脱水症状になると様々な症状を引き起こします。
・めまいがする
・のどが渇く
上記は軽症の症状ですが、そのままにしてしまうと症状は悪化していきます。
処置が遅れてしまうと、重篤な状態になる危険性もあります。
症状の一つで、頭痛が起きることがあります。
頭痛は中等症の症状ですのですぐに涼しい場所へと移動し、安静にするようにつとめてください。
脱水症状の頭痛は、体の水分が足りなくなってしまっています。
今回は、脱水症状による頭痛の原因と、処置の仕方や日頃から気をつけることについてまとめました。
目 次
脱水症状による頭痛の原因
体の水分が足りなくなると、血液がドロドロになり流れが悪くなります。
すると十分な血液が脳に届きにくくなるので、脳の中を巡っている血管は、多くの酸素を取り込もうとして拡張します。
血管が拡張することによって周囲の神経を刺激し、それが頭痛となってあらわれるのです。
水分が足りない状態で頭痛が生じた場合、一般的には体重の4~5%の水分が失われているといわれています。
脱水症状としては重いものになりますので、水分補給をするなど、速やかに対処する必要があります。
脱水症状として頭痛が生じた場合の対処法
「のどが渇いた」と感じた時点で、十分な水分補給するのが理想的です。
しかし脱水症状に気づかず、頭痛が生じてしまった場合は、失われた成分を補給することが最も大切です。
脱水症状になると水分だけではなく電解質(ミネラル)も不足した状態になっていますので、水分と電解質の両方を補給するようにします。
暑い場所にいる場合は速やかに涼しいところへ移動し、発汗は避け安静にしましょう。
効果的な対処法
■ 市販の経口補水液をのむ
経口補水液はスポーツドリンクと比較しても水分と電解質を吸収しやすいです。
一気に飲むのではなく、少しずつ飲むことが大切です。
■ 自宅で経口補水液を作る
経口補水液は、自宅で簡単に作ることができます。
・水・・・1L
・砂糖・・40g
・塩・・・3g
以上のものを混ぜるだけで出来上がりです。
オレンジやグレープフルーツの果汁を混ぜれば、カリウムも同時に摂取できるのでより効果的となります。
■ 点滴を受ける
病院で必要な成分を体内に入れてバランスを整えてもらえます。
脱水症状の頭痛を予防する
脱水症の症状で頭痛があらわれたときは、すでに血液中の水分が減って血流が悪くなった状態になっています。
頭痛を感じてから水分補給をしても、間に合わないということが大にしてあります。
ですので、脱水症の頭痛を予防するためには、何をおいてもこまめに水分補給が大切です。
食事をするだけで食べ物から水分は取れますが、基本は水を飲むようにします。
過度な仕事や運動を控えて、こまめに休憩をとりましょう。
帽子やサンバイザーなどで、日差しを直接頭に受けないような対策をしましょう。
汗をかきすぎると、体液(水・電解質)のバランスが崩れ、体調不良になることもあります。
バランスを考えて、スポーツドリンクや経口補水液を取るようにすると効果的です。
寝ている時間も、脱水症の危険は忍び寄ってきます。
寝る前にも十分な水分補給をして、しっかりと睡眠をとりましょう。
夜中に目が冷めたときも、コップ1杯の水を口にするように心がけてください。
エアコンもできるだけ活用し、室内温度を26℃前後に設定して、快適な睡眠をとるようにしてください。
※アルコールやコーヒーなどは『利尿作用』がありますので、水分補給には逆効果です。
脱水症状で起きる頭痛の原因を解説!悪化する前の対処法や日頃の予防のまとめ
脱水症状の時に起きる頭痛の原因・対処法・予防についてご紹介いたしました。
脱水症状からの頭痛が起きた場合は涼しいところで体を休め、水分と電解質の補給をおこないましょう。
脱水症状からの頭痛だと気づかずに、市販の頭痛薬を飲むという人がいます。
一時的に頭痛は解消されますが、根本的な脱水症状の原因を取り除くことはできていません。
ですので、症状がぶり返してきます。
もしかしたら逆に、症状の悪化を招くかもしれません。
人間の体は60~70%は水分です。
のどが渇いていなくても、普段から水を口にするクセをつけておくようにしたいですね。