毎年、暑い夏を乗り切るために欠かせないアイテムが、よしずです。
よしずは玄関先や窓などに立てかけることで直射日光を遮り、涼しい風を送り込んでくれます。
省エネでありながら見た目が涼しく、しかも目隠しとしても活躍してくるスグレモノ。
しかしよしずは天然物ということもあり、雨や風に晒されボロボロになってしまいます。
1シーズン使い切りの消耗品なんですよね。
窓一面をすっぽり覆えるほどの大きさなだけに、一度設置したあとの出したり入れたりするのは容易ではありません。
最適でありながら若干扱いに手こずってしまうよしずですので、「台風のときも出しっぱなしにしておきたい」なんて、考えたりしていませんか?
そこで今回は、よしずは台風のときも出しっぱなしで耐えられるのか、台風が来る前にやっておくべき対策のことについてまとめました。
目 次
よしずは固定して台風に耐えられる?
結論をいうと、よしずをしっかり固定していたとしても安心は出来ませんので、片付けて、家の中に避難させておくのがマナーです。
よしずは1シーズン使い切りタイプの消耗品です。
窓枠の上部にL釘を設置し、下の方はブラブラしないよう同様に紐で縛ってしっかりと固定して使用します。
ブロックなどの重りを置いて、それに縛るという方法もありますよね。
このような方法で設置すれば、日常の強風くらいなら安心なのですが、台風となると話は変わってきます。
台風の風は一方方向から吹くものではなく、突然風向きが変わりますよね。
縦横無尽に吹きまくる台風の風は、よしずの内側まで潜り込み、持ち上げようとする力が働きます。
そうすると単にたてかけただけの、どこにも固定されていないよしずや、一か所しか固定していないよしずは簡単に煽られて飛んでしまいます。
しっかりと固定していれば、もしかしたら難を逃れられるかもしれませんが、100%の安心は保証されません。
台風の風に煽られたよしずは危険
よしずのほとんどは、幅・高さ共に180センチ(6尺)を超える大型のものです。
日差しを遮るためには必要不可欠な大きさですが、こと台風となるとかなり危険なものに変身します。
・台風が過ぎた翌日、飛ばされてなくなっている
・飛ばされたよしずが歩行者に怪我をさせる
・飛ばされたよしずが近隣の塀や壁を破壊
・飛ばされたよしずが近隣の窓ガラスを割る
あげればキリがありませんよね。
突風に飛ばされて行方不明になるだけなら、新しいよしずを購入すれば問題解決です。
でも、それだけではないのです。
片付けなかったよしずが自宅の窓ガラスを割ると、台風の突風が室内で吹き荒れて家の中はめちゃくちゃになります。
ガラスの破片も散乱していますので、家族の怪我は免れないでしょう。
よしずを固定していた箇所も、破壊されてしまうかもしれませんね。
突風に煽られて飛ばされるよしずで、ご自身やご自宅が損傷するのは仕方のないことですが、周囲に危害を加えるかもしれません。
外を歩いている人に直撃した場合、その人は台風に煽られないことに集中しているので避けようがありません。
重症・重体になるのは火を見るより明らかです。
また、隣近所の塀やものを壊すかもしれませんし、よそ様の窓ガラスを割ってしまうかもしれません。
そうなった時には「あの時、よしずを片づけておけば・・・」なんて後悔は通用しません。
このようなリスクを極力回避するためにも、よしずが台風で壊されないためにも、必ず家の中の入れておくようにしましょう。
よしず以外も台風の対策として外回りは備えておくべし
台風の時の対策として、片付けておかなければいけないのはよしずだけではありません。
ベランダ・庭・玄関先
家の外回りを注意深くチェックしてみると、固定していないものがたくさん置かれているはずです。
鉢植え
じょうろ
自転車
傘
物干し竿
洗濯ばさみ
このように、強風で飛ばされそうなものはすべて家の中に入れておきましょう。
あるいは、絶対に飛ばされないように固定することです。
よしずと同じく強風で飛ばされ、誰かにケガをさせてしまう恐れがあります。
他人に迷惑がかからないようにしましょう。
戸建てにお住まいの方は、庭に設置している物置の扉や屋根などが強風・突風に耐えられるのか、壊されないかなどを日頃から確認しておきましょう。
補強や修理が必要な箇所は早めに対処し、いざというときに慌てないようにするのもマナーです。
台風対策に備えて窓ガラスを強化!
台風の時に窓ガラスが割れる原因は、風圧ではありません。
多くの場合は、どこからともなく飛ばされてきた物がガラスに当たり、その衝撃で割れるのです。
ご自身ではよしずを片付けたり飛ばされそうなものを固定したりと、しっかり対策していても、ご近所からものが飛んでこないとは限りません。
そこで、窓ガラスを強化しておくことも忘れずに行いたいです。
窓ガラスに養生テープ
突風による飛来物が窓ガラスに当たり、その衝撃で割れた破片が吹き込んできて怪我する危険性があります。
広範囲に飛び散った破片は、大きいものもありますのでとても危ないです。
窓ガラスが割れても危険を及ぼさない有効対策となるのが、養生テープを貼ることです。
② その上から『米』の字にテープを貼る
③ 窓ガラスをグルっと一周囲うように貼る
もし窓ガラスにヒビが入っても、破片が散らばることがありません。
万が一を考えて、カーテンは閉めておきましょう。
窓ガラスの前に本棚などをおくことも有効とされています。
台風が去ったあと、養生テープを剥がすのが面倒な人には、『ガラス飛散防止フィルム』がおすすめです。
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これなら張りっぱなしが可能ですし、カーテンを開けていても紫外線からお肌を守ってもらえますね。
よしずは固定して台風に耐えられる?その他の対策すべき外周りや窓のまとめ
いかがでしたでしょうか。
よしずには隙間があり風通しが良さそうですので、台風の強風・突風でも耐えられそうに感じてしまいますが、そんなことはありません。
よしずの広い面積は風の抵抗を受けやすく、簡単に吹き飛ばされてしまいます。
外を歩いている人や、ご近所さんの壁や窓ガラスを破損させてしまう恐れを少しでも感じるなら、少々面倒に思えても家の中に入れて迷惑にならないようにしましょう。
台風が接近してから屋外に出ることはとても危険です。
慌てないためにも日頃から自宅の周りに気を配り、予め準備しておくようにしましょう。