若い頃は全く気にしていなかった、お肌のシミやシワの原因となる日差し。
雨がふっているわけでもないのに傘をさしているのを見て、「マダムは大変だな」なんて、偏見の目で見ていた過去がありました。
しかしオゾン層が破壊されたことで、太陽から降り注ぐ日差しがただの眩しさ・暑さだけを感じるものではなく、私達にとって有害となる紫外線が多く含まれるようになりました。
肌に受けた紫外線は細胞の奥底まで浸透し、シミ・シワ・たるみなどの肌トラブルを引き起こすだけでなく、皮膚がんにまで発展することがあるのです。
なんて恐ろしいものを、今まで平気で浴び続けていたのでしょう・・・。
そこで活躍するのが、日傘です。
日傘をさすことで常に日陰となり、直射日光を避けることができます。
せっかく日傘を買うのであれば、少しでも日差しを遮り長く使える傘がほしいと思いますよね。
そこで今回は、日傘を選ぶときにおすすめの色や生地の素材などについてまとめました。
危険な紫外線からお肌を守るためにも、日傘を全力でおすすめします!
日傘購入の参考になれば幸いです。
目 次
日傘におすすめの色はコレ!適切な生地の素材と折りたたみの機能!
「日傘がほしいな」と思ったとき、何を基準に選べばいいか困りますよね。
お店に行ってもネット販売をのぞいても、種類がいっぱいあるので一本に決められませんよね。
値段も、1,000円代のもあれば、10,000円を超える高額のもあってピンきりです。
せっかく買うなら、極力紫外線から身を守れるようにしたいと考えるものです。
失敗しない日傘の買い方・・・ポイントは!
・生地の素材
・デザインや軽さ
です。
一つずつ順番にご紹介していきます。
日傘におすすめの色はコレ!
色は、遮光性だけでなく断熱性にも大きく影響します。
・黒・・・光を吸収することで紫外線が直接当たるのを防ぐ
・シルバー・・・白よりも高い反射率で紫外線をカットする
淡い色は受けた光を反射させ、濃い色は光を吸収する効果があります。
白でも黒でも、どちらを選んでも紫外線を完全に防ぐということは不可能ですが、比べると紫外線カット率は黒色の方が優れているといえます。
白やベージュと言った淡い色よりも、濃い紺色や黒を選ばれると良いですよ。
日傘の色は内側が重要
紫外線は太陽から降ってくるので、どうしても傘の外側にだけ気を取られてしまいます。
「どうせなら、内側だけでも明るい色にして気分を上げたい!」って思うのはわからなくはないのですが、ここが落とし穴です。
ポイントは、紫外線は上からだけでなく下からも横からも降ってくるということです。
どういうことかというと、光には反射する性質があります。
例えばモデルさんの撮影風景で、白い板で光の調整をするスタッフさんの姿を見ることがあります。
より多くの光がモデルさんに当たるようにして、より美しい色を引き出して写真に納めるための効果ですよね。
あれと同じ現象が、日傘の内側で再現されてしまうのです。
話を戻すと、太陽から放たれた光は、アスファルトや建物の壁などに当たるまでまっすぐに飛んできます。
そして、アスファルトや壁に当たった光は照り返し効果で跳ね返り、下からも横からも狙って飛んできます。
その照り返された光が、日傘の内側が明るいことによって更に反射し、結果、日傘の中で多くの紫外線を浴びることになるのです。
日傘の内側を白や淡い色にすると視界が明るくなるし、気分も晴れやかになります。
しかしその分日傘の中では、アスファルトなどから照り返された光を大量に浴びてしまう危険が潜んでいるのです。
更に最悪なのは、内側にシルバーを配置してしまった日傘です。
シルバーは、白色よりも強烈な反射力で、お肌に紫外線を集中させてしまいます。
日傘の裏地は紫外線を吸収してくれる、黒などの濃い色の方を選びましょう。
日傘の断熱性は?
熱に関して言えば、黒の生地は熱を吸収しやすいので暑くなりやすいです。
白やシルバーなどの淡い色は、光と一緒に熱をも反射してくれるので、傘の中の温度の上昇は黒に比べると抑えられます。
綿や麻の素材・レースデザインだと通気性もよく見た目にも涼しいです。
総合すると、
日傘の内側の色・・・黒
というのが、遮光性と断熱性を兼ね備えた、ベストな色合いといえそうですよね。
しかしシルバーは、年齢を上に見せてしまう傾向にあるということと、あなたの日傘が反射させた紫外線で他人が迷惑することを考えると、外側も内側も黒の日傘がおすすめです。
日傘に適切な生地の素材!
紫外線対策をするためには、日よけとなる生地にも注目をしましょう。
日傘につけられたタグに、このような文言が書かれています。
・UV加工
両者にどのような違いがあるかご存じでしょうか。
UVカットとは、UVカット効果のある物質を、素材そのものに練り込んで作られた日傘という意味です。
日傘自体が壊れたり破れたりしない限りは、UVカットの効果がなくなることはありません。
一方UV加工とは、日傘の表面にUVをカットしてくれる特殊な液体を塗って乾かした日傘をさします。
表面にUVカットの液剤を塗っただけですので、使用している間に摩擦で薄れたり、晴雨兼用ならば雨に打たれたりと、コーティング効果が薄らいでしまいます。
コーティング加工された日傘の寿命は、2年程度となります。
日傘を購入する際は、タグに『UVカット』と記載されているものを選びましょう。
日傘のデザインや軽さや折りたたみなどの機能!
紫外線防止として着目するポイントは、日傘の色と生地の素材だけでも十分ですが、デザイン・軽さ・折りたたみについてもご紹介いたします。
日傘のデザイン
紫外線は、雨が降ったときのように濡れるといった物理的な被害はありません。
その代わりに、上からも下からも横からも日差しを受ける危険にさらされています。
なので、ワイドに広がる和傘タイプよりも、反射してきた光からも身を守るような洋風のこうもり傘タイプがおすすめです。
照り返しを極力浴びないようにするためには、日傘の中にスッポリ覆われると効果的です。
日傘の軽さ
通常の重さは200gほどですが、最近主流となっているのが120gといった軽量タイプの日傘です。
機能が充実するぶん重くなりますので、どこまでが必要なのか、どこまで日差しをカットしてくれるのかなどを吟味しながら、実際に手にとって重さを確認するようにしましょう。
日傘の折りたたみ
日傘は主に通勤などで使われることが多くあります。
折りたたみ式だと、使わない間はカバンに収納ができるのでとても人気があります。
しかし折りたたみ式は、折りたたんでコンパクトにすることを前提に構成されていますので、どうしても丸みというシルエットが難しくなります。
また骨が折れる構造により、強風には弱いようにも感じられます。
手頃な価格で購入を検討する場合、丈夫さも鑑みると折りたたみよりも、折りたたまない日傘のほうが使い勝手は良いでしょう。
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日傘におすすめの色はコレ!適切な生地の素材と折りたたみの機能!のまとめ
日傘のおすすめについてまとめました。
・内側の色は黒
・UVカットの表示されたもの
・こうもり傘タイプ
というのが、最も涼しく、最も紫外線をカットしてくれる日傘といえます。
日傘愛用者としては、誰かの日傘から反射した紫外線が迷惑に感じるので、シルバーの日傘をおすすめしたくありません。
でしたが、よくよく考えてみると相手から反射した日差しも、自分のさした日傘で防御してしまえば問題はありませんよね。
素敵な一本に出会えますように。