冷凍庫作業に高血圧はOut!他にも潜む様々な病気で重症化の危険も

健康・からだ

冷凍庫での作業。

 

一見すると夏は涼しくて快適そうな環境に思える職種ですが、高血圧を持っている人にとっては、辛くて過酷な仕事と言えます。

 

接客や電話応対などが苦手な人にとって倉庫での作業は、まさに天国!

 

しかし、すでに高血圧の薬を処方されているような人に、-20℃~-30℃といった氷点下での作業はおすすめできません

 

さらに高血圧でなくても、冷凍庫での作業には様々な病気となるリスクが潜んでいます。

 

重症化すると、一生の生活に支障をきたすことにもなりかねないのです。

 

そこで今回は、高血圧の人が冷凍庫での作業が向かないわけや、その他に潜んでいる病気などについてまとめました。

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冷凍庫での作業は高血圧の人には向かないわけ

高血圧とは

高血圧を発症してしまう原因として代表的なのが、肥満です。

 

太り過ぎることで体が必要とする酸素の量が増加し、それに伴って、心臓から打ち出される一回の血液の量も比例するように増加します。

 

この状態が慢性的に続くのが、高血圧ですよね。

 

増量した血液が、血管の内側を圧迫し続けることで負担となり、脳卒中や心臓病などを発症します。

 

高血圧は、人命に大きく関わる病気を引き起こしかねないのです。

 

冷凍庫と高血圧は最悪の相性

冷凍庫で作業をするとなると、氷点下という環境であることは容易に想像が出来ます。

 

-20℃とか、-30℃といった寒い環境です。

 

人間の体は、寒い環境下において、生命維持装置が働きます。

 

どのようなことが起きるのかというと、顎や指先をガチガチと小刻み鳴らし筋肉を動かして発熱させようとします。

 

そして、体の中の小さい血管を収縮させて体温が外に逃げないように調節するのです。

 

血管が収縮するということは、血圧は自ずと上がるということです。

 

高血圧の薬を処方されているからと言って「自分は大丈夫」と勘違いをし、無理やり氷点下での作業を決行してしまうと、血管の収縮は免れず病は確実に進行するでしょう。

 

薬のちからでせっかく血管を広げているというのに、氷点下で仕事をすることでわざわざ血管を縮めるなんて・・・。

 

高血圧は万病の元です。

 

冷凍庫での仕事は辞退し、候補に上げないようにするのが賢明です。

 

冷凍庫での作業には様々な病気が潜んでいる

冷蔵庫での作業には、血管が収縮して血圧が上がる以外にも、様々な病と隣り合わせであることを認識しておく必要があります。

 

まず、外気温との寒暖差がとにかく体に堪えます。

 

作業中は瞬間的に汗をかいても、一旦止まってしまうと寒さであっという間に冷えるので風邪を引きやすくなります。

 

とくに夏場は-20℃の冷凍庫と30℃の外気で、温度差が50℃にもなりますので、体調管理が非常に難しいといえるでしょう。

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人によっては頭痛や腹痛を、しょっちゅう起こすことにもなります。

 

ほかにも筋肉の動きが悪くなって作業がしにくくなったり、体が冷えておしっこが近くなるため脱水症になったりします。

 

冷たい空気を大量に吸い込むことで気管支が炎症を起こしますし、体の深部が冷やされると警戒心や思考力が低下しやすくなります。

 

他にもこんな危険が潜んでいます。

・低体温症

・凍傷

・低温火傷

・喘息

・インフルエンザ

・一酸化炭素中毒

・脳卒中

 

防寒着を着用しても、寒さを通り越して肘や膝に痛みを感じますので、強靭な精神力でなければ働けない環境であることは間違いありません。

 

心臓から一番遠い場所となる手足の指先や、頭部から突起している鼻・耳は血流が止まってしまい、ちぎれるような痛みが伴うのは間違いありません。

 

外に出て外気に触れたとき、体に温かさが戻ってくる感覚がなければ危険です。

 

温まる感覚がないまま、再び冷凍業務に戻って体を冷やして・・・を繰り返しているなら更に危険といえます。

 

新陳代謝のいい人は問題ないかもしれませんが、冷えが元で血流が悪くなり、様々な病気を発症しないとも限りませんね。

 

冷凍庫での作業での病気を放置すると重症化して危険

冷凍の作業をしていて、膠原病(こうげんびょう)になった人がいました。

 

膠原病とは、関節リウマチなどを総称した病気で、関節の腫れやこわばりや痛みが表れる、免疫機能に異常がでる病気です。

 

人体には異物となるウイルスや細菌が侵入してくると、それらを排除しようとする免疫機能が働くようになっているのですが、そこが異常となると自分の体を異物と認識してしまい、排除しようとしてしまいます。

 

初期症状が風邪に似ているので放置してしまいがちですが、この病気が進行すると関節や内臓に異変がおきはじめます。

 

そして発病し症状が悪化してしまうと、健康だった頃の体には戻らないとされている恐ろしい病気なのです。

 

膠原病を発病してしまったその人は常に元気がない様子で、「体がだるい」というのが口癖になっていました。

 

冷凍庫作業に高血圧はOut!他にも潜む様々な病気が重症化の危険ものまとめ

常温倉庫や軽作業に比べると、時給が若干高く設定されていることが多い冷凍庫での作業。

 

しかし高血圧の人にはオススメできない職種です。

 

また、冷え性の女性や体力に自信がない人や持病などがある人も、冷凍庫での作業が向かないことが多いです。

 

健康な人でも、様々な病気との隣り合わせの重労働であることを加味すれば、さほど美味しい職種とは言えそうにありません。

 

仮に寒さに耐えられたとしても、体に負担になっていることに気づかなかったり、重大な病気を発症・悪化させたりすると、その後の生活に支障をきたすことがあります。

 

従事する際には、十分の注意が必要ですね。

 

 

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