花粉症アレルギーは遺伝!メカニズムを喩えたコップを満たさない予防

花粉症
花粉症は一度発症してしまうと、治ることはないと言われています。

何年も、何十年も、花粉に反応して、くしゃみや鼻水に苦しめ続けられる人が周りにいっぱいいます。

正直、どの程度苦しいものなのかは計り知れませんよね。

しかし発症して「なるほど、これだけ辛い思いをいていたのか」と知るということは、「花粉症の辛さがわかったから、もういいや」で、終わる話ではなくなります。

一生その辛さと付き合って行かなければならない『宿命』を背負わされるのです。

花粉症の辛さを知って、患者さんの辛い気持ちを理解し、寄り添ってあげたいと思う一方で、出来ることなら一生知りたくないというのが、本音ではないでしょうか。

そこで今回、未だ花粉症の恐ろしさを経験していない人が知るべき、発症のメカニズムなどについてまとめました。

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花粉症はアレルギーの一種だから遺伝が関係している

花粉症は、花粉に反応するアレルギーの一種です。

どんな人が花粉症アレルギーを発症しているのかというと、『アトピー素因(アレルギー素因)』を持っているか持っていないかが重要な鍵となります。

アトピー素因はアレルギー素因と非アレルギー素因のことをいいます。

この『アレルギー素因』は、気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎を患った家族がいる人、又は、IgE抗体(アレルギーを起こしやすい抗体)の数値が高い人のことをいい、この素因を持っていると花粉症が発症します。

素因とは、その病気にかかりやすい素質のことです。

アレルギーは非常に高い確率で遺伝することがわかっています。
両親がどちらもアレルギー持ちだと50%、両親の一方だけでもアレルギーを持っていたら30%が、生まれてくる子供に影響しています。

花粉症が遺伝することがわかったところで、次に花粉症がどのようにして発症するのかを説明したいと思います。

花粉症のメカニズムをアレルギーコップで喩える

体内には『アレルギーコップ』というものがあって、そのコップの大きさは個人差があり、グラスサイズの人もいれば、一斗缶サイズの人、プールよりも大きいサイズの人もいます。

そのコップに吸い込んだ花粉を少しずつ溜め続け、容量がいっぱいにり溢れたところで花粉症を発症させる・・・

・・・という喩え話を聞いた事はありませんか。

実際にアレルギーコップは体内には存在しないのですが、花粉症のメカニズムを上手く解釈すると上記の通りです。

花粉症のメカニズムをストーリー仕立てにする

登場人物
○抗原(花粉)
○マクロファージ(異物を認識する細胞)
○リンパ球
○IgE抗体
○肥満細胞
○ヒスタミン

花粉との戦い
体内に迷い込んだ花粉の姿を発見したマクロファージが異物だと認識します。
マクロファージ「あいつ、ちょっと怪しい奴だな。よし!叩いておくか」

マクロファージは花粉を見事に仕留め、リンパ球の前に突き出します。
マクロファージ「こんな奴がうろついていたので、退治しときました」
リンパ球「ご苦労様。そんな奴がうろつくなんて・・・。ここも物騒になったものだ。よし、今後のためにもIgE抗体を作っておく。君には引き続き警戒を頼むよ」
マクロファージ「わかりました」
リンパ球「・・・やれやれ」
リンパ球は花粉に対抗するためIgE抗体という罠を作り、肥満細胞に仕掛けます。

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これがきっかけでマクロファージは、花粉を発見すると直ちにリンパ球へと報告するようになりました。
マクロファージからの報告を受けるたびにIgE抗体を作り、肥満細胞に仕掛け続けるリンパ球。

時は流れ、遂にリンパ球はこうつぶやくのです。
リンパ球「IgE抗体を仕掛けられるところには全て仕掛けた。マクロファージ、君のお陰で罠が完成したよ。花粉め、思い知るがいい」
不敵に笑みを浮かべるリンパ球とマクロファージ。

そうとは知らず、花粉は体内へと侵入します。とはいっても花粉にとっては入りたいわけではなく、気づいたら体内にいるのですから可哀想な存在です。

彷徨い歩く花粉の前には、茨道のようなIgE抗体だらけの世界が立ちはだかっています。
花粉「なんだろう?凄く嫌な感じがする・・・」

花粉は恐る恐るIgE抗体に手を触れると、地響きし始めました。
花粉「なになに!何が起きているんだ!」
足元を見ると、IgE抗体が突き刺さった肥満細胞に地割れが生じ、その割れ目からヒスタミンなどの化学物質が天高く吹き上がります。
肥満細胞から放出されたヒスタミンなどは、神経や血管を刺激し始めます。

知覚神経を刺激されると目や鼻に痒みが出て、くしゃみ・鼻水・涙の嵐が花粉を襲ってきます。
血管を刺激するとうっ血やむくみが生じ、鼻が詰まります。

つまり、花粉の目の前の道は狭くなり行く手を阻まれ、更には強風と洪水がいっぺんに襲い体外へと排出されるのです。
花粉は、いや花粉たちは、何も悪いことをしていないのにとんでもなく恐ろしい目に遭い続けるのでした。

おわかりですか。

花粉も、花粉症の症状も、両者どちらも悪者ではないのです。花粉に対してマクロファージが敏感に察知して正義感溢れるリンパ球は律儀にIgE抗体を作った結果が花粉症なのです。

こうなってくるとお手上げです。細胞レベルの話にどうやって対処が出来ますか。
マクロファージに「敏感になるな」とも言えず、リンパ球に「IgE抗体を作るな」とも言えないですよね。

だから、花粉が体内に入り込まないようにするしか方法はないのです。
マクロファージに見つかりさえしなければIgE抗体が作られる事もないのですから。

花粉症予防で発症を防ぐ

花粉症予防
IgE抗体を作らなければ、花粉症が発症することはありません。
それさえ分かればこっちのものですね。花粉の侵入口を封鎖しましょう。
とはいっても、100%カットすることは出来ませんので、極力努力をしましょう。

●帰宅後の手洗い・うがい(顔を洗う・シャワーを浴びる方が効果的)
●マスクを着用(隙間を作らず顔にフィットさせるのがポイント)
●メガネを着用(花粉症用なら更に効果的)
●髪はまとめ表面積を小さくする(帽子着用すると効果的)
●ツルツルした素材の服を着る
●家に入る前には全身の花粉やほこりを払い落とす
●外に干した洗濯物についた花粉やほこりを払い落としてから取り込む
●花粉シーズンに窓を開けるのは厳禁(換気は控える)
●掃除はこまめに(玄関や窓付近は重点的に)
●部屋を乾燥させない
体の免疫力低下が原因で花粉の許容範囲がせまくなりますので、不規則な生活サイクルを正し、バランスの良い食事を取るようにしましょう。

花粉症のメカニズムのまとめ

花粉はもともと体に対して無害なのですが、アレルゲン(アレルギーの原因物質)だと判断した時IgE抗体を作ります。

IgE抗体が許容範囲を一定量満たしてしまうと準備が整い、この後花粉が侵入することで花粉症を発症させていまします。

体を守ろうとする機能が過剰に反応し、マイナスの方に出てしまったのか花粉症です。

辛い思いをしないためにも、日頃からの予防を怠らないようにしたいですね。

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