われましたが雨天決行されました。
その時の観覧した人々の声は以下の通りです。
「大雨で中止かと思ったけど、花火が打ち上ったらど迫力で最高だった」
「会場に向かう途中雷雨がひどくて、流石に中止かと思ったけど花火が打ち上がる音が聞こえてきて急いで会場入りした。びしょ濡れになったけど、それでも損はしない迫力満点の花火大会だった」
「打ち上げ前から雷雨が激しくて最悪だとかなり落ち込んだが、打ち上げが始まると美しく迫力満点の花火が沈んだ気持ちを払拭し盛り上げてくれた」
大絶賛する声が多かったのです。
大雨の中で打ち上げられる花火は通常の花火と違って、実はピカピカと輝いて見えるのですごく綺麗なんです!
花火大会に急な雨に対応するものとして、持っていくと便利なものはタオルやハンカチ、レインコートなどです。
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大きめのビニール袋があると、何かと便利です。
傘は公式な観覧場所では、使用禁止となっている場合がほとんどです。
なにわ淀川花火大会は55万人もの観覧客が集まる大規模な花火大会ですので、周りの人に配慮して傘を使用しないのが常識ですが、一度大会事務局へ確認されると使用が許可される可能性があるかもしれませんね。
お問い合わせ先/ なにわ淀川花火大会事務局06-6307-7765
なにわ淀川花火大会が中止する時の条件は?
なにわ淀川花火大会のような、大規模な花火大会が中止になることは滅多にありません。
しかし、そんななにわ淀川花火大会にも、過去一度だけ中止になったことがあります。
2014年に開催する予定だった26回目の花火大会で、翌日に控えた予備日も中止となりました。
ゲリラ豪雨でも決行するなにわ淀川花火大会を、中止せざるを得ないと判断させた原因が『台風11号』だったのです。
55万人もの観覧客が集まることで大混雑をしている状態で、交通機関が麻痺なんかを起こしてしまっては帰宅どころか避難するにも混乱を招いてしまいます。
大規模な災害や事故への発展の可能性も考えられるため、観覧客の安全確保が困難と判断したものでした。
『台風など相当な風速でなければ、打ち上げます。打ち上げが危険と判断されれば、中止となります』
公式ホームページにはこのように記載されてありますので、着火した花火玉を打ち上げた時に、煽られる程の強風が吹いていれば中止と判断して良いでしょう。
開催か中止かの判断し兼ねる天候の場合、花火大会開催当日の10時より公式ホームページにて告知されるようになっていますので、確認のほどお願い致します。
万が一、花火大会が中止になった場合の有料チケットに関しては、払い戻しが出来ます。
2014年の時は、8月末日までにチケットを購入したコンビニなどに行けば払い戻していただけました。
8月いっぱいまで猶予があっても、極力早めに払い戻してもらうようにしましょう。
なにわ淀川花火大会は雨天決行!観覧する時の注意点と中止する条件のまとめ
雨が降ると導線が濡れて着火しない、着火したとしても火種が鎮火して打ち上がらない、打ち上がったとしても不発する恐れがある・・・だから花火大会は中止するものだと思っていましたが、理由が全然違うのですね。
一つの花火大会を企画するのに多くの火薬を使い、主催者・花火師・警察や都道府県などとの打ち合わせが大きく絡んでいるころから簡単には中止を決断しないのです。
観覧客側からすると、ずぶ濡れになりたくないから「延期してくれー!」って思いますが、そんな裏を知ってしまえば「仕方ないかな」なんて、諦めもつきますね。
しかし意外や意外、雨の日の花火が晴れている時よりもキラキラ輝いて見えるなんて知りませんでした。
いつもと違う美しい花火が見られるのなら、『雨天決行』もありですね。
雨開催の時のために、レインコートは準備しておいた方が良さそうです。