太陽光線と共に、一年中降り注いでくる紫外線。
夏が近づくにつれて紫外線は強力にパワーアップし、7月~9月頃にはピークを迎えます。
紫外線対策を心得ている人は初夏の段階から、日焼け止めクリームを塗ったり、日傘をさしたりと、策を講じているのではないでしょうか。
しかし、紫外線の影響を受けるのは皮膚だけではありませんでした。
実は目からも、紫外線の攻撃を受けてしまっていたのです。
つまり日焼け止めクリームや日傘で防御しても、目から受けた紫外線の仕業でシミやシワといった肌トラブルに見舞われていたのです。
恐ろしか~。
かと言って目に直接、日焼け止めクリームを塗ることができないので、ついついおろそかにしてしまいがちなんですよね。
そんな、無防備にさらされている目を守るために活躍するのが、サングラスです。
そこで今回は、紫外線から受ける目への影響と、サングラスの正しい選び方などについてまとめました。
目 次
紫外線で目から日焼け!サングラスは有効アイテム!
冒頭で『紫外線は目からも影響を受けるよ』と申し上げましたが、実は、私たちの目にはもともと紫外線を防ぐ力が備わっています。
なので、通勤・通学・お買い物といった日常生活で受ける紫外線程度なら、目の機能になんの問題もありません。
安心してください!
ただ、問題となるのは・・・、長時間しかも強い紫外線を浴び続けることです。
長時間の紫外線を受けるシチュエーションといえば、スキー場や海水浴場での照り返しなどをさします。
目から入ってくるおびただしい量の紫外線を脳が感知すると、危険信号を発令し全身でメラニン色素を生産してしまいます。
いくら肌の表面に日焼け止めクリームをたっぷり塗っても、目から受ける紫外線のせいで肌の内側から黒くなるのです。
目に受ける紫外線は様々な病気を引き起こす
目から入ってきた紫外線で被害を被るのは、日焼けだけではありません!
紫外線の影響は思いのほか強く、目が炎症を起こすと痛みを感じたり見えにくくなったりします。
更に、白内障や黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)といった、様々な病気に発展する可能性も高くなるのです。
また、角膜炎を起こすリスクも少なくはありません。
最悪の場合、失明することも考えられます。
さきほども申しましたが、目には直接、肌のように日焼け止めクリームを塗って紫外線防止することができません。
日傘や防止をかぶってみても、日差しを和らげるのがせいぜいです。
もっと確実に、しっかりと紫外線を防御するのに必要な対策が、目を覆い隠す・・・サングラスを活用することが大切なのです。
日差しが強いときは紫外線だけでなく、可視光(眩しさ)からも目を守ってくれるのでサングラスは積極的にかけた方が良いといえるでしょう。
紫外線から目を守るサングラスの正しい選び方
ひと昔前のサングラスは強い光を遮るためだけのものが多く、UVカット加工が施されていないのがほとんどでした。
一時期は、サングラスをかけることで瞳孔が開き、より多くの紫外線を取り込むことになるから良くないとされていたほどです。
しかし現在では、人体へ悪影響を及ぼす紫外線を撃退すべく、ほとんどのサングラスにUVカット加工がなされました。
それでは、どのような基準でサングラスを選べばいいのかをご紹介いたします。
UVカット製品を知る
サングラスには、二種類のUVカット製品があります。
・UVカット素材製品
UVカット加工製品とは、素材の表面にUVカット加工を施したもので、寿命が存在します。
レンズの表面を加工しただけのものなので、時が経つに連れて加工が剥がれてしまうのです。
このタイプは、定期的に買い換える必要があります。
UVカット素材製品とは、UVカットの効果のある物質を素材そのものに練り込んで作られた製品です。
このタイプだとサングラス自体が壊れたり破れたりしない限り、紫外線を防ぐ効果が持続すると言われています。
若干いいお値段になりますが、UVカット素材製品を選んだほうが長い目で見ると確実にお得です。
紫外線透過率と紫外線カット率を知る
UVカット加工されているサングラスには、何%の紫外線をカットしてくれているかを表示する数字なのですが、2種類存在します。
・紫外線カット率・・・・紫外線をカットする数値
紫外線を通すのか、通さないのか・・・相反する数値なんですよね。
なぜ統一されていないのかいささか疑問に思うところではありますが、惑わされないようにしたいものです。
『紫外線透過率』は、数字が低いほどレンズの性能が優れているということになります。
例えば『紫外線透過率1.0%以下』と表示されていれば、紫外線を99%以上カットするという意味になります。
『紫外線カット率』の場合は逆で、数字の高い方が性能の良いレンズという意味になります。
サングラスのレンズの色の濃さを知る
サングラスといえば、レンズが真っ黒なイメージがありますよね。
濃いレンズだと太陽光線を遮ってくれるので、薄い色のレンズよりも優秀に感じてしまいがちです。
しかし、紫外線加工がされているサングラスにレンズの濃さは関係ありません。
前述した通り、紫外線透過率の数字のほうが大事なのであって、レンズが黒かろうが茶色かろうが関係ないのです。
例えば、お買い求めになったサングラスがUVカット加工していなくて、濃いレンズだったとしたら、これは大問題となります。
なぜなら黒いレンズで覆われた瞳は明るさを求め、瞳孔を目一杯開いてしまうからです。
UVカットされていないレンズの奥で、瞳孔をガッツリ開き、太陽の光とともに紫外線もたっぷり取り込んでしまうのです。
サングラスを選ぶ時はレンズの濃さに惑わされずに、紫外線透過率の数値を重視しましょう。
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紫外線予防でサングラスに抵抗がある人はメガネを!
紫外線から目を守るアイテムとして、サングラスを猛烈にプッシュしてきました。
しかしサングラスって一見すると、怖そうなイメージがあるので抵抗感がないわけではありませんよね。
そこで思い出したいのが『紫外線カットにレンズの濃さは関係ない』という事実です。
そう!そこなんです!
サングラスのレンズが濃かろうと薄かろうと、紫外線カット加工を施してさえいれば全く関係はないのです。
つまりですね。
サングラスでなくても、普通の近視や遠視などを矯正するメガネのレンズが、紫外線カット加工が施されていれば目を保護することができるということなんです。
視力がいい人、コンタクトレンズを使用している人には、紫外線加工されている伊達メガネというものが存在しますよ!
透明レンズの利点といえば、なんと言っても瞳孔が開きっぱなしにならないということと、日常生活で屋内・屋外問わずに紫外線から瞳を守ってくれるということですよね。
家の中だから紫外線を浴びないと思ったら大間違いで、UV加工されていない窓ガラスだったら軽々と突き抜けてきますからね。
「太陽光線の眩しさは関係ないよ!」という人には、断然!透明レンズのメガネをおすすめします。
場所を選ばないのが、頼もしい限りです!
紫外線による目の日焼けを守るサングラスの選び方!メガネも効果的!のまとめ
ということで、まとめです。
紫外線は、肌の表面だけ守っていてもダメな場合があります。
スキー場や海水浴場など、日差しの照り返しが強い場面では目のケアも必要です。
目には日焼け止めクリームを塗ることができないので、UVカット加工されたサングラスやメガネをかけるようにしましょう。
・紫外線透過率が低い表示
・レンズの濃さは関係ない
以上の3点を注意して選ぶようにしましょう。