インフルエンザと菌を死滅!アルコール消毒液は市販のものOK?撃退法は?

健康・からだ


インフルエンザに感染するのはもう懲り懲り!と、思っているのではありませんか?

分かります。本当に辛いですものね。手首や肘などの節々が痛いと気付いたら、あっという間に気怠さを感じて高熱が出てしまいます。
安静にしていようと布団に潜り込むけど、仰向けになっても横になってもうつ伏せになっても、どんな姿勢になっても緩和されない痛みとの戦い。もう唸っているしか出来ないのです。

自分が感染するのも一大事なのに、高齢の親がインフルエンザに感染したとなると、もう可哀そうで見ていられなくなります。

そこで今回は、インフルエンザウイルスにアルコール消毒は本当に有効なのかそうでないのか、市販されているアルコール消毒液でも効果が十分なのか、インフルエンザウイルスの撃退方法はないのか、についてご紹介します。

スポンサーリンク

インフルエンザや菌の死滅に有効なのは?

ズバリアルコール消毒が有効と言えます。

簡単にインフルエンザウイルスの構造を説明すると、ウイルスの大切な情報が詰まっている『核酸(DNAなど)』を『カプシド』というタンパク質の殻が覆っています。このタンパク質の殻の周りに『エンベロープ』という脂質性の膜を纏った形をとっているのがインフルエンザウイルスです。
生体に感染するのにとても重要な役割を果たしている、このエンベロープ膜はアルコールで簡単に破壊出来るので、インフルエンザウイルスの感染力を失脚させることが出来ます。エンベロープ膜のあるウイルスはアルコール消毒剤のダメージを受けやすいので、しっかりと両手全体にアルコールを揉み込むようにすることが重要です。

次に、アルコール(エタノール)の濃度に注目します。実はアルコールだったら何でも言いわけではなくウイルスに効果的な濃度があります。

「そりゃ、高濃度の方が効果的なのでしょ?」と思われるかもしれませんが、100%の濃度よりも、なんと77%~81%くらいが丁度いい殺菌効果があるというデータが出ているのです。100%の濃度のアルコールはすぐに気化してしまい効果を発揮しないまま蒸発してしまうのです。77%~81%この数値、しっかり覚えておいてください。

「アルコールが有効なら、インフルエンザウイルスに感染後、飲んだら良いのでは?」と、思いました?いえいえ、飲んだらダメですよ。

スポンサーリンク

先ほどお伝えした通りウイルス不活化にはアルコール濃度77%~81%が最適です。そのような高濃度のアルコールが血中に含まれると取り返しのつかない状態になってしまいます。

体内のインフルエンザウイルスを駆除できるのは『免疫』だけですので、間違ってもアルコールを体内に入れるようなことはしないでください。

インフルエンザへのアルコール消毒液は市販のものでも大丈夫?

残念ながら、市販されているアルコール消毒液では徹底死滅は難しいのが現状のようです。どんなに頑張っても、多少の雑菌を減少させるのが精一杯です。市販アルコール消毒液の購入を検討されている場合は、消毒薬の濃度や消毒時間、使い方などを店頭の薬剤師さんに相談することをおすすめします。

そして、どんなに優秀なアルコール消毒液を使っても、汚れたままの手に吹きかけては奥に潜んでいるウイルスには届くことはありません。アルコール消毒をする前に石鹸でしっかり手洗いをしましょう。

インフルエンザウイルスの撃退法はあるの?

既にインフルエンザウイルスに感染している状態ですと、手洗い・うがい・マスクなどの予防を始めても『時すでに遅し』で、何をやっても効果はありません。潜伏期間に十分な注意を払い、関節の痛み・発熱・気怠さなど何かしらの異常が見られるようなら、すぐ病院で診察を受けるようにしてください。

究極の手段として、潜伏期間(発病前)から『抗インフルエンザウイルス薬』を飲み始め、まだ感染していない健康な細胞にウイルスが遊離することを防ぐことしか撃退する方法はないでしょう。

ポイント日頃からバランスの良い食事と適度に運動をして、免疫力を高めておく必要があります。心身ともに休養をとりましょう。
ポイント予防接種も効果的です。

インフルエンザウイルスに感染しないことはありませんが、免疫力と予防接種という予防線を張ることで感染しても発病しなかったり、また発病しても重症化しなかったりします。

夢のような新薬が登場するかも

平成30年という近い将来、一日治療を受けることで、一日でインフルエンザが治るという薬が開発され、これが実用化されそうです。
細胞内でインフルエンザウイルスの遺伝情報の必要な分を転写・合成することを阻害し、ウイルスの増殖を食い止める仕組みのようです。こうなるとウイルスは死滅する未来しか残されていません。
医学の進歩には驚かされます。

インフルエンザウイルス死滅のまとめ

インフルエンザウイルスの構造上、生体への感染に重要な膜『エンベロープ』がアルコール(エタノール)で簡単に破壊することが出来ることを知りました。
エタノール最適濃度も77%~81%ということを知れたので、市販のアルコール消毒液も迷うことなく購入できますね。
しかし消毒しすぎると常在菌も減り、逆に手荒れやアレルギーを起こすことがあります。
適切に使用し、インフルエンザウイルスから自分や家族を守りましょう。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました