日焼け止めクリームのSPFとPAって何?シーンで賢く使い分けるコツ

健康・からだ

暑い夏が近づいてくると気になるのが、直射日光とともに降り注ぐ紫外線です。

 

紫外線って、本当に困りますよね。

 

ちょっと気を抜いただけでも、顔とか首とか腕とか真っ黒黒に・・・。

 

でも実は、紫外線って完全なる『悪』ではなんですよね。

 

というのも、人間が生きていく上で必要なビタミンDを作り出すための材料となってくれているからなのです。

 

食べ物からだけでは摂取しきれないビタミンDを、適度な紫外線を浴びることで簡単に作り出すことができるのです。

 

ビタミンDとは、骨を丈夫にしたり、感染症などの免疫を調整したりするのに重要な栄養素です。

 

そうなんです。

紫外線は、適当に浴びたほうが良いんです。

 

しかし、必要以上に浴びすぎると言うのはよくありません。

 

あなたのからだを老化させるだけではなく、白内障・皮膚がん・免疫力低下などといった深刻な健康被害をも及ぼす恐れがあるからです。

 

なのでやはり、なんの対策もしないというのは非常に危険な行為といえるでしょう。

 

そんな紫外線から手っ取り早くお肌を守ってくれるのが、日焼け止めクリームですね。

 

わたしも長年お世話になっています。

 

そこで今回は、紫外線予防となる日焼け止めクリームの容器に記載されている『SPF』と『PA』がなにをあらわしているのか、についてまとめました。

 

どのように使うと効率がいいのかもご紹介します。

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日焼け止めクリームのSPFって何?

日焼け止めクリームの『SPF』は、紫外線B派をカットする力を示しており、Sun Protection Factorの頭文字をとったものとなっています。

 

● 紫外線B派から受ける体の影響 ●

・しみ

・そばかす

・乾燥肌

・皮膚がん

・免疫力低下

 

など、深刻な健康被害を及ぼします。

 

そんな紫外線B派から守ってくれるのが、SPFというわけです。

 

ではSPFはどれくらいのちからを発揮してくれるのかというと、注目するのはやはり、記載されている数値ですよね。

 

SPFの紫外線防御指数

日焼け止めクリームに記載されている数値は、紫外線B派を受けてから皮膚が赤くなる(サンバーン)までの時間をどれだけ引き伸ばせるかが記載されています。

 

SPF1はだいたい20分です。

 

ということは『SPF20』の場合、20×20分=400分で6時間40分となります。

 

つまりSPF20は、紫外線B派を6時間40分まで抑制してくれるという意味になります。

 

SPF1    20分

SPF10   200分  3時間20分

SPF20   400分  6時間40分

SPF30   600分  10時間

SPF40   800分  13時間20分

SPF50  1,000分  16時間40分

 

このように一覧表にまとめてみると、SPF20以上を選ぶ必要はなさそうですよね。

 

その人の生活スタイルにもよるのですが、営業職で外回りをしているとか、イベントで子どもたちに風船を配っているとか、ティッシュ配りのバイトをしているとか・・・。

 

長時間、日光にさらされる状況にないのであれば、わたしはSPF10で十分だと考えます。

 

高い数値のものをつけることで、肌には負担になりますからね。

 

しかも汗をかくことでクリームが流れ落ちるわけですから、こまめに塗り直す必要があるわけですしね。

 

日焼け止めクリームのPAって何?

日焼け止めクリームの『PA』は、紫外線A派からの防御効果をあらわしているもので、Protection Grade of UVAを略したものになります。

 

紫外線A派は紫外線B派よりも降り注ぐ量が多い上に、皮膚の深い場所となる真皮層にまで届くので、かなり厄介です。

 

● 紫外線A派から受ける体の影響 ●

・皮膚を黒くする

・しわ

・たるみ

 

しわとたるみは年齢関係なく、一気に老けてみせる要因となるので、美容面では大打撃となります。

 

紫外線A派からの防御効果をあらわしているのが、PAというわけです。

 

記載されている『+』の数が多くなればなるほど、効果が高くなります。

 

紫外線A派のUV-A防御指数

紫外線A派の防御効果は『+』の数で表示されており、4段階に分かれています。

 

PA+      効果がある

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PA++     効果がかなりある

PA+++    効果が非常にある

PA++++   効果が極めて高い

 

『PA』の効果は、紫外線A派から身を守るための『盾の強度』を表していると考えると理解しやすいです。

 

となると、帽子や日傘などを併用することで、必ずしも高い防御効果が必要というわけではなくなりそうですね。

 

効果が高くなることで肌には負担になりますし、2~3時間を目安に塗り直すことが推奨されていることからも、PA++で十分といえそうです。

日焼け止めクリームをシーンで賢く使い分けるコツ

SPFは、紫外線B派から、どれくらいの時間を抑制するか

PAは、紫外線A派から、どれくらいの強度でブロックするか

 

それぞれの意味がわかったところで、どのようなシーンにどれくらいの威力のクリームを使うのかという、使い分けをするのが良いということがわかりました。

 

・SPF20・PA+     通勤や買い物・散歩など

・SPF30・PA++    営業まわりや屋外でのスポーツなど

・SPF40・PA+++以上 ゴルフや海水浴など

 

こまめに塗り直すことを考えると、普段の生活では高い効果は不要ということです。

 

たとえるなら、子供の平手打ちを交わすのに、はたして鉄仮面をかぶる必要があるのか?というレベルですね。

 

あと細か事なのですが、ムラなく全体に塗るようにするのを忘れないでくださいね。

 

顎の下

生えぎわ

首のうしろ

わきの下

ひざの裏

 

紫外線は壁やアスファルトなどを反射して、横からも下からも降り注いできます。

 

キャミソールやホットパンツといった、肌の露出が高い服装ほど気をつけましょう!

 

日焼け止めクリームのSPFとPAって何?シーンで賢く使い分けるコツのまとめ

いかがでしたでしょうか?

 

日焼け止めクリームの数値は、必ずしも高いほうがよいというわけではありません。

 

効果が高い分、肌には大きな負担になっています。

 

普段使いならば、低い数値のものでこまめに塗りなおすようにしましょう。

 

TPOで賢く使い分けをしながら、帽子や日傘といったアイテムを併用し工夫しながら使用するようにして下さいね。

 

日焼け止めはスプレータイプもあります。

 

スプレーだと、メイクの上からも髪の毛にも手軽で簡単に吹きつけられますね。

 

そして、日焼け止めの消費期限は1年と言われています。

 

紫外線防止に効果は変わりませんが、昨年の使いかけのものは酸化している場合があるので、肌トラブルも原因になります。

 

ワンシーズンで使い切るようにしましょう。

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