幅広くいろんな人の生活に馴染んだ昨今においてマスクは、もはや身体の一部と言っても過言ではないかもしれない状況です。
ありとあらゆるシーンで、マスクは大活躍するアイテムです。
えぇーーっ!マスク嫌い!
ファンデーションはドロドロになるし、口紅だって口の周りにベッタリつくのよ?!
そうですね。
ひとによっては、強い抵抗を感じるのも事実です。
わたしだって、最初からマスクを受け入れられたわけじゃないんですもの。
そういえば先輩って、お化粧崩れしてないよね?
なんで?
マスクに抵抗感がある人っていうのは、常からマスクを必要としていない人で・・・、たとえば精密機械関係や食品関係などの仕事に従事している人なんかも含みます。
マスクが制服の一部になっちゃっている業種は、本人の「好き・嫌い」に関係なく強制的に着用させられるのですから。
マスク嫌いに、いよいよ拍車がかかるばかりです。
抵抗を感じる要因には、高い確率でマスクの中がムレることが関わっています。
呼吸がしにくいしぃ。
息吸ったらマスクが貼りつくしぃ。
気づいたらビショビショになってるしぃ。
汐音ちゃん、落ち着いて。
わたしが実践した“マスクのムレの解消法”を教えてあげるから。
マスク常用者は「なんでもない」って平気な顔してるけど、じつは不快感を感じないようなスマートな対策を自然におこなっているのです。
マスクの中の大洪水を食い止めるため、今回はムレを軽減する対策3選を紹介しますね。
マスクに慣れてない人って鼻の穴の中まで水滴が溜まるらしいから、鼻毛がさわさわして急にくしゃみをしたくなったり大変なんですよね。
それも今日でおさらばです。
とっても簡単なことだから、さっそく試してみてください!
よろしくお願いしますっ!
目 次
マスクの内側がムレる原因を知ろう
まずは、マスクの中がなぜムレるのか?
ムレる原因について解説していきます。
ムレの原因なんて知る必要ありません~。
はやくムレ対策を教えてくださいぃ~。
マスクの中がムレたり濡れたりする原因を知るのは、とても重要なことです。
ムレるメカニズムを知っているのと知らないのとでは、対策が成功する度合いがぜんぜん違ってくるのですから。
それではさっそく、衝撃の結論から申し上げます。
結論:マスクのムレは、呼吸が原因。
この世で生きていくために必要不可欠な『吸って、吐いて』の、呼吸が原因でムレていたのです。
呼吸が原因?
それって、どんなしくみでムレに繋がっているの?
呼吸という行為は、空気中に含まれる酸素を体内にとりこんで細胞へ送り、不要になった二酸化炭素を回収して吐き出す運動です。
わたしたちは、この運動を繰り返して生きているのです。
図にするとこんな感じですね。↓
詳しいしくみは割愛しますが、吸った空気が体内を巡って再び吐き出されるまでに要する時間は・・・約30秒です。
吸った空気は、次の吐く息で二酸化炭素に変換しているのではありません。
空気を吸って → 30秒前に吸った空気を吐いて → 空気を吸って → 30秒前に吸った空気を吐く。
これを繰り返しているのです。
すなわち吸って吐くまで・・・酸素を細胞に送って二酸化炭素を回収して体外に排出するまでの間、空気は血管トンネルの中で保温され続けることになるのです。
30秒ものあいだ、ほっそい血管内を巡っているんだから・・・吐き出す空気はあたたかいに決まっていますね。
なるほどね、吐く息が温かい理由はわかった。
でもそれが、マスクのムレとどう関係してくるっていうのよ?
じつは吐く息って、温かいだけじゃなくて、
多くの水蒸気を含んでいるのよ。
思い出してもらいたいのですが、冬の寒い日に、窓ガラスに「はぁーっ」って息を吐くと・・・どうなりますか?
白くくもりますよね。
冷たい指先を温めるために「はぁーっ」って息を吐くと・・・、手の表面が湿ることがありますよね。
これこそ、吐く息が湿っている証拠なのです。
たしかに!
息をふきかけたらシットリするから「ふしぎだなぁ」とは思っていたけど・・・。
まさか水蒸気を含んでいたなんて。
どんなにカラッカラに乾いた冷たい空気を吸っても、吐くときには温かく湿った状態になって出てきます。
この機能は、空気と一緒に侵入してきたウイルスやゴミといった外敵を肺に吸い込まないために備わった、人間の高度なしくみが正常にはたらいているからなのです。
肺に入った高温多湿の空気は、高温多湿を保ったまま二酸化炭素を放出するってことか。
そしてマスク自体も、気密性を高くしているため通気性が非常に悪い状態にあるという問題をかかえています。
● 外気のゴミやウイルスの侵入をふせぐため
● 体内のウイルスを撒き散らさないため
仕方のないことではありますが、通気性が悪いということは文字どおり『空気の流れが悪い』し、水分となるといよいよ通り抜けられなくなるってことなんです。
マスクの残念ポイントよね。
網目を通り抜けられない水蒸気は・・・、マスクの内側にぶつかって水化するの。
最初のうちは水滴が細かいんだけど、追い打ちをかけるように後から後から水蒸気がでてくるから・・・だんだん大きな水滴になって、結果、ムレに繋がるっていうわけです。
湿った息を吐き出しているのに、その空気の流れをマスクでせき止めているんだから・・・マスクの内側がグッショリになるも・・・納得ですよね。
それって、窓の結露現象に似てる気がする・・・。
御名答よ、汐音ちゃん!
マスクのムレは、窓の結露と同じ現象で起こっているの。
窓ガラスを一枚隔てて、冷たい乾燥した外の空気と温かく湿った家の中の空気が隣り合っている状態で起きる現象が『結露』ですね。
ちなみに窓の結露は、こんなふうに発生します。
1. 外は冷たい空気
2. 家の中は暖房で暖かくしている
3. 窓ガラスを隔てて両者が存在
4. 温かい空気が冷たい窓ガラスにぶつかる
5. 温かい空気は冷やされて窓ガラスの外に抜ける
6. 温かい空気に含まれた水蒸気は窓を抜けられない
7. 水蒸気が窓ガラスに取り残される
8. 1~7をくり返して水化して結露する
原因となる要素① | 原因となる要素② | 原因となる要素③ | |
マスクのムレ | 冷えた外気 | 水蒸気を含んだ二酸化炭素 | 両者を隔てるマスク |
窓の結露 | 冷えた外気 | 暖房で温められた空気 | 両者を隔てる窓 |
①冷たい空気
②温かい空気
③ふたつを隔てるもの
この3つが揃ったときに、あの不快なムレが起きるのか。
ということで、マスクの内側がムレる原因が呼吸にあることがわかりました。
でも呼吸を止めるわけにはいかないから、ムレないように対策を講じましょう!
マスクの中が蒸れて不快に感じる時の対策法① ~呼吸~
マスクのムレの解消法その1は、鼻呼吸をすること!です。
マスクに慣れていない人は、どうしても呼吸がしにくく感じて口呼吸になってしまう傾向にあります。
前章で説明したとおり、マスクは気密性が高く通気性が悪い・・・ってことにより、より多くの空気を取り込める口で呼吸しちゃいがちになるのです。
確かに口呼吸だと、空気が吸いやすいというメリットはあります。
でもそれとは裏腹に、吐くときには、より多くの水蒸気を放出するというデメリットも秘めているのです。
だから寒い日の井戸端会議は、マスクの中が大洪水になってしまうのか。
そうですね。
鼻呼吸とか口呼吸とか以前に、おしゃべり好きな人は唾液も飛ばしているから・・・マスクがビショビショになりやすいですね。
口呼吸は鼻呼吸にくらべると水蒸気を多く吐き出しているので、マスクの内側でムレ(結露)ができやすい状態といえるでしょう。
その証拠に・・・、冷えたガラスに息を吹きかけてみると一目瞭然ですよね。
吐息と鼻息を比べると、吐息のほうが広範囲に濃く曇らせることに気づけるはずです。
鼻呼吸にする利点は要するに、どれだけ水蒸気の排出を抑えられるかってことなのよ。
マスクが蒸れる原因に、あなたの呼吸が口呼吸になっている可能性が非常に高いです。
だから自分が口呼吸しているって気づいたら、意識して鼻で呼吸をするように切り替えてみてください。
呼吸を気をつけるだけでも、マスクのムレ感はかなり改善されるようになります。
少なくとも今みたいに、マスク内がビッショリになることもなくなるはずですよ。
繰り返しになりますが、口呼吸はダイレクトに雑菌やウイルスを取り込んでしまいますので、のどを痛めたり風邪を引きやすくします。
マスク着用の有無に限らず、普段から鼻呼吸ができるようにしたいですね。
しかしマスクのムレにはこんな役割が!!
マスクのムレは本当に悩みのタネではあるけど、実は、大切な役割を果たしていることを病院の先生に教わったので紹介しますね。
マスクをすることで得られる利益とは・・・。
- 鼻や口元を外気に晒さない
- 喉や鼻などの呼吸器系を保湿し、乾燥させない
- ウイルスなどの外敵からからだを守る
あんなに不快なのに、ムレは保湿の役割を担っていたのか・・・。
わたしも驚いたんだけど、
マスクを着用するようになってから、くちびるの乾燥が激減したのよね。
以前はリップクリームを塗っていても唇の荒れがひどくてヒビ割れをおこしていたのに、マスクを(強制的に)使用させられるようになってからは、乾燥具合がおだやかになったのを感じていました。
また、毎年2月ごろになると原因不明の空咳がでていたんだけど、それもピタリととまったのです。
これはもう、マスクのおかげって、認めざるを得ない状況ですよね。
あなたは口呼吸をしていませんか?
口呼吸を鼻呼吸に切り替えて、マスクの内側の不快感を軽減させましょう!
マスクの中が蒸れて不快に感じる時の対策法② ~ガーゼ~
鼻呼吸を意識するだけで、だいぶムレ感は軽減されたけど・・・。
どうしても水滴がついちゃって、気持ち悪いんだよね。
温かい時期ならまだしも、寒い冬ではマスクの中にどうしても水滴がついてしまって、口元にマスクがまとわりついてしまいます。
そんな人には、ガーゼが活躍しますよ。
吐き出した息に含まれる水蒸気がマスク内に居すわってムレるので、その水滴を取りのぞくことができれば万事解決。
そのためにガーゼを1枚、マスクに挟んでおくことをオススメします。
通気性が悪いマスクに比べてカーゼは湿気を吸収してくれるから、超おてがるなムレ対策になってくれるのです。
ガーゼが濡れてきたら新しいのと取り替えることで、マスクの中は常に清潔感が保たれます。
窓ガラスの結露を拭き取るイメージで、カーゼに吸水させるってことか。
ガーゼを使う最大のメリットは、洗濯してなんどでも繰り返し使えることよ。
外出先でマスクを外さなければならない場合に、すでに濡れてシットリしているマスクをもう一度着用するのは気持ち悪いですよね。
とはいっても、着脱するたびに新しいマスクにするのは大変不経済・・・。
そんなときに便利なのがガーゼというわけです。
マスクの内側にガーゼを仕込んでおけば、それを取りかえるだけで快適になるし、洗えば何度でも使えて経済的なんですよね。
ガーゼは、ドラッグストアやホームセンターなどで安く入手することができますよ。
ティッシュペーパーを使う方法
ガーゼを買うのが面倒だったり、洗って干してくりかえし使うことに抵抗があったりする人は、ガーゼの代わりにティッシュペーパーを挟んでみてください。
ティッシュペーパーこそ使い捨てなので、濡れたらすぐに取り替えることができて、よりお手軽に湿気を取り除いてくれます。
でも、おしゃべり好きな私だと、ティッシュペーパーは不向きかも。
ドロドロになったティッシュが、唇にまとわりつきそうだもん。
キッチンペーパーを使う方法
おしゃべり好き汐音ちゃんタイプにひとには、キッチンペーパーをオススメします。
料理のときに食材の水分を拭き取るキッチンペーパーは、ティッシュペーパーよりも生地がしっかりしています。
肉や魚の水分をとるのに優れているペーパーだから、 ティッシュペーパーみたいにグズグズになる心配はありません。
キッチンペーパーは、好みのサイズにカットして使用してください。
ミシン目でカットした1枚を4分の1の大きさに切ると、そのサイズ感がマスクにジャストフィットされて使いやすいですよ。
4分の1にカットしたキッチンペーパーを、マスクケースに収納してかばんにそっと忍ばせておけば、かさばることはないですね!
ガーゼやペーバーを1枚かませるだけで、ムレて鼻の穴が透ける問題も解決しそう!
マスクの中が蒸れて不快に感じる時の対策法③ ~通気性~
不織布のマスクは通気性が悪いのでムレやすく、どちらにしてもビショビショに濡れてしまえば取り替えたほうが衛生的です。
でもムレないマスクがあるとしたら・・・、助かりますよね。
ムレないマスク?!
興味あります!
通気性が悪いからムレる・・・ならば、通気性が良ければ問題ないことになります。
要するに、マスクの素材に注目するってことです。
綿や麻などで作られたマスクだったら空気を通しやすいから、水蒸気がこもったり水滴が溜まったりすることがなくなります。
通気性のすぐれたマスクを着用すれば、あの、まとりつくムレともおさらばですね。
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ただし、会社指定のマスク着用が義務だったり、大勢集まるような場所では現実的じゃない場合があります。
PTOにあわせて、マスクを使い分けることをおすすめします。
マスク内が蒸れて不快に感じる時の対策法!これでスッキリ快適に!のまとめ
ということで今回は、マスクのムレ対策3選をご紹介しました。
ポイントをおさらいすると・・・、
● 鼻呼吸する
● ガーゼをはさむ
● 綿や麻の素材のマスクをつかう
ご自身にピッタリの方法を試してみてくださいね。
マスクが苦手という人は本当に多いものです。
そんな人たちにとってムレは、永遠の課題であり、悩みでもあります。
保湿効果があると言っても、濡れたままのマスクは気持ち悪いし不衛生だから、可能な限り清潔さを保つように心がけましょうね。
わたしは、ガーゼをはさむことにしたよ。
ガーゼで給水させつつも、鼻で呼吸をする練習は忘れないでくださいね。
繰り返しになりますが口呼吸は、ウイスルや雑菌をダイレクトに体内に導き入れてしまい病気になる確率が激高になります。
呼吸を鼻に切り替えることで鼻腔や鼻毛が、とりこんだ空気を吸収しても大丈夫なように変換してくれるのです。
はい!先輩。
鼻呼吸は必須で習得します!
雪がしんしんと降るような寒い日に、お友だちと立ち話をしてマスクを濡らした経験があるけど。
まぁもう、本当に不快でしかありませんでしたよ・・・。
マスクに一工夫して、不快感とおさらばしましょう!
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