11月の後半にさしかかると気になってくるのが、年賀状の作成です。
今年も多くの人に助けられたことを『ありがとう』と認めて、新年を迎える喜びを分かち合う挨拶状ですよね。
しかし今年、結婚して初めて迎えたお正月に驚くべきことがおきました。
旦那さんからの親戚はおろか、ご両親からも年賀状が届かなかったのです。
これまでの独身時代、毎年年賀状のやり取りを当たり前のように行っていたのに・・・常識を覆された感が大きすぎてため息しかでません。
結婚して、いい親戚付き合いをしていきたと思っている矢先の、コレですからね。
旦那さん曰く、「年賀状のやり取りをする習慣がないから面倒なだけだろ。うちの親戚には送らなくていいよ」
平然とそんな事言われても、今後、結婚式や葬式・法事などで顔を合わせる時の、良い関係性を作っておきたいのに・・・。
そこで今回は、年賀状を送るそもそもの意味、返信がないからこちらも送らなくて良いという理屈を通して良いのか、いらないと思っている習慣についてまとめました。
目 次
年賀状を送る意味とは?なぜ送るの?
年賀状は、一年間お世話になった人へのお礼と感謝を込めた挨拶状ですよね。
今後のお付き合いもあることを踏まえて、毎年送り合うのが作法だと思っていたあなたなら、年賀状を送ってこない相手に驚くのも無理はありません。
しかし年賀状とは本来、相手が遠方であるがゆえに新年の挨拶をしたくても出来ない人へ、手紙という略式で挨拶をさせて頂くというものです。
このことからも分かる通り、新年の挨拶をしに行く家に対してわざわざ年賀状を出す必要はないのです。
「年賀状だけの上っ面な関係って、意味があるの?」なんて言う人も多くなってきましたが、実際は逆ですよね。
縁遠くなっている人や、久しく会っていない人・会えない人への時候の挨拶、近況報告という立派な役割を年賀状は果たしているのです。
近年の年賀状事情は、メールやSNSで済ましてしまう若者が増えており、伝統文化のように行ってきた日本の美しい風習が薄らいでいるようで、なくすには惜しい習慣ですよね。
年賀状の返信がないなら送らない?
新年の挨拶には伺います。
しかしながら、これまでの習慣で欠かさずに出していた年賀状を、突然「出さなくて良いよ」と言われたところで気持ちはスッキリしないものです。
ましてやその相手が、旦那さんのご両親や祖父母だとしたら尚更ではないでしょうか。
モヤモヤしながらも、割り切って出さなくていいの?
例えば、こんな事例があります。
その親戚には「送っても気を使わせるだけだから」という旦那さんのアドバイスの下、お嫁さんは年賀状を送らなくなりました。
何度目かの正月が過ぎたある日、その、年賀状を送らない主義の親戚の人から猛抗議の連絡が入るのです。
「あなたたちの娘の成長した姿を見るのに、写真入りの年賀状が送られてくるのを毎年楽しみにしていたのに!」
「だいたい、目上に対して年賀状を送らないなんて失礼だ!」
「こっちからの年賀状が来ないからって、あなたたちが年賀状を送ってこないのは非常識だ!!」
これを直接受けたお嫁さんは納得できず、一言言い返したそうです。
「旦那が送らなくて良いと言ったから送らなかっただけです。文句があるなら私じゃなくて旦那に言ってください!」と。
気を使って年賀状を送らないことに決めた旦那さんと、それに従っただけのお嫁さんに降り掛かった、本当に起こった災難な出来事です。
目上だからと感謝を強要する、変わった人も世の中にはいるんですね。
しかし、お嫁さんは一家の大黒柱である旦那さんの決めたことに従っていればいいのです。
旦那さんが送る必要がないと言えば送らなくていいのです。
ただ、どうしても気持ちがモヤモヤするのでしたら、次の年賀状は送らずに年始の挨拶だけにし、ご両親が年賀状が届いていないことにさみしさを感じているようだったら来年からやっぱり送ろうと思えばいいし。
年賀状をもらわなくても問題なさそうだと感じれば、今後の年賀状は一切不要と認識してはいかがでしょう。
もちろん、旦那さんと相談の上で決定してください。
年賀状は迷惑でいらない習慣
旦那さん自身はいつでも会うことが出来るけど、私は会うことがあまりない。
だからこそ新年の挨拶状はちゃんと送りたい!と、思うのですよね。
旦那さんに背いてでも出し続けても良いものか?と問われたら、それは出す人の自由でいいと思います。
ただし年賀状の返信をしない人というのは、年賀状を送ることに意味がないと思っていることが多いので、わざわざそんなことしなくていいのにと迷惑とさえ感じているかもしれません。
相手が受け取って嬉しくないものを、こちらの都合だけで一方的に送りつけるというのも考えものですよね。
迷惑とまではいかなくても、「空気が読めない人ね」と呆れられる可能性もありますよ。
年賀状と新年の挨拶両方をされて喜ぶ人がいる一方で、そうは思っていない人もいるということを肝に銘じましょう。
自分の自己満足の年賀状を送ることで相手に悪い印象を与えても、良い印象を与えることは決してありません。
年賀状送る意味は?返信ないから送らないのは迷惑?いらない習慣!のまとめ
年賀状のやり取りは、生まれたときから周りがやっている習慣ですが、これまでの自分の常識を覆されたとしても、「そんな考え方もあるんだ」というくらいに構えて深く考えなくても大丈夫ですよ。
世の中、十人十色です。
自分と同じ考えの人はおらず、どのような感情で相手は年賀状を出さないのかなんてわかるわけがありません。
年賀状を出す基準はあなた自身が決めて出せば良いのです。
相手からの返信は期待しないで、出したいと思う相手に出してください。
それだけであなたの思いは伝わるはず。
年賀状をもらって嬉しいかどうかよりも、平和だからこそ出来ることに感謝してみてはいかがでしょうか。