夏の暑さ対策として重宝される「よしず」は、わたしたちに涼しい日陰を提供してくれますが、台風の強風にどこまで耐えられるか気になるところです。

よしずは涼しいんだけど・・・、出し入れがねぇ・・・。
窓一面をすっぽり覆えるほどの大きさなだけに、設置したあとの出したり入れたりが・・・厄介なんですよね。
正直、面倒くさい。
そこで今回は、ロープなどで固定したよしずが、どの程度の風速に耐えられるのかを具体的に見ていきましょう。
もしも強風に耐えられるのなら、出し入れする必要がなくなりますからね。

よしずの他に、ベランダや庭に出しているものについてもまとめました。

よろしくお願いします!
目 次
よしずは固定して台風に耐えられるか?

結論からいうと台風がきたとき、よしずは家屋に避難させておくのがマナーです。
どんなにしっかりと固定させておいたとしても、「絶対に大丈夫」とはいい切れないからです。
台風の風は一方方向から吹くものではなく、突然風向きが変わりますよね。
縦横無尽に吹きあれる台風の風は、よしずの内側にまでもぐり込み、持ち上げようとする力がはたらきます。
単にたてかけただけの固定しないよしずや、一か所しか固定していないよしずは、簡単にあおられて飛んでいってしまいます。
たとえしっかり固定していたとしても、100%の安心は保証されません。
「絶対に大丈夫」は、ない。

ていうか、“どの風速までだったら耐えられるか”ってところが知りたいんだけど。
よしずの耐久を示す数値を、風速別にまとめると以下のとおりです。
- 風速20メートル 耐えられる
- 風速30メートル 耐えられるか?
- 風速40メートル 耐えられない
それぞれを詳しく見ていきましょう。
風速20メートルまでなら耐えられる
一般的な設置方法であれば、風速20メートル程度の風には耐えられることが多いです。
たとえばしっかりとしたロープで固定し、よしずが揺れ動かないようにしておくことが条件で、風速20メートル程度の風には耐えられるとされています。
風速20メートルとは?
■歩 行■ 非常に困難。立っているのが難しく、歩くことがほとんど不可能。
■ 木 ■ 小さな木や枝が折れることがある。強風に煽られると大きな枝も落ちることがある。
■自動車■ 時速72kmに相当。運転が危険な状態で、特にバイクや自転車は転倒するリスクが高まる。
■飛行機■ 離着陸が困難。
■船 舶■ 小型船舶の航行が非常に危険な状態。
■その他■ 看板や仮設の構造物が飛ばされる可能性がある。屋外に置かれたものが強風で移動することがある。

歩くことがほとんどできない状態の強風なら、よしずが耐えられるかすでに疑問だな。
風速30メートルからは耐えられないかも
風速30メートルになると、よしずが揺れたり、固定しているロープが緩んだりする可能性があります。
この風速では、通常の固定方法では十分でないことが多く、追加の対策が必要となります。
たとえば重りを使ったり、複数のロープでさらに固定したりすることで耐久性を高めることができます。
過去の事例では、風速30メートルの台風が直撃した際に、固定が甘かったよしずが倒れてしまったケースが報告されています。
風速30メートルとは?
■歩 行■ 人が立っているのが非常に難しい状態。歩くことはほぼ不可能で、飛ばされる危険がある。
■ 木 ■ 中型の木や大きな枝が折れることがある。強風で揺れる木々が倒れることもあり、周囲の建物や人に危険が及ぶ。
■自動車■ 時速108kmに相当。運転が非常に危険で、高架橋やトンネルの出口で強風にあおられ制御を失うことがある。
■飛行機■ 空港の運用が停止することが多く、すべてのフライトがキャンセルになる。
■船 舶■ 中型船舶でも航行が危険。
■その他■ 屋外の構造物や家具が飛ばされ、窓ガラスが割れることがある。飛来物によるケガのリスクが高まる。

人が吹き飛ばされる強風なら、よしずだって飛ばされるよね。
風速40メートル以上は耐えられない
風速40メートルを超えると、一般的な固定方法ではほぼ間違いなくよしずが倒れてしまいます。
このレベルの風速では、よしずを取り外しておくことが最も安全です。
しっかり固定しておいたとしても強風で飛ばされる可能性が高く、周囲に被害を与えるリスクがあります。
過去の強力な台風では、風速40メートルを超えると、固定されたよしずが外れて飛んでしまう事例が多々ありました。
こうした状況を避けるためにも、事前に撤去しておくことが推奨されます。
風速40メートルとは?
■歩 行■ 人が立っていることがほぼ不可能。歩くことができず、強風で吹き飛ばされる危険が非常に高い。
■ 木 ■ 大きな木が根元から折れることがある。倒木により道路が塞がれたり、建物が破壊されたりする危険がある。
■自動車■ 時速144kmに相当。運転はほぼ不可能で、車が転倒するリスクが極めた高い。
■飛行機■ すべての空港が閉鎖。すべてのフライトがキャンセル。飛行機が強風にあおられ動く危険があるため、地上での安全確保が最優先となる。
■船 舶■ 大型船舶でも港に避難する必要がある。海上での航行は極めて危険。
■その他■ 建物の屋根が飛ばされる、窓ガラスが割れる、大型の看板や建造物が倒れるなど、甚大な被害が発生する。屋外にいることが非常に危険で、避難が必要。

あの飛行機を動かる威力がある強風なら、よしずは耐えられない!

風速30メートルを超えるとほぼすべての活動が停止するレベルです。これらの風速を考慮して、よしずの適切な対策を講じることが重要です。
台風の風にあおられたよしずは危険!
よしずのほとんどは、幅・高さともに180cmを超える大型のものです。
日差しをさえぎるためには必要不可欠な大きさですが、強風に飛ばされると危険な凶器に変身します。
- 自宅の窓ガラスを割る
- 歩行者にケガをさせる
- 近隣の塀や壁を破壊
- 近隣の窓ガラスを割る
あげればキリがありません。
突風に飛ばされて行方不明になるだけなら、新しいよしずを購入すれば問題解決です。
でも、それだけでは済まされません。
よしずが自宅の窓ガラスを割れることで、台風の突風が室内で吹き荒れて家の中はめちゃくちゃになります。
ガラスの破片も散乱していますので、家族のケガはまぬがれないでしょう。
よしずを固定していた箇所も、破壊されてしまうことになります。
自分のよしずで、自分や自宅が損傷するのは仕方のないことですが、周囲に危害を加えることだって十分に考えられます。
外を歩いている人に直撃した場合、その人は台風に煽られないことに集中しているので避けようがありません。
重症・重体になる可能性が、非常に高いです。
また、隣近所の塀やものを壊すかもしれませんし、よそ様の窓ガラスを割ってしまうかもしれません。
そうなった時には「あの時、よしずを片づけておけば・・・」なんて、悔やんでも悔やみきれません。
後悔先に立たず。
このようなリスクを極力回避するためにも、よしずが台風で壊されないためにも、必ず家の中の入れておくようにしましょう。
よしず以外の対策すべき外周りや窓
台風の際には、よしず以外にも外周りや窓の対策が重要です。
たとえば、以下のような対策を講じることが推奨されます。
窓の補強:シャッターや雨戸を閉める。また、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ることで、割れた際の被害を軽減できます。
外に置いてあるものの片付け:鉢植えや庭の家具など、風で飛ばされやすいものは室内に移動するか、しっかりと固定しておきましょう。
排水溝の清掃:大雨による水害を防ぐために、排水溝や雨樋の清掃をしておくことが重要です。
よしずは固定して台風に耐えられる?その他の対策すべき外周りや窓のまとめ

よしずを固定して台風に耐えられるかどうかは、風速によって大きく異なります。
風速20メートル程度までなら、しっかりとした固定で耐えられる可能性が高いですが、それ以上になるとリスクが高まります。
特に風速40メートル以上の強風が予想される場合は、事前に取り外して安全を確保することが重要です。

その他の外周りや窓の対策も併せておこない、台風に備えることが大切ね。